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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
43/165

ドラゴンとの戦い

「全体、散れ!固まってると一緒に焼かれるぞ!」


 俺たちは、一気に離散したが、その中でドラゴンに向かって飛んで行く者がいた。

 スピアである。いつの間にか元の姿に戻り、足のバネを生かした攻撃に転じたのである。


 槍をドラゴンに突き刺そうとしたのだが、硬いウロコに阻まれる。

 それでも、何度でもスピアはドラゴンに向かっていく。


「ポトフ、アラン!スピアを援護!」スピアが地上に降り立つ瞬間にシールドを張る。

「ライトニング!」玲子の雷魔法がドラゴンに向かって行く。が、手ごたえはないようだ。

「ならば!」と玲子はポトフにドラゴン目掛けて大量の水を掛けるように指示を出し、

「オーバーライトニング!」ドラゴンに掛かった水が電流を通し、痺れさせようと言う作戦だ。


「ギャー!」さすがのドラゴンもこの攻撃には応えたようで、一瞬ではあったが隙ができた!

「おのれー!」ドラゴンは玲子を目掛けてブレスを吐く!

 その攻撃をしのごうと、ラミア族のシールズさんが盾で防御!が二人はブレスの勢いに負け、吹っ飛ばされた!


「玲子!」傍に駆け寄るが、かすり傷程度のやけどで済んでいるようだ、それにMPの消耗も激しい。シールズさんに森に逃げるように指示を出した。


「てめえだけは許さん!」俺の腕は4つに割れ、「痺れろ!」麻痺毒を打ち込む!

 意外と効いたのか、ドラゴンの動きが鈍った!すかさず「エクススピア!」爆発の槍を叩き込む!


 ドラゴンの口から炎の光が見えた!

 ドラゴンのブレスに合わせるように「インフェルノ!」ありったけの業火の炎でカウンター!


 ドラゴンは業火に焼かれ、落ちて行った・・・。

 俺はMP切れで気を失ってしまった・・・。



ー***-



「ここは、どこだ?」見慣れない場所で俺は気が付いた。

「気が付かれましたか!」声を掛けてきたのはジギルである。


「皆は!玲子は無事か!」

「皆無事ですよ。負傷者はポトフとアランが回復魔法を施しています。」

「そうか。ドラゴンはどうなった?死んだか?」

「ええ、それなんですが」


 扉をコンコンとノックする音。

 入って来た人は黒いドレスを纏った若い美女。見た事がない人だ。


「あなたが、我々を助けて下さったのですか?」

「いえ、助けたと言うか、罪滅ぼしというか・・・。」

「どういう事?」


「この方が、先ほど戦ったドラゴンです。」とジギルが教えてくれた。

「え?でも、俺は確かにドラゴンを丸焼きにしたよ?」


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