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旗は打ち立てられ。

 腕の本数は決して馬鹿にはできない。近接戦を得意とする者にとって、鋼虫族との戦いは不慣れを強要される。対して鋼虫族からすれば腕の数は半分なのだから、認識としては相手が片腕で戦っているようなもの。

 加えてジュステルの武器はその四本の腕という利点を惜しむことなく発揮できる。こと単純な近接戦ならば吾輩も相応の苦戦をしたことだろう。


「そこまで問題はないかな?」

「……私語は慎め、ヨドイン」


 それぞれの領主が適度な距離をとって観戦している中、平然と吾輩の横で話しかけてくるヨドイン。吾輩、カークァス様の戦いに集中したいのだがな。


「別に今のところはそこまで見ものってわけじゃないでしょ。ジュステルも特異性を出し惜しんでいるみたいだし」

「……まあ、そうではあるがな」


 先程の会話でジュステルはより一層攻撃の激しさを増している。それでもカークァス様はもう『重ね羽』との戦闘に慣れてしまわれているようだった。

 捌くことに慣れ、適度に反撃を織り交ぜている。攻守が反転するまでそう掛からないだろう。


「本当、どれだけ修練を積んだらあれだけ万能な戦闘技術が身につくのやら」

「――牙獣族の領地を覗いていたのは貴様か」

「まぁね。牙獣族の領地には興味なかったけど、カークァスさんの戦い方は一応見ておきたかったし」


 領地で叔父上や姉者がカークァス様を相手に戦っている最中、仄かに部外者の気配を感じていた。気配の隠し方が独特だったので、他種族だとは確信していたが、ヨドインかどうかは半々といったところだった。


「盗み見とは、領主のくせに姑息な」

「見たいと言えば、カークァスさんなら許可をくれたと思うよ?でも僕があの場にいたら、色々面倒な空気になっていたでしょ」

「……そうだな」


 それこそ姉者の機嫌が悪くなっていただろうし、余計な小競り合いも起きていたかもしれない。そういう意味では立場をわきまえた行動とも言えるのか。


「――なんや、ガウやんにヨドっち、秘密の作戦会議でもしとるん?」


 ほぼ隣り合う位置に立っていた吾輩とヨドインの間に割り込むように現れたのは、鬼魅族の領主ナラクト=ヘスリルト。業の因子を持つ魔族を束ねる鬼だ。


「ナラクト、割り込むのは構わんが、なぜ吾輩の体に顔を擦りつけている」

「えー、だってガウやんの毛皮モフっこいし。な、な、今度ウェアウルフの毛皮で布団作ってくれへん?良い値段で買うから」

「誰が作るか。気色の悪いことを言うな」

「ひどー。ヨドっちー、ガウやんが冷たいー」

「仕方ないでしょ。君の要求、その角で印鑑を作りたいって言っているようなもんだし」

「えー、そんなもんそのへんの骨でええやん。ヨドっち悪趣味ー」

「そういうことだって言ってるじゃん」


 ナラクトは領主の中でもかなり馴れ馴れしい。鬼魅族は特殊な外見を持つ魔族が多く、他種族への偏見も少ない。だからこそなのかは知らないが、こうしてカークァス派で吾輩達にも平然と絡めるのは彼女くらいのものだろう。というかガウやんて。


「にしても落ち着いとるね、お二人さん。ジュスじゅす相手の近接戦、楽じゃないのに。ガウやんとこのおねーさん相手に素手で勝ったって話、ホントっぽいね?」

「――嘘ではないな」


 カークァス様がどのように牙獣族を納得させたのか、その詳細は語られていなかった。それでも他の領主達の耳には確かに届いているようだ。

 意図的に外に流す者はいないと思うが、そもそも牙獣族同士の情報のやり取り全てを隠匿することはできないのだからと、隠してはいない。

 ナラクトが確認をとってきたということは、信憑性を疑う段階の情報しか入手していないということ。こちら側としては鬼魅族の情報網の根深さの確認を取れたということで満足しておこう。


