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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪夢

作者: セシリア

本当の悪夢を見た。

人をただ、無感情に殺していく自分を悲鳴をあげながら見ている、という夢だった。


私がこの夢の中で殺してしまったのは、ついこの前まで一緒にいたのに私のことを突然突っぱねた友達二人、学校の先生方、幼馴染、家族全員、学校で飼っている動物。


学校で目につく物全部バットのようなもので、大泣きしながら叩いて、壊していった。


プリントもテストもポスターも引き剥がし、破り、殺した人たちの口に詰め込んで。


夢なので矛盾してはいるけど、ものすごく眩しい太陽の中、豪雨に揉まれてびちょびちょになって、学校の中でたった一人生存する人間でいる時間を楽しんだ。


手は血で濡れていて、その血はどんなに雨に濡れても消えない。こびりついて、皮膚の一部になってしまったようだった。必死になってこすり落とそうとするのにできない。

とうとう擦りすぎて自分の皮膚が剥がれ、もう誰の血が手についているのか分からなくなって、殺してしまった人たちに狂気のように、

「ねえ、これ誰の血!?」

「ねえ、これはあなたの血!?」

と聞いて回るというところで目が覚めた。


まくらは涙で濡れていて、手がジンジンしていた。どうやら現実でも手を擦っていたようだった。


気持ちが悪くて吐きそうで、涙でぐちゃぐちゃになった顔を拭くこともできず、私は夜中ずっと、泣いていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  大丈夫です。それを悪夢だとわかる人なら道を踏み外さないはずです。  精神的に追い詰められてしまったため、悩みに押し潰されそうになったために見てしまったのでしょう。  心配してましたが、睡…
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