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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
33/165

エルフの里

 数分後…


 エルフ3人は、一人の老人を連れてやってきた。


「このお方は?」

「はい、我が部族の長老でございます。」

「異世界の人よ、先程は失礼を致しました。よろしければ、我が里に案内いたします。」

「そうですか、それでは遠慮なく。あっ、ちょっと待ってくださいね。」


 俺は腕から出したやり場のない炎を元はゴーレムだった岩に、吐き出した…ボウッ!その音と共に岩は灰になってしまった。

「私の魔法、いらなかったんじゃない?」と玲子は笑う。エルフ達は、業火に焼かれた岩の成れの果てに恐れをなしていた。



 エルフの里への道中…

「長老、聞きたい事があるのですが。」

「何でしょうか?異世界の人よ。」

「俺達が異世界の人間って、随分とあっさり認めるのですね。」

「実はこの世界には異世界からやってくる人が、沢山知られております。」

「沢山?」

「ええ、私は現在2000年程生きておりますが、私の知る所でも50人はいるかと思われます。」

「何故、そんなに異世界人が来るのですか?」

「それは後ほどお話します。」



「着きましたぞ、異世界の人よ。これが我がエルフの里です。」


 予想では、森の中にひっそりと…と思っていたのだが意外に開けていて、建物はログハウス、ちゃんと商店もある。


「商店があるって事は、商売しているのですか?」

「いえいえ、里の全員で役割分担をしているだけです。例えば、あそこでは部族全員の今夜の料理を作ってます。そうすることで、不公平がなくなりますから。」

「なるほど、部族全部が一つの家族という事ですね。」


「衣服を作る専門の者、猟をする者という感じで、それぞれに仕事をしてもらってます。」

「それでは、先程の弓矢の雨は傭兵部隊という事ですか?」

「我が部族には傭兵はおりません。外敵がいつもいつも現れる訳ではないですから、先程の弓矢は、この部族の男共全員です。」



 今夜は、久しぶりの客ということで、宴を開いてくれるそうだ。



 宴が始まり、ビックリすることがあった。

 広場の中央に、大きな火櫓がある。

「エルフって、火を使うんですか!?」

「何をおっしゃるのですか?火を使わないと、料理も出来ないし、夜も暗いではないですか。」

「そうですか…。」


 料理が運ばれてくる。肉だ!野菜もある!

「エルフって、肉も食べるんですか!?それに野菜?木の実が主食なんじゃないのですか!?」

「肉を食べないと、力が出ないのではないですか。それに、野菜を畑で栽培している別の部族がいます。木の実は殆ど食べませんよ。」

「なっ、なるほど。わかりました。」


「元々この世界は皆、何の知恵もない種族の集まりでした。ある日、異世界から神の使者と言われる者が現れて、食文化をもたらしました。また、ある異世界人は住む家を…と異世界人の手によって、様々な物が進化して行きました。」


「よって、この世界は異世界人が作ったと言っても過言ではありません。」

「そうなんですね…。」


 この世界は異世界人が作るのだと?


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