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「おい、来てみろよ」

後ろの方から、次々に、人が、その掲示板の前に、あふれかえり

我々のいる広場より

向こう側で、何か、大きな音が、する時まで、これが一体何なのかを、議論しあっていた

しかし、結果から言うと、それが、さらなる議論を、大きく巻き起こすことになる

「・・・これ、相手に、触ると、増えるぞ」

それは、背の大きく金髪を、とさかのように染めたがたいの良い男であった

名前を、二フタと言った

その横には、気弱そうな、男が、何人も連なり

男に叩かれるたびに、掲示板の点数が、変わり、その数字は、明らかに増えているようであった

それを見て、他の人間も、恐る恐ると言う感じで、他の人に、断りを入れて、肩などを叩くと

確かに、それにどうやって連動しているかは、分からないが、数字が、同じように、叩かれた人間は、変化し、叩いている人間は、どうらや、変化しないようだ

二と、掲示板に、表示されている人間が、獣のような叫び声をあげた

「コリャいいな、これで、俺ら、金持ちじゃね」

周りの人間と、腕組みをするように、輪になり、肩を叩いていたが

明らかに、周りの人間は、その力が強すぎて、痛そうである

「ねえ、私たちも、試してみましょうよ」

二人して、私たちは、肩を叩いたが

どういう訳か

私は、点数が上がったが、彼女は、幾ら叩いても、零のままである

「あれ」

彼女は、疑問ㇰ掲示板から、私へと視線を向け

もっと強くと、いうので、私は、更に、早くたたいたが、零は、上がらず、下がらず、零のままであった

「何で」

彼女は、不安そうに、辺りを見て、私を見た後、もう一度、まじまじと、掲示板を見た

「何で、私だけ」

私は、もう一度叩いたが

彼女は首を振る

「別の人と試してみます」

彼女はそう言うと、近くのまだ、おきがけで、良く事情の呑み込めていない人を見つけると、二人で、肩を叩くと、見事に、数が、増えている

しかし、その時、私は、奇妙な事に気がついた

同じ数を、叩きあっているはずであるが

明らかに、他の叩いている人間よりも、いや、この二人の数は、明らかに、数字が一つ、飛ばされて、叩きあっている

つまり、一つ叩くことによって二が、加算されている

どういうことか、他のグループを見る限り・・・・

そこで、別の声が上がった

「何で、俺だけ、数がすくねえんだよ」

それは、二だった

確かに、掲示板を見ると、そのグループの中で、二人だけ、数が、飛びぬけて、多い物がいる

そして、それは、この二と呼ばれている人間が、叩いている人間に、感じられた

どうやら、この時点で、奇妙な問題点が、浮かび上がった

それは、人により、叩く、叩かれる行為により派生する、数が、変化すると言う事らしかった

そして、それと同時に、画面に、とんでもない、情報が、記されていた

三十 ミトウ一億

それと、それを、叩いた人間

九ココノの存在が、一瞬にして、一目置かれると同時に、彼女の前に、列が、生じた

しかし、彼女は首を振り

こう言い放つ

「私に叩かれたものは、半分、その数を、寄こしなさい」

私は、それを見ながら、一人唖然としていた

ちょっと待て、私は、もしかして

信じたくはなかったが

また、おきがけに、来た人間に、声をかけて、肩を叩きあう

どうやら、叩きあうと、数が増えると言う事は、この騒ぎで、察していたらしい

掲示板を、見ながら、叩くと、分かることがいあった

私に叩かれると、数が、零に、なるようであった



私は一人、この数日のことを考えた

あの掲示板のことを、知らない人間が、私達よりも早く起きていたらしく

牧場跡なのだろうか、この高原の端には、山沿いや、下に降りる場所には、柵があり

そこから、外に行こうとするものは、爆発すると言う事が、分かった

初めのどんちゃん騒ぎの肩のたたき合いに、飽きた物が、昨日の爆発は何だろうと、私と言う

ハブられものと一緒に、あの場所に、向かった時の話だ

もちろん、私は、距離を置かれ

一人、離れて行動していたが

その間中

まるで、ばい菌でも見るような目で、私は、ねめつけられながら

歩くことになる

確か、目の前の男は、十 トウと、言った気がする 能力は、触ったものの数を、二倍にするとかだったきがした

周りの人間は、とにかく、大変な、数であり

ココノという女は、バンガローの一番いい場所で、数を、従え

ノートに、触った人間の名前と、回数を、記させていた

掲示板は、大変な数であり

私には、到底、仲間内になれない数字が、踊っていた

そう言う意味において、この目の前のやせぎすチェッカーの眼鏡は、趣味により、この爆発を見ようと言うのだから、物好きである

「なあ、あんたは、この数字、何だと思う」

不意に、声をかけられたが、私には、分からない

「さあ、金なんじゃないか」

しかし、相手は、それを馬鹿にしたように

「誰もそんなことは言っていない

ただ、数が、増えたりしているだけのそれだけのゲームを、誰かが見て、嘲り笑っているように思える」

