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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
35/165

三部族の長老

 翌日。


「3部族集まって、これ?」

 合計、150人位。ひと部族、50人ぐらいか。


「なんで、皆で一緒に暮らさないの?」

「我々は別々の部族ですので…」と、一人の長老が言った。

「でも、皆は同じエルフなんでしょ?」

「オウカ様…。この方が良いのです。」とまた別の長老が言った。


「どういう事?」

「全部族が一つの場所に固まっては、魔物に襲われた時に生き残れません。」

「魔物?いるの?どんなのが?」

「はい。ドラゴンやワイバーンです。」

「え?ドラゴン、小さかったよ?王国でやっつけたけど。」

「それはドラゴンではありません。単なる羽の生えた火を吹くトカゲです。」


「それじゃあ、ドラゴンって…」

「はい、襲われたら我々など一溜まりもない大きさと、炎を吐きます。」

「なるほど、そういう事か。でも、見ないよなぁ~」

「ワイバーンは?」

「南の滝がある地域を縄張りにしていますので、我々は近づくことは出来ません。」


「成る程、街とか王国とかは興味ないの?」

「もちろん興味はあります。しかしあの魔王の恐怖の為に、人族が怖いのです。」


「なかなか、難しい問題だね。ちなみに俺が住んでいる王宮のある街では、そういった差別はかなり減ったけどね。」


「そうなのですね!一度、行ってみたいものですな!」

「ああ、いつでも来たら…いや、呼びに来るよ。」


「さて、今日は皆さんに名前を付けます!」


 まずは、昨日の長老からこの人は昨晩から思いついている。


「あなたは、ジュウエモンを名乗りなさい。」

「はい。ジュウエモンの名、確かに!」


 次の長老はと…


「あなたは、サブロウを名乗りなさい!」


 その次の長老は…


「あなたは、ジロウを名乗りなさい!」


 名付けをしているものだから、部族の皆が羨ましそうに見つめてくる。


「長老達、ちょっといい?」

 俺は3人を集めた。


「実は俺が名前を付けると副産物で男の場合は忠誠を、女の場合は俺の嫁になってしまうんだよね。男の名前は長老達がつけてよ。で、男が惚れている女の子にその男が名前を付けて嫁にしてもらって。もちろん、サリーナの加護はあるから安心して!」


 ジュウエモンが言った。

「オウカ様は、我々に名前をもたらすために来た方なの知れませんね。


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