「そっかー。ワテクア様が推すだけはあるんやね。リムりんも知らんインキュバスらしいけど、ホントよくわからん男やね」

「そう思って近づいてみたけど、底知れない人で想像以上に楽しいよ。君も支持派に回ってみたらどうだい?」

「アッハハッ!ただの鬼魅族ならそれも悪ぅないんやけどね。ただでさえ好き勝手やらせてもらってるのに、領民の立場まで脅かしてしもたら、造反されてまうわぁ」

「良いじゃないか。どうせ君一人で制圧できるんだろう?」

「あんまり領民を殺したくないんよ。せっかく他の領地とのいざこざないまま綺麗にまとまったのに、うちが領民大虐殺したら元も子もないやろ?」

「それはそう」

「貴様ら……もう少し真剣に見たらどうだ?」

「視界には入れとるよ?ジュスじゅす、本気で打ち込んどるけど、どこ吹く風やね」


 こうして話している間にもカークァス様とジュステルの戦いは続いている。しかし殺気が増し続けているジュステルに対し、カークァス様の方は淡々とその剣技の動きに適応している。


「おのれっ!」

「――見飽きたな」

「ッ!?」


 ジュステルが重ね羽を一本へと変形させ、振りかぶった瞬間、カークァス様の刺突が重ね羽へと直撃する。

 自身も持ち上げようとしていたタイミングで、そこへ後押しする形となる攻撃。後方へとたたらを踏むジュステル。その空いた胸元へと浴びせられるカークァス様の斬撃。

 今、この戦いが行われてから初めてまともな被弾が発生した。致命傷と呼ぶには浅いが、到底かすり傷とは言えない深さの傷が、ジュステルの体へと刻み込まれた。


「硬いな。想像以上に刃の入りが悪かった」

「おのれ……不敬な輩の分際で……ッ!」

「やれやれ。何をもって不敬と語るのやら」

「それすら分からぬか!貴様は――」


 声を荒げようとしたジュステルに対し、手で追い払うような仕草で言葉を拒絶するカークァス様。


「ああ、いらんいらん。お前の説教を聞くつもりは毛頭ない。俺はそのためにこの場にいるわけではないからな」

「なん――」

「ワテクアに対する信仰心、大いに結構。態度の悪い俺に怒りや殺意を向けるのもお前の自由だ。だがな、この場はワテクアの推薦する次期魔王候補の座を争う場だ。お前のその行いは、ワテクアに対し自らが魔王に相応しい存在であることを誇示しているのか?」


 二人の間の空気の熱が冷めていくのを感じる。今のカークァス様の言葉はジュステルに刺さるものがあったのだろう。

 吾輩も始めは似たような気持ちで名乗りを上げたのだ。恐らくあの時にカークァス様と立ち会っていなければ、今あの場に立ってるのは吾輩で、ジュステルと同じような行動を取っていたことだろう。


「アッハハッ!えらい正論で返されたなぁー。魔王としての力を示さんといけん場で、しかもワテクア様までもが見守っているのに、そこで力を見せず目的そっちのけで他人の非難!なるほど、なるほど、どっちが不敬かわかったもんじゃないねぇ!?」

「ワテクア様が展開している結界で、外からの音は入らないみたいだけど、煽っている気配は届いていると思うから、表情まで煩くしない方が良いよ、ナラクト」


 うむ。ジュステルがこちらに背を向けているからまだ良いが、今奴がナラクトの愉快そうな顔を見たら、ついでに殺気をこちらにも向けてきかねない。ワテクア様を重んじるジュステルの気持ちも分からないではないのだがな。


