『人生楽しんだ者勝ち』の〝価値〟
「人生は、楽しんだ者勝ち」
そう聞くと、言い古された軽い言葉に聞こえるかもしれません。
しかしメンタルの視点から見ると、この言葉にはとても価値ある意味が含まれていると感じます。
私自身、以前は「失敗しないように生きる」ことばかり考えていた時期がありました。
何かを始める前に、まず不安を探します。
うまくいかなかったらどうしよう、人にどう思われるだろう、無駄になったらどうしよう。
そんなことばかり考えているうちに、気がつくと多くの機会を見送っていました。
あるとき、思い切って県内の、交流イベントや博物館などへ行った事があります。
インドアの自分には珍しいことです。
少し遠方でしたが、行くと決めて行動しました。
結果として、思いがけない学びや刺激を得ることができました。
楽しいとすら感じました。
帰り道、「行ってよかった」と心から思えたのです。
それ以来、私は少しずつですが、自分の「好き」や「やってみたい」という気持ちを大事にするようになりました。
食べたいと思った店には足を運び、興味があることには小さくても挑戦してみます。
そうした行動は、人生を劇的に変えるわけではありませんが、日々の満足感を確実に増やしてくれます。
一方で、知人にまったく逆のタイプの人がいました。
とても真面目な人でしたが、「無駄なことはしない」「意味があるかどうか」で物事を判断する癖がありました。
旅行も「コスパが悪い」と言い、趣味も「役に立たない」と後回しにしていました。
将来のために貯金し、仕事も堅実にこなしていましたが、ある日ぽつりとこう言ったのです。
「気がついたら、人生って何のために生きるのだろうと思った」と。
もちろん、計画的に生きることは大切です。
しかし、人生は思い通りにならないことも多いものです。
予定外の出来事、失敗、遠回り。
そうしたものをすべて排除して生きることはできません。
だからこそ、メンタルヘルスの観点では「楽しむ力」がとても重要だと言われています。
思い通りにいかない出来事が起きたとき、「最悪だ」と思うのか、「これも経験だ」と受け止めるのか。
その違いは、心の回復力に大きく影響します。
人生を思い通りに生きているように見える人は、実は特別な幸運を持っているわけではないのかもしれません。
むしろ、思い通りにいかない出来事すら面白がれる人なのではないでしょうか。
会いたい人に会いに行く。
食べたいものを食べに行く。
大切な推しに全力を注ぐ。
気になることに迷わず飛び込んでみる。
楽しそうなことをやってみる。
など。
「好き」「楽しい」「やってみたい」。
その心が動く方向へ舵を切ることは、決して無意味ではありません。
自分の心を元気に保つ、大切な生き方のひとつなのです。
人生は思い通りにならないことも多いですが、楽しもうとする姿勢はいつでも自分で選べます。
結局のところ、人生は――楽しんだ者勝ちなのかもしれません。
この名言は、特定の個人というよりは、古今東西の様々な思想や、現代のポジティブ思考から生まれたものです。
最終的には、どんな状況でも楽しめる人こそが無敵なのではないでしょうか。




