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Venus And The SAKURA  作者: モカ☆まった~り
王都編
27/165

クローバー

「そうと決まれば、名前を付けなきゃね!」と玲子が言う。


そうだった・・・名前を聞いてなかったっけ?


「お名前を伺っても?」

「名前なんてねぇよ。」

「僕が付けてもいいですか?」

男は特に弊害もないからと簡単に承諾してくる。

「一応、言っときますけど、僕が名前を付けると、男性は僕に忠誠を誓います。」

「ああ、いいぜ!」

「では、あなたの名前はシェフです!」

「ありがとうございます。この名に恥じないように努めます。」


「次は弟さん。」

「そうですね~あなたの名前はコックです。」

「ありがとうございます。」

「さて、奥さんの名前ですが・・・シェフさんが付けてもらっていいですか?」

「何でですか?」

「僕が名付けると、僕の奥さんになっちゃうんですよ。いやでしょ、奥さん取られるの。」

「そりゃ、そうだ!実はよ、俺が好きな名前があってな・・・」

「マリー・・・だ。」シェフさん、照れくさそう。名前を付けてもらったマリーさんは嬉しそう。両手で口を塞いでいる。


「さて、残るのが問題なんですよね〜」と妹さんを見た。

「俺が付けちゃ、ダメなのかい?」

「それじゃあ、妹さんと結婚するんですか?近親者ですよ、近親者!」

「と言っても、俺が付けるのはなぁ~」

「何か問題でもあるんですかい?」

「いや〜妹さんからしたら、嫌でしょ?今日初めて見た人といきなり結婚って。」

「それに、僕に名付けられた瞬間から、僕の事が大好きになって、夜這いにも来るぐらいになってしまうんですよ。だから、妹さんの気持ちを考えたらねぇ。」


「・・・です。」

「何といいました?」

「いいです。あなたが私達を気遣ってくれる気持ちに感動しました!だから、私をお嫁さんにしてください!」

「本当にいいんですか?」

「はい。」

「この屋敷には沢山の獣人の男性もいますし、中にはカッコいい人もいるんです。それでも、いいんですか?」

「はい。」

「本当に・・」

「アンタが一番心を決めなさいよ!桜花さん!」


「では・・・君の名前はクローバーだ。僕の国では幸運のお守りにもなる花の名前だよ。」

「ありがとうございます!ご主人様!」といきなり抱きついてきた!

「こらぁ〜、あなたには〜まだ早いわ〜」ローズが引き剥がそうとするが、クローバーは俺に唇を重ねた上、離れないようにがっちりとホールドしてる!

また、やっかいな子が増えたようだ。清純な雰囲気だからいいか。


そして、その夜・・・。

何やら、廊下が騒がしい。クローバーが夜這いを仕掛けてきたのをローズが食い止める!それでも、あきらめないクローバーにローズがキスをした!クローバーとローズのキスは濃厚でローズはクローバーの柔肌に軽く刺激を与える。「アッ」とクローバーから吐息が漏れる・・俺はそっと、ドアを閉めた。


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