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ゆたぼんの主張する「不登校の自由」という概念は浸透するのか?

作者: のぶ

ゆたぼんは自身が編み出した概念を「不登校の自由」と称している。日本国憲法に職業選択の自由や言論の自由があることを参考に引用して改変したのだろう。「不登校の自由」を公言したゆたぼんはそれで満足しているように見えるし、ゆたぼんは父親の中村幸也さんの少年時代と違い法に触れる犯罪行為は一切しない。ゆたぼんは何度も「日本の法律自体は守ること」と強調しているから、おそらく給食費も払っているのだろう。ゆたぼんのYouTuberとしての給料があれば給食費くらいの金額ならたやすく払えるから。


ゆたぼんは不登校男子としては異色の人物だろう。僕は高校生時代に病欠しまくり学校に通えなかった。気が完全に飛ぶ病気を発症して学校に通うどころじゃなくなったからだ。僕はその時「不登校の自由」という概念は得られなかった。あのころに「不登校の状態に陥った自分はダメなんだ」と考えていたことを未だに回想するのだ。そのころにはまだ文部科学省は「不登校は問題行動ではない」(2016年の公式見解)とまでは言っていなかった。


小学校や中学校というのはある意味でおかしい空間のように見える。たいして仲が良いわけでもないのに、家が近いという理由だけで強制的に似たようなクラスに閉じ込められる。それも1日の3分の1くらいも。僕は小中学生時代に、そんなことは考えなかったが、ゆたぼんは考えたのだろう。そしてそれを疑問に思わない周りの生徒を見て「周りの子たちがロボットに見える」という主張につながったのだろう。なぜ、先生たちが「将来の職業を考えよう」というなら各種税金の支払い方法を教えないのか? 社会に出たら住民税、所得税などは絶対払うのに。日本国憲法には納税の義務がある、と強調するなら、なぜ税金の支払い方法を教えないのか? 1号(僕もそう)なら20歳になった月から国民年金保険料の支払い義務が生じるし、どうやったらどこまで安く払えるか? また仮に納めなかった場合のデメリットが何があるのか? そういうことは一切教わらなかった。だから僕は代数学の専攻だがアメリカで論争を起こした「学校の授業に代数は必要はない」という主張の理由ならわかるのだ。


だからゆたぼんは実務よりなのだろう。はなおでんがんさんとのコラボ(簡単な積分を解いてみよう)を評して「ゆたぼんは頭良いです」と言っていた人がいた。ゆたぼんは数学でいうなら純粋数学でなく応用数学の専攻だ。だからYouTuberという人前に出る仕事を選んだのだろう。


ゆたぼんは「不登校の自由」という概念を作成するにあたって、何か参考にした概念があるかは前述の概念以外はよくわからない。ゆたぼんは求人広告を買い物のときに小3くらいに見たことはないのだろうか? 僕は近くの店でときどきアルバイト募集を見かける。何か決まり文句のように「高卒以上」と断っている。その理由はわかる。僕自身も高校生時代にその傾向はあったから「不登校の人は問題行動を起こす人ばかり」ということ。近くで内引きがバレて懲戒解雇を食らった人を知っている。その人の評判はすごく悪かった。だから問題が起きる前に最初からそういう人を受け付けない、ということ。


ゆたぼんはあと3年後の中学校卒業で高校に進学しない限りは不登校の生徒ではなくなる。そのときのことはどうするか家庭の中村家ではどうするかもう話し合っているのだろうか? 次は「働かないことは問題行動ではない」というのかな? 父親の中村幸也さん著「あきらめる勇気」の文中では勤勉や勤労を美徳とする日本社会へのアンチテーゼを何度も繰り返していたのだ。だから息子のゆたぼんもそう考えているのだろうな。ゆたぼんはある種の実験台だ。ゆたぼんは今後今以上に有名人になるのか? それとも没落するのか? 今時点ではわからない。今後の行方が気になる。「不登校の自由」は浸透するのか?

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