優しさを失ったなら
私たちは、誰かを傷つけた瞬間や、冷たく当たってしまった後に、
「自分って最低だな」
と、落ち込むことがあります。
でも、その苛立ちやトゲのある言葉のほとんどは、性格が悪くなったからではありません。
ただ、心の電池が少なくなってしまっただけなのです。
朝から夜まで、
「ちゃんとやらなきゃ」
「みんなに迷惑かけちゃだめだ」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分自身に鞭を打ち続けて、いつの間にか燃料が底をついているのです。
そんなとき、優しさは一番最初に枯れるのです。
なぜなら優しさは、余裕がないと生まれにくいものだから。
疲れ果てた心は、自分のことで精一杯で、他人の痛みを見る余裕すらなくなってしまうのです。
それなのに、
「優しくできない自分=悪人」
と思い込んで、さらに自分を責めて、ますます心の電池を削ってしまう。
悪循環のループです。
だから、もし今、誰かに対してトゲトゲしくなってしまったなら、自身をそっと認めてあげてほしいのです。
ただ今、優しさを出すためのエネルギーが、枯れてしまっているだけだから。
だからよく休んで、しっかり呼吸をして、自分を許してあげたなら……。
また柔らかい笑顔が、自然とこぼれる日が来てくれます。
だから、どうか自身を、そんなに責めないでください。