「……確かに。このまま貴様を殺せたとして、他の者への示しにはならぬな。良いだろう、その挑発……乗ってやるとしよう」


 重ね羽を一本へと戻し地面へと突き立てると、ジュステルは再び格納紋を開く。そしてそこから更に、三本の重ね羽を取り出し、次々と周囲へ突き立てていく。


「壮観ではあるが、自らの背丈程もある武器を四本。とてもまともに扱えるとは思えんな」

「無論、この重ね羽は四本の腕を持って初めて活きる武器。然らば――」


 魔力を高めたジュステルの体が揺らいだかと思うと、その体が分裂する。その数はその場にある重ね羽と同じ四体。

 いや、正確に言えば分裂ではなく分身体を創り出したというべきだろうか。魔力の質などは同等だが、絶対量は一体だけが多く見られる。


「ほう、増える特異性か!」

「勘違いをするな。これは自らと同等の能力を持つ分身を創り出す魔法の一種に過ぎん」


 そう。その魔法ならば聞いたことはある。自身の数割の魔力を使用し、分身を創り出す高度な魔法……習熟できるものは僅かではあるが、個だけが持つ特異性とは違ったものだ。


「そうなのか。まあ手数が四倍になるのであれば、もう少しは楽しめそうか」

「いいや、貴様に楽しむ暇など与えぬ。私に使わせたこの力、その絶望だけを知れっ!」


 本体と思わしき個体から、異様な魔力の流れを感じ取れる。戦いに慣れた魔族ならば、この感覚には何度も覚えがあるだろう。

 外で観戦している他の領主達の空気も、より一層意識を高めているのが伺える。


「使ってくれるか、特異性を!」


 ジュステルは手の先へと魔力を集める。魔力は徐々に姿形を持ち始め、それは棒状のように細長く伸びていく。

 そしてその長さが一定になった時、その正体が判明した。

 それは旗だった。鋼虫族を象徴する伝統ある軍旗。それがジュステルの腕に握られていた。

 ジュステルはその旗を僅かに持ち上げると、勢いよく地面へと突き立てる。旗は地面へと埋め込まれ、ジュステルの手を離れてもその場へと真っ直ぐに立っている。


「――『我等が不変なる志』ッ!」


 ジュステルが特異性の名を告げる。すると旗が輝きだし、周囲を覆い尽くす結界が展開されていく。それは吾輩達をも巻き込み、この広間どころか魔王城全域にも届くほどに広がっていた。


「……なんやろね。ヨドっち、わかる?」

「結界型の特異性なのは確かなようだけど。僕等には一切の影響はないね。あるとすれば……ジュステル本人だね」


 ジュステルの方へと意識を向けると、確かに奴の様子に変化が現れている。自然と施されている魔力強化の質が向上しており、肌で感じられるほどに威圧感を放っている。

 ジュステルだけではない。奴が生み出した分身体も、同様に強化されているようだ。


「自身への……いや、自身と味方への強化を付与する旗か」

「その通りだ。私と私の認めた仲間を強化する対軍用の力。私個人で使用すれば、その増加量は私一人分に過ぎないが……今は私四人分の強化が施されている」

「なるほど、得られる効果量を増やすための分身か」

「そして先も言ったが、これらの分身は自らと同等の能力を持つ!」


 ジュステルの分身体、その三体全てが先程の再現を行う。魔力から『我等が不変なる志』の旗を生み出し、その場へと突き立てていく。

 それぞれの旗からは再度結界が展開されていき、その効果範囲に入ったジュステル本人と分身体が更に強化されていく。


「――強化の特異性の重ね掛けか!」

「征くぞっ!」


 ジュステル本人と、分身体達が地面に突き立てられていた重ね羽を拾い上げ、各々がカークァス様へと突撃していく。

 その速度は先程の比ではない。単純な速度なら特異性を開放した吾輩にも劣らぬだろう。それが四方から、重ね羽の展開の仕方もそれぞれが違う。


「面白いっ!」


 カークァス様は喜々としてそれを迎え撃つ。だが一本に纏められた重ね羽ですら、先程の四本に展開した速度と同等以上。展開された方は更に速度を持ち、その一撃の重さも格段に増している。

 それが四体分。その猛攻はまさに荒れ狂う暴風と呼ぶに相応しいものだ。必然まともに受けきれるはずもなく、数合と打ち合うまでもなくカークァス様の体は迫る暴風によって吹き飛ばされてしまう。

