◯✕で判定することをやめると
私たちは無意識に、世の中を○✕で分けています。
「今日の出来事どうだったかな。 ○かな? ✕かな?」
「この人、ポジティブ? それともネガティブ?」
まるで人生が採点表のように思えて、つい○(ポジティブ)を追いかけて✕(ネガティブ)を避けようと必死になります。
でも、本当の「ポジティブ」は、そんな二元論ではないはずです。
本当のポジティブとは、
「物事には、いい面も悪い面も、必ず両方ある」
と思えることではないでしょうか。
そして、
「ないと思っていた〝いいところ〟を、わざわざ見つけに行くクセ」
を、自分で積み上げていくことなのです。
例えば……
朝、目が覚めた瞬間に「今日も最悪だ」とため息をつく代わりに、
「今日、どんな小さないいことがあるだろう?」と自分に問いかけてみます。
最初は無理やりでもいいのです。
「雨が降ってる……(✕)」
ではなく、
「雨のおかげで潤いがあるね(◯)」と、
わざと視点を変えてみます。
他人に対しても同じです。
「この人、いつも文句ばっかりで嫌だな」と思ったとき、
あえて「この人は、なぜそんなに本音を言えるのだろう」と
、視点を変えていいところを探し始めるのです。
すると心の奥から、ふっと一つの温かいものが浮かび上がってきます。
それは、「優しさの芽」です。自分の中にそんな芽があるなんて、
○✕でジャッジしていた頃は気づきもしないでしょう。
実は私自身がそうでした。
でも、探し始めると、芽は育ちます。
相手(または物事)のいいところを見つけた瞬間、自分の中の優しさも同時に見つかります。
それが、本物のポジティブの連鎖です。
「ないと思っていたいいところ」を探すたび、
世界は少しずつ色を増すように感じます。
灰色だった日常が、実はカラフルだったと気づきます。
そして、自分自身も「○か✕か」ではなく、
「いい面も悪い面も抱えた、価値ある人間」
だと、
やっと自分をポジティブにとらえることができるのです。
今日から、心の中にある○✕の採点表をそっとしまいましょう。
そしてある日、ふと振り返ったとき、
○✕で人生をジャッジしていた頃の自分を、
すでに遠い過去の事に感じるようになるのです。
もちろん、上手くできなくても大丈夫です。
できないことに対して✕を付けないように心がけるだけでも一歩前進です。




