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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
36/165

ポトフとアラン

 今日はエルフの里を出発し、ドワーフ王国に向かう日である。

 支度をしていると、ジュウエモンが若い男女を連れてきた。


「オウカ様、どうかこの2人を連れてやってもらえないですか?」

「いいけど、どうしたの?」

「どうも、この2人は外の世界を見たいと聞かないものでして。」

「そうなんだ、それもいいね。で、君たち名前は?」


「「・・・・・」」


「ないの?」

 コクリ、コクリ。


「ジュウエモン、どういう事?名前、つけてないの?」

「名前はオウカ様に付けて貰いたいと聞かないのです。」

「男はいいとしてもさ…」

「君、本当にいいの?僕の奥さんになっちゃうんだよ?」

 女のエルフは、コクリと頷く。

「後で、失敗したー!って言っても戻せないんだよ。もう一度、考えた方がいいと思うよ?」

 俺を見ている目に、ジワ〜と涙を浮かべている!

「分かった分かった!名前を付けよう!」


 男エルフはアラン

 女エルフはポトフ


「あら、美味しそうな名前」玲子が笑ってる。


「あら〜ん、この2人ぃ〜。」

「どうした、ローズ?」

「この2人は〜魔法能力が高いわ〜ん、さすがはエルフぅ〜ん。」

「その上ねぇ〜ん、頭もスッゴクいいわぁ〜。玲子様に付けるのはどう〜?御主人様ぁ〜ん。」


 成る程、成る程、読み書き計算が出来るようになれば、玲子の右腕になるわけか。


「お〜い、玲子!この2人は頭が凄い良いらしいから、教育して財務とか経理とか秘書とかに鍛え上げたらどうだ?」


「え?いいの?だったら私が預かるわ!」


 俺はエルフ2人に「よかったな、アイツに付いていたら、色々な事や経験が出来るぞ。」

 その言葉に2人は、大喜びをしている。

「あっ、でもな。」

「時間がある時は、俺達全員に魔法を教えてくれ。頼むな。」


「それとです。オウカ様。」サブロウが心配そうに言ってきた。

「この先は、とても危険な地域になります。くれぐれもご注意を進言します。」


「それって、どういう事?」

「魔王国には門番がいまして。先ほど言いましたドラゴン族なのです。」


 え?ドラゴンが門番?


「このサイゲの森は魔王領ですし、ドラゴン族は人族の排除が仕事です。」



「ドラゴンは火も吹きますし、魔法も使います。どうか、この二人を役立ててください。」

「ああ、わかったよ。ありがとう。」


 俺たちはエルフの里を後にした。


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