 追撃で迫る攻撃を、瞬間的に強化した一閃で迎え撃つカークァス様。その一撃を弾くことに成功こそするも、自身の武器も同等に弾かれる形となる。そしてその隙を逃すまいと迫りくる重ね羽の雨がカークァス様を捉える。


「っ!」


 次々と振り下ろされていく斬撃。そして次の瞬間、ジュステルの分身体の間を抜けるように飛び出してきたカークァス様の姿が見えた。

 完全に捉えられたかのように見えたが、間一髪で捌き距離を取ることに成功したようだ。しかし……。


「――今の連撃を凌ぐか。もっとも、後何度抜け出せるかは……見ものではあるがな」


 カークァス様はジュステルの攻撃を完全には回避することができていなかった。傷の浅い場所もあれば、それなりに深い場所もある。致命傷こそ避けていたが、全身の至るところから出血が見られていた。


「確かに強力な特異性だが……、旗持ちがいないのなら――」


 カークァス様は魔力強化で無理矢理に止血をすると、ジュステルではなく地面へと突き立てられていた『我等が不変なる志』の旗へと距離を詰めると剣を振った。

 しかしカークァス様の斬撃は旗の直前で止まった。いや、見えない何かに阻まれたというべきか。


「っ!?」

「鋼虫族の領主たる特異性を侮るな。その旗は一度突き立てられたら、私がこの場を離れるか特異性を解除するまで抜くことや破壊することは許されん」


 旗を狙い、隙のできたカークァス様へと十六にも展開された重ね羽が襲いかかる。

 ジュステルは旗を突き立てることで特異性を発動していた。その行為自体が儀式魔法に近いものがあるのだろう。

 あの特異性の全貌が見えてきた。あれは自分達にとって圧倒的に優位な狩場を創り出す、陣地形成の特異性。

 さらに言えば本来自身への強化量は強化専用の特異性に比べ少なかったものを、分身体にも使用させることで対人用の特異性としても昇華している。

 武人でありながら、あれほどの能力を反映させられる分身体を三体も生み出す魔法の技量……自らの特異性と向き合い続けた末に導き出した答えを貫いた結果なのだろう。


「あの様子からして、一度に創り出せるのは一本だけなのだろうけど、創り出す前に生み出した分身体にはその制限が適用されていない。だから分身体全てに特異性の旗を創り出せる……って、なんか狡いなぁ」

「対策としては、旗の影響範囲から離れることなんやろけどね。こういう退けん場では厄介な特異性やわ」


 ヨドインとナラクトも私と同じく、冷静にジュステルの特異性を分析している。領主達の前で特異性を発動するということはこういう事。『その力が自分に向けられたら』という想定の元で対策を練られてしまう。


「特異性を発動するだけの分身体ならもう少し数を展開できるのかな?いや、多分分身体が倒されればその旗の効力も失われるだろうし、ある程度の戦闘能力は確保しておかないといけないんだろうね」

