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僕は本日、
自室にて、
今、まさに、
部屋の灯りを消して、
就寝しようとした。
すると、
僕の部屋に、
「ちょっと、いいか?」と、
兄が入ってきた。
僕と兄は、
二人で一緒にアパート暮らしをしていた。
僕らは、
両親を早くに亡くし、
先に就職した兄が、
俗にいうエリート会社員に、
大成して、
アパートの家賃、光熱費らは、
全て兄が出していた。
僕はといえば、
高校を卒業後、
ずっと派遣社員で、
それを、
やったり、
やめたりを
繰り返していた。
最後に働いたのは、
半年前で、
絵にかいたような派遣切りをくらった上での、
現在、無職の僕であった…。
目の前の兄が言う。
「派遣切りされた御前に同情の余地は、
あるとして、
実際の、
御前の懐ぐあいは、どうなんだ…?」
「ギリ、来月のスマホ代は、払えるくらいはある…もう、『エントリーシート』は、
書き終えてて…」
「弟よ…
兄ちゃん、もうあと3分で、この部屋から出て行くが、
俺の知る限り、
俺の回りにおき、
『将来の展望が望めない』…という人で、おまえ以上を知らない…。
兄ちゃん、それが、実の弟である現実にマジで参ってるんよ…。
エントリーシートは、
本当に、しっかり書いたんだな…?
もう、
御前が、その仕事に就いて、続くこと、
兄ちゃん、心底、祈ってるぞ!!」
【終わり】




