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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
32/165

エルフ族

「オウカ様、まもなくサイゲの森の東中央付近に入ります。」

「よ~し、じゃあ、今日はここでキャンプを張ろう!」

 キャンプを張るために、荷ほどきをしていると


「何者だ!」と声が聞こえる。

 俺たちは、一斉に戦闘態勢に入るのだが・・・


 ん?何この音・・・。

 木がメリメリと折れる音が・・・近づいている。


 その音の正体は・・・岩の集合体の人型をしている。


「ゴーレムじゃねーかよ!この世界にこんなのがいるのかよ!」


「オウカ様、私にお任せを!」

 ジギルが突進をしながら叫んだ。

「お前の相手は俺だ!この木偶の坊が!」

 ジギルの渾身の一発がゴーレムに!しかし、ゴーレムの手の方が早く、ジギルはカウンターを食らった形になり、激しくふっ飛ばされる!


「ジギル!お前には無理だ!下がれ!」

 俺の指示をよそに、ジキルはゴーレムに突っ込んで行く!

「私に任せて!」とローズの鞭が大きな岩に向かって飛ぶのだが、全く効果はないようだ。

「ゴーレムは魔法でないと潰せないんだよ!二人共、退避しろ!」


「ライトニング!」の声と同時に稲光がゴーレムを貫く!岩の集合体に綻びが生まれ、中から赤い光を放つ球体が現れた。


 更に「ライトニング・アロー!」稲光が矢の形に変形して、赤い球体目掛けて飛んでいく!


「桜花さん!今よ!」玲子の声と同時に俺は刀を抜き、赤い球体を上段から下段と切込み、トドメに刀を突き刺した。


 赤い球体は割れ、ゴーレムはただの岩に戻っていった。


「桜花さん、大丈夫!?」

「ああ、大丈夫だ。しかし玲子の魔法の威力を初めて知ったよ!」

「そうね、使う場面がなかったからね。」


「さて…と。」

 俺は森に向かって叫びながら呼びかけた。

「そこにいるのは判ってるんだぞ!殺されたくなければ、出てこい!」

「・・・・・」

「分かった!今からこの森を燃やす!」

 俺の腕から炎が湧き上がる!

「お待ち下さい!降参です!」森の奥から声が聞こえた。

「ならば、姿を現せ!」

 森の奥から3人の人族?のような者が姿を現した。


 その3人は木の葉のように長い耳、それぞれに弓を持ち、そして何と言っても「美形」…。


「あの…エルフだよね?」

「我々をご存知なのですか!?」

「あ〜っと、何て言えば良いのかわからないんだけど、俺達って異世界人なんだよね。それで、この世界の森の住人といえば、エルフがいるんじゃないかって。決して争いを持ち込む為じゃないんだよね。」

「そうでしたか…」と和解モードになった途端、森の中から弓矢の雨が降ってきた!


「噓ー!全員、逃げろ!」

「オウカ様!今度こそ我々にお任せを!」ジギルとローズが迎え撃つ!

「立ち去れ!余所者が!」一本の弓矢が、俺を目掛けて飛んできた。

「オウカ様!」ジギルが身体全部を使って盾になり、俺を守ってくれたが、矢はジギルの肩を貫いていた。


「てめえら、よくもジギルを…!」

 俺達は怒りを顕に森に向かって歩いていく。

 俺は腕から炎を、玲子の手からは稲光が、傭兵団は剣を抜き、一族を滅ぼしてやるぐらいの気迫を見せた。


「お待ち下さい!」先程のエルフ3人である。

「どうか、鉾をお納め下さい!」

「我々が説得して参ります!」と言って森に入っていった。


「オウカ様!どうされますか?」

「そうだな〜鉾を収めてくれって言うのだから、アイツラを信用しようじゃないか。でも、戦闘態勢はとくなよ!」


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