「せやね。ジュスじゅすと同格の分身体だからこそ、あの陣形を崩すのは難しい。お二人さんの上司、まずいんとちゃう?」

「「それはない」ね」

「ハモりおった」


 確かに特異性の四重ね、分身体による人数差四倍、武器の数だけならば十六倍にもなる劣勢な状態ではある。

 事実カークァス様は姉者の時以上に追いやられているのだろう。それでも――


「――ハハッ!」


 あの御方はその身に刃を受けながらも、歓喜に震えるかのように笑っておられた。


「笑うてるな……」

「カークァス様ゆえ……」

「カークァスさんだし……」


 カークァス様は目の前の圧倒的力を前に、少しも怯んでなどいない。受けた傷は魔力強化で丁寧に止血を施し、前後左右から繰り出される攻撃その全てに意識を向け続けている。

 普通ならば、こうして吾輩達が分析をしている間に倒されてもおかしくはない。そうならないのは、あの御方の心が何一つ乱れていないという証拠。


「捌ききれぬ猛攻!防ぎきれぬ殺意!素晴らしい!ああ、こうでなくては!この座を脅かす強敵であってこその戦いだ!」

「ぬっ!?」


 分身体の一撃をまともに受け、弾き飛ばされるカークァス様。今のはワザと受け無理矢理に距離を作ったのだろう。

 頭部から流れる血が仮面を濡らし、地面へと滴る。今の一撃だけでも結構な深手となったであろうに、それでも受けたのは何かしらの策を講じるためなのだろう。


「そちらが力を見せたのであれば、こちらも応えるが筋!惨殺の断崖、その最奥にて編み出した奥義、披露してやろう!」


 カークァス様は剣を握り直し、上段気味の構えを取った。自然体を崩し、すぐにでも斬り掛かりそうなお姿だ。


「出るか、新たな奥義……っ!……ん?惨殺の断崖……の最……奥?」


 え、ちょっと待って。確かに視察に来られた時に案内はしたが、あの方は中の様子を少しだけ見て満足して帰られたはずだ。

 もしかしてお忍びで足を運んでいらしていたのか!?しかも最奥に至ったと!?


「うわ、ガウやんの顔ウケるー。ヨドっち、惨殺の断崖ってガウやんとこのよね?」

「惨殺の断崖は牙獣族の領地の奥にある十二魔境だね。降れば降るほどに風が増し、その身を切り刻んでしまうとか」

「うむ……。惨殺の断崖は牙獣族の精鋭の鍛錬場としても時折使われている……が、それはほんの僅かに降った場所での話だ。特異性を習熟した吾輩や姉者でさえも、その底を見たことはない程だ」


 入り口近辺でさえ、油断すれば牙獣族の巨体が持ち上がってしまうような場所だ。あの御方の体躯では吹き飛ばされるどころか、風圧だけで押し潰されてもおかしくはない。

 一瞬も気を抜けぬ高密度の魔力強化、そして風に体を運ばれないようにする対策。あの御方ならば、その両方を行えたとしても不思議ではないが……それでも最奥ともなれば……。


「……うん。言いたいことはわかるよ。でもあの人、無限再生する樹海を一人で切り拓いちゃってるし」

「そうだな……」


 でも最奥まで行っちゃったのかぁ……姉者が聞いたら絶対に固まるだろうなぁ……。



おまけ特異性解説コーナー。


『我等が不変なる志』:特異性から創り出された旗を突き立てると、ジュステル自身、及びジュステルが視界で味方と認識できる範囲内の味方全てを大幅に強化することが可能。

一本しか展開できず、領主クラスの単身強化に比べれば半分以下の効率ではあるが、自身の分身体にも使わせることで重ね掛けが行え、領主クラスの単身強化並の強化を得られる。

ただし分身体が破壊されることでその効果が失われるため、前線に配置する分身体にも高度な戦闘能力を付与しなくてはならず、現在のところは四枚重ねが限度である。


また一度展開された旗は他者には破壊、取外し不可能。伝説の剣がぶっ刺さった状態のようなものである。当人の意識的解除、あるいは当人が一定距離を離れることで自然解除される。


なおこの能力で最も効果を発揮するのは軍同士での衝突時。同様に強化を行うことで、領主クラスの単身強化を兵士全員に付与できる。この状態の鋼虫族の軍隊を倒すことは並の軍では不可能。仮に倒せたとしても、そこには領主クラスの単身強化を施したジュステルが四体いるという地獄っぷりである。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ジュステルさん、頑固だけどなんだかんだ一本筋通ってるし格好いいよね 相手が例外魔王様があれなんだだけど、なんだかんだ惹かれる物があって好き [一言] でもジュステルさんの前で女神の全部…
[良い点] どうしよう、負ける予感が一切ない。 [一言] ……図らずも前に言ってた「人間界の繁栄を限界まで抑え、その対価として生み出した存在」のようなものになってるな主人公姉弟。
[一言] 後書き確かに地獄のような状況なんだけど、カークァスさん的には天国なんだよなぁ… 舞い上がっちゃってんだよなぁあの人…
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