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第6戦目 秘められたアフロ

お疲れ様です。

評価が増えない日々にノンノン・ビバ・ノンノン♪(/`・ω・)/


と用意していたら評価来ました。


祝ブクマ+1人 評価者+2人!

ブクマ、評価ありがとうございます。

「────という感じで、ドラゴンにドラゴンドライバー決めたんだわ」


 得意げなグニルは、指を机へと立てた。


「おー。流石グニルー」


「やるなあ。特に嫌がらせの無駄に高度な所が気に入ったぜ!」


面白(おもしれ)えな! 私も今度キメてみっかな!」


「流石」


 4人がそれぞれに感想を言い終えるのを確認した。


「以上! 次は、アフロの番だわ」


 机に指を立てていた手を広げて2着のアフロを指名する。


「おう! それじゃ始めるぜ」


 アフロは、わざとらしく紅茶を優雅にすすると、窓を黄昏(たそがれ)るように眺めながら語りだした。



 ─ ─ ─ ─



「よし! 種族は合成魔獣、メイン職業はこれで、サブ職業もこれで間違いないな。見た目もワイルドなちょいワルおやじで良い感じだな。あとは……」


 目の前に立つ俺の複製。浅黒い肌にキリッとした眉をした男性の髪型がスクロールに合わせてコロコロと変わりまくる。

 上から下まで5周ぐらいしてからスクロールするのを止めた。


「あー、やっぱり見当たらねえなあ。ナビゲーションの姉ちゃん、アフロ無え(ねえ)の? アフロ」


 金髪縦ロールの髪型にドレスを着た如何にもお嬢様! な見た目のナビゲーションは、宙に置かれている豪華な椅子から俺を見下ろし扇子を開いた。


「そのような変な髪型、わたくしは取り扱って無いわ」


「わたくしは取り扱って無いってことは、他のやつならあるってことだよな? アフロは俺の魂なんだよ。頼むから取り扱ってくれ」


「嫌よ。オホホ」


 (そういうことか! どおりでベートーベンがしてそうな髪型ばかり多いわけだ! いや、しかし、つまり……どうにかして取り扱わせればワンチャンあるわけだな)


 ならばやってやろうじゃねえか。俺の一番得意な交渉術を披露してやろう。


「じゃあ、俺がお前に勝負で勝ったら取り扱ってくれよ」


 挑発気味なイントネーションで伝えながら、人差し指をクイクイっと曲げた。 


 俺の一番得意な交渉術! それは拳で決着! 揉めた時でもモンスターとでも俺は(コイツ)で片付けてきた!


 (こういうお嬢様の扱いは、案外と楽なんだよな。そーら、髪がふわふわと踊りだしたぞ)


 髪がふわふわと踊るお嬢様は、扇子をピシャリッと畳むと、ふわふわ地面まで降りてきた。


「Lv1の冒険者未満が、神の使いであるわたくしに勝つ? ええ、良いですわよ。出来るものならやってみなさい。それにレベルも合わせて差し上げますわよ」


 (いいね、いいねえ。お礼にガソリン投下だ!)


「レベル合わせちゃって大丈夫か? 同レベルになっちまうなんて貴族みたいなお前がレベルの暴力以外で俺と戦えるかねえ」


 握り絞められた扇子の音なのか、向こうからミシミシとお嬢様が激怒される音が聴こえてくる。


「オホホホ、冒険者未満の分際でわたくしを挑発などとは片腹痛いわね。ここから動かず片手だけで倒して差し上げますわよ!!!」


「ほお、言うねえ!」


 お嬢様の目を見ながらその場でジャンプしだすとジャブをシュシュッと何度も撃つ。


「あらあら、冒険者未満は距離も掴めないのかしら? わたちはこっちでちゅよー……オホホ────」


 ────ジャブを──


 ────ジャンプを────


 ────誤認するタイミングで────


 …………解き放つ!


 ────撃ち出した拳は、お嬢様に紙一重で届かなかった。

今回のお話しでも楽しんでいただけてましたら幸いです。


評価・ブクマ・コメントお待ちしております。


【裏設定】

ナビゲーションと異界の民は永き相棒、セットです。

アフロさんのような個性豊かなナビゲーションとミスマッチすることもありますが、未来予想プログラムによって『ナビゲーションが成長し将来一番相性良くなるセット』が選択されています。

そのため変更は不可能です。

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