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俺、高校中退フリーター  作者: 八鈴 京
4/22

過去。現在に至るまで 3

初日は5話ぐらいから始めます。

『確かに、彼女は少しばかり普通じゃない事情を抱えてる。だけど、信じて欲しい』


『いや、事情なんて人それぞれだし、そんなのは気にしてない』


相手の経歴も確かに驚いた。


とはいえ、それは言うなれば多少といった程度だ。


が、それ以上に俺が驚いたのは


『今、19歳で交際期間2年って……まさか、人畜無害がモットーな父さんが犯罪者になるとは思わなかったよ……』


付き合い始めた当時、相手が17歳で父は39歳。


これは犯罪と言わざるを得ない。


アウトかセーフで聞かれれば、チェンジ……


いや、ゲームセットだ。


アウト何個あるんだよとツッコミたい。


『淫行罪。というか、ここまで来ると下手すりゃロリコンの域だよ、父さん……』


人として張られてはいけないレッテルの一つをよもや父が張られることになろうとは……


この衝撃は、当時10歳だった俺には凄まじいものであった。


『交際期間中断じて、世間様に顔向けできないようなことはしてない!むしろ、自分でもそうだと思ったから2年待ったの!!』


父の真面目な性格を考えれば、それは理解できる。


が……


『まあ、18歳越えれば淫行は消えて無くなるけど……それはそれで、純粋に生々しいエロオヤジだよね』


19歳と41歳って、歳の差2倍以上だ。


『うッッ!!』


小学生の一人息子に言われた言葉は、当然ながら本人も自覚があるみたいで見事に胸が抉られたようだ。


『まあ、父さんが選んだ相手で、父さんが幸せなら俺はそれでいいよ。周囲に何て言われようと、父さんの選んだ相手なら俺は応援するよ』


『路陽……有り難う。僕はお前のような息子を持てて幸せ者だなぁ……!』


父は、俺がぶっきらぼうに告げた言葉に感極まってしまったみたいで、目尻に涙を浮かべて言う。


『家族が増えるのは、色々と楽しそうだし』


俺がそう言うと、父は近い内に相手さんと娘さん方との顔合わせをセッティングすると言い、俺は頷き一つで了承したのであった。

まだ行くよ

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