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俺、高校中退フリーター  作者: 八鈴 京
21/22

正直な自己紹介

かなり久々の投稿になります。

暇なタイミングとなると想像してたよりも時間取れなくて驚きだったりします。

最後の自己紹介。


順番的に俺の番が回ってきた。


名目上は鳴峰医大と楠原女子大の合コンということになっているので、適当に身分をでっち上げるべきなのだろう。


が、高校中退している俺に医学知識はおろか、まともな学など無い。


取り繕ったところで、すぐに露見するだろう。


素直に、ありのままにぶっちゃけてしまうことにしよう。


紫藤(しどう) 路陽(みちはる)です。俺は鳴峰医大の学生ではなく、幹事の根鳥さんのバイト先の後輩になります。今日は急遽欠員が出たと言う事で、代打で入っています。合コンに参加するのは初めてですので、何かと不作法を働いてしまうかもしれませんので、その時は遠慮なく言ってください。宜しくお願いします」


『…………………………』


自己紹介を終えた時、周囲は完全に静寂に包まれていた。


まるで、時が止まったかのようだ。


(あ、これはやっちゃったかな?)


そう思いはするものの、完全に後の祭りだね。


今更、どうしようもない。


そんな事を思っていると、


「質問!バイト先はどこですか!?」


楠原女子大側の幹事、槌谷さんから聞かれる。


どうやら、この空気を打破しようと気を利かせてくれたみたいで、申し訳ない気分になる。


「駅東側の通りにある『ランビリス』って喫茶店です。月、水、金曜日の午後は根取さんも居ますので、良かったら寄ってみて下さい。自分に出来る範囲でサービスしますよ」


バイト先を明かすついでに軽く宣伝してみる。


まあ、そんなに効果は無いとは思うけど、やるだけなら無料(タダ)だし。


『おおおおおおおッッ!!』


すると、どうだろうか、何故だか知らないけど、男性側、女性側両方から興奮した声が上がる。


何事!?


「ツッチー、ナイス!」


槌谷(ツチ)姉さん、流石です!」


「イケメンが働く喫茶店判明!これはもう行くしかないでしょ!」


「あっはっはーッ!もっと褒めたたえても良いわよ!」


「紫藤くん、あそこで働いてるんだ……」


女性陣側からは黄色い声が、


「ぶっは……!!月水金って、ネトケン燃えるゴミかよ!」


「燃えるゴミに草不可避www」


「誰が燃えるゴミだゴルァッ!」


「バカ、違うだろ、萌えるゴミだろ?」


「上手い事言ったつもりか!?」


「「「「萌え豚乙(笑)」」」」


「テメエら、後で覚えとけよ!!」


男性陣側からはカオスな会話が繰り広げられていた。


正直、色々混ざり合っていたので殆ど何も聞き取れないという。


男性陣側の会話はなんとか聞き取れたけど、言ってる意味が全然分からない。


医大の中で使われる何かの用語なのかも。


アレ?


予想しないぐらいに盛り上がってるんだけど、何これ?


どうしたら良いのだろう?


何せ合コンに参加するのは初めてだし、作法とか空気とか分からないことだらけなので、混沌とした会場の中で首を傾げるばかりだ。

仕事だけじゃなくて趣味方面に割く時間が多いから、完全に自己責任だったりします。

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