妹達と自分の将来
しばらくは書き溜め分があるから更新も大丈夫だけど、出し切ってからが不安だね!
実のところ、目下の悩みは別にある。
(ただ、千隼と鴇羽の方がプロ入りするの早いかもしれないんだよなぁ……)
俺が高校を退学してから、妹達はサッカーを始めるようになり、現在は社会人のクラブチームでFWの2トップとして活躍している。
卒業後は2人共女子プロ入り確実だと言われている。
彼女らにサッカーを教えた身としては誇らしいが、兄として少し複雑なものもある。
ちなみに夜の練習は彼女達と行っている。
一応、今の所は負けたことはない。
2対1とはいえ相手は女子で高校生だ。
成人男性として負けるわけにはいかない。
兄としてちっぽけな意地ではあるが、全力でスポーツやっている人間なんてそんなものだと思う。
どう足掻いても負けず嫌いの子供がそもまま大きくなったような存在なのだ。
それに関しては、俺も自覚がある。
最近はある程度本気で行かないとヒヤリとさせられるから、油断ならない。
まあ、身内に良い練習相手がいるというのは、お互い好都合だったりするのでかなり助かっている。
(良いことなんだけど、兄としてはチョット複雑な心境だったりするんだけどね。あの2人がサッカーを始めたのは、間違いなく俺に対して負い目を感じたのが原因だろうから)
事情が事情なだけに、あの2人が負い目を感じるのは分かる。
同じ境遇に立たされたとき、俺は間違いなく同じ感情を抱くだろうから。
(まあ、最初は負い目で始めたからか、見てて辛そうな感じだったけど……今はちゃんとサッカーを楽しんでやってるみたいだし、兄としては2人が楽しそうならそれで良いかな)
仮に妹達が最初の頃のままであったなら、どれだけ才能があろうと本格的に教えることはなかっただろう。
家族が辛そうな姿をしているのは見ていたくない。
その原因が自分なら尚更だ。
以前までは、何かと次々に問題が起こったものだが、今は大分落ち着いてきた。
そろそろ身の振り方というものを考える時なのかもしれない。
(俺も今年で21歳になるしね)
今思うと早かったような、短かったような微妙な気分だ。
一般的に大人と言われる年齢にはなったが、俺としてはただ歳をとったというだけでそんな実感はない。
あるいは、そんな実感一生抱かないのかもしれない。
それは、その時になってからではないと分からないが、ぶっちゃけどうでも良い事だ。
俺が大切に思っているのは、今の家族の安寧だ。
今はその為に働く。
ただそれだけだ。
夜勤明けの爆睡は最高だね。昼前に寝たらもう夕飯前だよ。贅沢に時間使ってると自分でも思うわ。




