それを歌とするなら
汚い口元で綴った
ひび割れだらけの言葉を
血みどろのフィルムに投げつける
それは唯の独り言
可笑しな足取りで踏んだ
擦り傷だらけの韻を
掠れた筆で塗り潰す
それは何時かの嗤い言
意味も無く書き連ねる墨を
既視感だけで捨て続ける
くしゃくしゃになった雑念は
明日色の風に乗って叫んだ
それを歌とするなら
色も声も全部遮って
透き通った羽だけを拾い上げて
息に吐かせて飛ばすよ
それを歌とするなら
それがいつか叶うと信じて
願ってたって想うだけ いつか
済になって思い出せたなら
また歌いたいけど