六章 見栄っ張りは損 編
転寝をしていた俺は目を覚ました。
猫の世界では何か起きてしまったらしい、弟分らしいアメショーに励ましの言葉を掛けるアディー。
俺はお出掛けの準備に・・・・
いつの間にか眠ってしまった、確か・・・そう
アイツらの外出グッツ揃えてた・。
うっすらと目を開ける、話し声がする。
薄目で覗く、ほほう自分たちで巾着袋に。
「お前は、何とか振り切ったんだな」
「追いつめられて、崖飛び降りたら一面野薔薇で
兄貴が言ってた夏ちゃんと海さんだけを頼りに
三日も歩いたよ、いい人だね海って人」
「ああ、夏ちゃんもな、とにかく今日は御馳走食べて
早く怪我治す、それからだ」
「久しぶりのシャンプーの匂い、それにこれ」
「よく似合ってるよ、渋谷でも居なかったぞ、靴下履いた猫」
突然起き上がることはせず、敢えて寝返りを打った。
「海ちゃん、そろそろ起きた方がいいぞ」
これを待ってた。
「ぅ、う~ん寝ちまった、おっ、自分でやったのか」
「この位しないと、なあ」
「あのう、これ・・すいません」
「気にすんな、それより足痛むか?」
ぴょん、ぴょんっと軽く飛び跳ねて見せた。
「そうだお前ら、買い物付き合え」
「だって入れない・・」
「お前らの仲間が売られてる店なら入れるだろ」
ショッピングモール別館にあるショップ。
俺は、先に急いで一人店内へ走った、リードと
首輪・・・・計っておいたサイズはっと。
「ほい、おまたせこれがアディーだろ、こっちが
名前は?」
「あとで夏ちゃんにつけてもらえよ」
「そ、そうだなどれ・・・おおよく似合ってる」
「アディーも、よっと」
なんか俺が散歩されてる気分にもなりながら店内へ。
あんま時間無いから、店員さんは・・・・おお、・
・・タイプかも。
しまったぁ。
「どうする」
勿論猫語で、にゃにゃあ。
「どうします」
にゃ~あにゃにゃあ。
「あの・・」
「はい?」
振り返った店員・・・やっぱストライク。
心は無にしていた俺。
「こいつらの移動用のゲージなんですけど」
ゆっくりと下を向いた。
「靴下履いてる、珍しい・・あっこちらへどうぞ」
心に話しかけてくる、下を向く。
今度俺にも?、だとぉ。
「ん~んこっちのが・・あのう」
「あっ、ハイ聞いてます、で、どっち?」
「ふふっ、こちらです」
(お前のせいで笑われちまったじゃねえか)
ああ~こいつ高い方にスリスリしやがって。
「こちらが気に入ったみたいですね」
おお~アメショー、お前はいいやつだ。
「じゃあこっちのを、二つ」
結局、高い方を二つ・・・今月マジピンチと
嘆く暇はなかった、店員の子がレジに向かった
というのに、ささみジャーキーを忘れていなかった。
こっちは、お買い得コーナーの物を。
「そちらもですね・・会計が・・・・・円になります」
なりますよねその位に、一、二、三・・・・・。
「じゃあね、バイバイ」
タイプだああ。
にゃにゃあにゃ~。
二人で俺に解んねえ猫語で鳴くんじゃねえぇ。
この後合流した夏に、腹を抱え、目に涙を溜めるほど
笑われた俺だった。
何故か?
菜穂の妹だったんだよおおおおおおおお。
『全部夏に筒抜けだった、知ってたのに恍けて
俺の説明を聞いてた夏、お前はああ悪女だああぁああ』
今日はとことん食ってやるからなあぁあぁあ。
金が足りなかったら、こいつ等皿洗いってわけに
いかねえ・・・・・夏、これから銀行行ってくる。
次は少々長い話になりそうです。の予定です。
またお会い出来たら・・・読者の方々へ
ありがとうございました。 不器用な黒子