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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
魔王国編
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0053 魔王国への切符

「さて、取り調べでもしましょうかね。」と野党たち10人を収容している牢獄へ。


ん?意外に大人しいな・・・。それに・・「人間じゃん!」


そう言ったのが聞こえたのか「そ、そうだ!俺たちは王国から来たんだ!」と一人の男が言う。


「俺たちは、サイゲの森を命からがら抜け出して、ようやくここにたどり着いたんだ!」


・・・あの森を自力で抜け出したって言うのか?


「なぜ、ドワーフの武具を盗む?」


「それは、ドワーフの武具が高いからだよ!武具ひとつで・・・。」


「武具ひとつで?」


「いえ、何でもありません。」


「オウカ殿、この者達は魔王国の者です。」ダダンが言う。


「何で、言い切れる?」


「それはですな・・・。」一人の人間の頭に炎のブレスを吐く!


「熱っちゃ!何すんだ!」その男の肌色は青く、角が生えていた。


「このように、魔王国の者は、完璧に人間に変身出来るのです。」


スゴイ!さすがはドラゴン族!そして魔王国!


「えっと、この場合はどうするの?」


「私でしたら・・・」ダダンは考え「木に括りつけて、ブレスをかけまくりますかな。」と笑顔で言う。


「そんなことしたら、死んでしまうでしょうが!」


「盗みをするような子悪党です。死んでもいいのではないでしょうか?」

ダダンさん、ドラゴンの本音が漏れてますよ!


「ジギルはどう思う?」


「私でしたら、闘技場送りでしょうか?最近は同じ面子で面白くないですから・・・。」


「闘技場に送ったら、どうなるの?」


「間違いなく、一戦目で死にます!血を見たいお客さんには大うけですよ!」

・・・聞くんじゃなかった。


ローズも聞いて欲しそうな顔をしてるけど、どうせ殺しましょうと言うに決まってるから、聞かないでおこう。


一番、優しそうなリリアに聞いて見よう・・・「私でしたら・・・まだ包丁さばきが下手な人たちの練習台になってもらいましょうか・・・。」リリア、地味に一番、怖い。


「そいつらを殺すのはやめて貰えねぇか、兄ちゃん。」棟梁の声。


「なんだかんだ言ってもよう、お得意さんの国の人を殺すのはまずいだろ?せめて、魔王国に突き出して、後は魔王国に任せるって、ダメかい?」


・・・そうですよ、そういう答えを待っていたんですよ、棟梁、ありがとう!それに引き換え俺の従者達は・・・。


「ちょうど、今日納品の予定があってだな、ついでに突き出すさ。」


「そうですね、では、気を付けて行ってください。」


「何言ってんだ?兄ちゃん。」


「え?」


「え?じゃねーよ!捕まえたのは、兄ちゃん達なんだから、皆で行くに決まってるだろう!」


「行くって、どこへ・・・?」


「魔王国さ、魔王国!」


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