0072 今日はハロウィンだから。①
魔王国に来て、一週間が過ぎて、そろそろ王国にも帰ろうかと考えている。
「リョウタ、明日にでも帰ろうかと思うんだけど。」
「ええ〜、それは寂しいですな」リョウタは急須を回しながら緑茶を入れている。
「ところで、リョウタと連絡をつける方法はないのか?サリーナの思念伝達みたいな。」
「さすがに、女神のような力は、私にはありません。」
「そうか、それなら相談してみるか。」スマホを取り出す。
「相談って、誰にするのですか?」
「そりゃ、サリーナしかいないだろ。普通に。」
「あ~、もしもし、サリーナ?聞こえる?」
「おう、聞こえてるよ!」
「相談事があってだな。」
「なんだ?」
「リョウタ・・・魔王のことな。と連絡が出来るようにしたいのだが・・・お前、どうにか出来ないか?」
「なんだ、そんなことか?もちろんできるぞ!」
「本当か!どうやってするんだ?」
「それには一度、日本に帰って来て欲しいんだ。」
「何で?」
「私が直接、リョウタと会うためよ。」
「分かった。でもリョウタを日本に連れて行けるのか?」
「あいつはもう、お前の眷属なのだろう?可能だよ。」
「分かった!じゃあ、今すぐに頼む!」
「玲子も連れてくること。」
「何でだ?」
「スマホがもう一台、要るのだよ。黙ってもらうのは悪いだろ?」
「なるほど、分かった。」
「では、1時間後に。」
「お~い、玲子~!」
玲子を呼び、リョウタと二人を日本に連れて行くと告げた・・・
「あっ、二人だけずる~い!」と言い出したのはリリアである。
皆が、私も私もと言うので、「え〜い!面倒くさい!全員、連れて行ってやる!」
スマホのベルが鳴る。
「準備は出来たか?結局、何人になった?」
「50人ぐらいだよ!皆行くって聞かないんだよ!」
「ワハハハ!お前らしいな!では、行くぞ!」
魔法陣が現れ、一瞬のうちに全員が消えてしまった。




