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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
サイゲの森編
30/165

最高の鍛冶職人

「オウカ様、獣人族に渡すための武器と防具の試作品を持ってきましたぞ。」

と言うのはベルさんである。

「この国一の職人に作らせましたからな!自信がありますぞ!」

と自慢げに話してくる。


「お~い、ジギル!」

「はっ!」

「ちょっと、この防具を殴ってみてよ!」

「畏まりました。」と木に取り付けた鎧に渾身の力を込めて一撃をくらわす。

防具は・・・かなり凹んでしまった。生身では圧迫骨折必至なのは言うまでもない。


「う~ん、ウチでの訓練はこのジギルがやってるから、せめてこの攻撃に耐えられるだけの装備が欲しいかな。」

「王国一の防具が・・・。」


「鍛冶職人で有名なのはドワーフだと思うんだけど、この世界にもいるの?」

「ドワーフですか!確かにいますが、伝説と言われておりまして、探すのが困難なのです。」

「何処に行けば会えるの?」

「魔王国です。」

「は?」

「ドワーフは誰も会ったこともないし、行ったこともありません。」

「なるほど。でも、優れた防具とか欲しいよね。」

「それはそうですが、まさか?」

「ああ、行ってみるよ、ドワーフの国!」



「魔王国に行くと・・・?」王シエロの第一声である。

「いえいえ、魔王国のちかくに優れた鍛冶職人のドワーフ国を探すのが今回の目的です。」

「とは言っても、まともに相手をしてくれるとは思わんのだが」

「今は魔王国との協定があるのでしょう?もし、反発をしてきたら、捻りつぶしてきますよ。」

「そ、それならば良いのだが、くれぐれも注意して行ってくれ、私も書状を出そう。」

「ありがとうございます。」



同行するのは、玲子、ジギル、ローズ、隠密行動に長けた執事3人、獣人族の中でも、戦闘能力に長けた男女混合の20人を引き連れて行くわけなのだが・・・


「リリア、何故お前がいる?」俺に纏わりついてリリアがいる。

「だって、誰が食事を作るんですかぁ~?」

「冒険に行くんだぞ!どこかに遊びに行くんじゃない!」

「そんなこと言ったって、ほら」旅支度も万全である。


俺は、リリアの肩を抱き「今から行くところは、ものすごく危険なところなんだ。リリア、お前を死なせたくないんだよ。」

「旦那様・・・。」これで納得するだろう。そう思っていると


「主様、連れてやってもらえませんか?」ジギルである。

「お前、いい感じに説得してんだから、邪魔すんじゃねーよ!」

「申し訳ございません!ですが、美味い食事をとることで皆の士気も上がるのではないでしょうか?」

「子供を危険にさらすんだぞ!お前はそれでいいのかよ!」

「私、子供じゃないもん。この前だって旦那様と熱い夜を・・・」

「お前、今いう事じゃねーだろ!」

「大丈夫です!リリア含め、料理部隊は我々が守ります!」


知らない間に、料理担当の獣人が5人ほど増えている。

「あー!分かったよ!連れて行くよ!その代わり獣人の傭兵、あと10人追加な!ジギル!お前が責任を持って守れ!」

「畏まりました!」結局、大所帯になってしまった。

これで、魔王軍が敵対行動と判断したら大変だなぁ〜何とかなるといいけど。


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