私は、なんとなく、そう言う事もあるのではないかとも思う

「でも、そんな無意味な行為に、あなたは、十億も、増やしているじゃないですか」

私が、手を書けようとすると、猫が水にでも恐れたように、おののく

「やっやめたまえ、何がどうかもわからないんだ、あとで、もっと何て言うのは、いやだからな」

私は、何を言っているんだという気持ちになりながら

灰色の道が、ところどころ、赤くなっていることに気が付く

何とも嫌な臭い

「下がって居ろ」

前のトウは、そう言うと、柵に近づく

木の柵には、看板があり、乗り越えた物は、爆発すると言うような、絵が

書かれていた

「…帰ろう、食料も、一月以上はありそうだ、肩を叩きあうのも、健康に良さそうだしな」

不健康そうな顔の男が、そう言いながら、去って行く

金に、目のくらんだ人間たちが、何を、健康と言っているのであろうか

私は、一人、バンガローの中で、隔離されたように、小分けされた一番小さな場所に帰る

中では

4しいさんが、壁によっかかり、うなだれるように、漫画を読んでいる

私が手を上げると、片手をあげた

彼女は、叩いたもの叩かれたものを、マイナスに、してしまうらしい

「どうでしたか」

彼女は漫画を読みながらも、器用に私に聞いてくる

「ああ、爆発していた」

彼女が漫画から顔をのぞかせた

その上半分の視線に、私は、逃亡が阻止されていることを言う

「それ、外部的爆発何ですか」

私は首をかしげたどういう事であろうか

「いえいえ、だから、もし、地雷のように、柵を乗り越えた場所が、爆発していたとか

その、体内から、爆発していたとか」

私はそこまで聞いて、意味を、納得した

あまり見たくないので、見ていないのだ

異臭もひどく

「何しに行っていたんですか

まあ、どちらにしても、桑原桑原いかない方が、よさそうです」

私は、漫画を読みだす人間を、無視して、喉元を触ってみたが、なにも異物感は、得られなかった

このバンガローに集められたものは、最低限の食糧と、他者との接触の禁止を言い渡され

ただ、孤独な生活を、謳歌していた

彼女と私は、追いつめられるように、ここに、監禁されたが、めんどくさくなったのか、今はある意味自由であった

彼女にタッチすることで、私たちは、それぞれ、マイナスでもプラスでもない零のままであり

彼女に、何かここに集められるような、理由はあるかと聞いたが

私と全く同じで、なにも、思い浮かばないのであった


夕方時分、ふたりで、あの場所に行くと、奇妙な、紙が、置かれてあった

「何だ」

怪奇文かと、私が、聞こうとすると、彼女は、それを読む

「ルール

掲示板に書かれた、広場の名前の横の数字は、借金とする」

私は、首を傾げた

確かにおかしいと思ったのだ

しかし、ながら、肩をたたくだけで、一万円とは、馬鹿げた労働だ

貨幣の価値が馬鹿みたいに安くなれば、そう言う事も起こるだろうが、らちされているあいだにそんなことがおこるだろうか

「それ、本物なのか、というか、これと関係があるのだろうか

偽物とか」

彼女は、不敵に笑う

「これは、チャンスですよ、あいつらを、奴隷にする」

私は、頭が、痛くなりながら、それに対して、なんと言おうとするか、悩んでいたが

答えは出なかった

しかし、その時に出した答えが、実に面倒な事になろうとは、思いもしなかった


「それで、何だけど、数さん、ココノさんに、このことを、知らせて、貰えないかしら

あなた、親しいし、それに、彼女は、影響力が、一番あるから」

彼女は、不安そうに、私たちと、紙を見ていた

曖昧に、頷くと、彼女は去って行く

「これでよかったのかしら」

四は、首をかしげる

「さあーね」

本当に、大丈夫か

私が、その心配をすることは、無くなってしまった

私が、目を覚ますことは、なくなったのだ

私は、いつの間にか、空中で、爆発していた

暗闇の中

内部から、熱量が・・

なぜ私が、柵の外の光景を見ていたのか

さすがに、そんな寝相は、悪くはないだろう

夢遊病者でもないのだとしたら

やはり、誰かが、私を、柵の外に、ルールの外に追いやったのだろう





私は、悪夢を見ていた

目の前で、親友とは言わないまでも、零が、柵の外で、爆発した

後ろでは、不敵に、九が、笑う

「おっお前どうするつもりだ」

彼女は答えない

暗い中に

彼女の肉片の落ちる音がする

周りに音は聞こえない

ただ、彼女が、私に言う

「どうでもいいのよ」

が、そう言いたいが、私の意識は、吹き飛ばされた



掲示板に、借金の記載が、載った当日

マイナス小屋と呼ばれたバンガローに、向かったが

そこには誰もおらず

怒りに任せて、殴った人間の借金が、加算された

9⃣の部屋は、酷い有様であり

彼女は、内側から、いつの間にか、籠城していたが

誰かが、火をつけた瞬間、それは、見る見るうちに、赤く燃え広がった

ただ掲示板には、増えることいかない数が、ゆっくりと、増えていった

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