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病気が治ったら

こんにちわ!

わたしはプリウスのむすめ!

5さいです!


おぼっちゃまのおやしきに

およばれするようになってから

いっしゅうかんです。


ふつかめの日には、

おぼっちゃま、おねつがでちゃったので

かえらなきゃだったの。


でも、

おぼっちゃまが

かえっちゃいやだって、

だだこねて、

でもでも

くすりはのみたくないって

わがままいって、

だから

いっしょにおくすりのんだのよ。

にがかったあぁ。

べろがしびれて

しばーらく

お口の中が

にがーいおあじだったのよ。


いっかいのんだら

もうおことわりだけど、

あれをまいにちのまなきゃいけない

おぼっちゃまは

おきのどく...。


あんまりにも、おきのどくだから

けんこうなからだになる

おくすりは、

おぼっちゃまといっしょに

のむことにしたの。


そしたら、

おぼっちゃまも、

あのにっがーいおくすり

がまんしてのめたように

このおくすりも

のんでくれるようになったのよ。


じじょちょうさんに

ほめられちゃった。

えへへ。


そして今日、

なんとおぼっちゃまが

ベットからでられるの。


ベットによこたわってない

おぼっちゃまは

はじめてあのおかで

みたときいがいはじめてで、

ちょっとたのしみなんだ。



さぁ、きょうもおぼっちゃまは

ごきげんうるわしゅうでしょうか。


「プリューラです」


おぼっちゃまの

へやのまえまできて、

そうおこえをかけました。


「...!

まってたよ

さぁ、おはいり。」


「はい。しつれいいたします。」


と、へやに入ると、

なんとつくえにむかって、

いすにこしかけた、

なんともゆうがな

おぼっちゃまのすがたが。


かみはキラキラと金色にかがやいて、

青いおめめは、

すこしうるむかのようにほほえんで、

みにまとったぬのは

いかにもこうきゅうなそざいなんだけど、

いやみじゃなくて。


おもわずぽーっと

みつめちゃった。


「どうかした?」


「うん。」


「ん?なに?」


「おぼっちゃまが、

かっこよすぎて...。」


「ゴホッ」


え、ごびょうきぶりかえし?!


「だいじょうぶ?」


とあわててかけよったけど


「大丈夫じゃないよ」


っておかおをかくして

そっぽむかれちゃいました。


たいへん、

だいじょうぶじゃないって!


あわててつくえまで

かけよりました!


「おぼっちゃま、

どこがいたいいたいですか?」


っておぼっちゃまのおかおを

下からのぞきこみます。


ちらっとこちらを

見てくれて

目がばっちりあいました。


「もー。

大丈夫じゃないんだって。」


と、にっこりほほえんで

くれて、

あたまをなでなでしてくれました。


「???」


よくわかりません。


「それより、さ。

勉強したいって言ってなかった?」


と、つくえの上にある

本らしきものを

トントンとしてます。


「べんきょう!

したいです!」


「うふふ。

すっごい笑顔」


ってツンってされました。


「じゃあ、僕の復習にもなるし

教えてあげるよ。

僕に分かるはんいでだけど。」


わー!

なんということでしょう!


先生にならうのも

たのしみだったのですが、

じつは、じしんがなかったです。


むずかしいんだろうなぁって。


だから、

おぼっちゃまがおしえてくれるなら

おおよろこびです!


「おねがいしたいです!

おぼっちゃま!」


「うんうん。

よろこんで。」


「わーい!」


「ただし...」


あれ?なんだかくろいかお?


「ぼくのことは

先生とよぶこと。」


「はーい!

先生!」


「それから、ふだんもちゃんと

なまえでよんで?」


「はい!

ルキウスさま。」


そういえば、

おやしきのみなさんが

おぼっちゃまってよぶから

おぼっちゃまよびに

もどっちゃってました。


「したがって、

勉強中は、ぼくをなんてよぶ?」


「うーん、先生?」


「たりないなぁ。」


「みすたー?」


「ちがうよね?」


「てぃーちゃー?」


「そっちのながれ?」


「みすたーてぃーちゃー?」


「なぞの人物のかんせいだね」


「みすたーてぃーちゃールキウスさま?」


「あっ!

謎のぼくになったんだ」


くくっとわらうぼっちゃま。

もとい、ルキウスさま。


「うーん」


「もう一度言うね?

ぼくのことは?」


「せんせいとよびます!」


「それだけ?」


「ルキウスさまとよびます」


「2つあわせて?」


「せんせい、ルキウス!」


「おしいっ!」


「せんせい、ルキウスさま!」


「あぁ、そこは別に

むしろ呼び捨ていいよ」


「んー」


よびかたひとつから

おべんきょうの

かいしなのですね...。


よびかた、よびかた...。

むつかしです。


「んー?」


ルキウスさまは

ニコニコしてます。


「わかりません...。

おしえてください、

ルキウスせんせい」


「うん。

教えてあげたいけど、

それで正解。」


「ルキウスせんせい?」


「はい。なんでしょうか?」


「ルキウスさませんせい?」


「また迷宮にもぐるのかい?」


「ルキウスさませんせいさま?」


「ラビリンスは入口だけみたら

引き返すんだよ?」


「あ、ルキウスせんせいさま?」


「入口案内所までもどったね」


「ルキウス...せんせい」


「はい。おかえり。」


「ルキウスせんせい!」


そっか、これでいいんだ!

なんだかうれしいです!


「ルキウスせんせい!

ルキウスせんせい!!」


「はいはい。なんですか?」


「ルキウスせんせい!

ルキウスせんせい!」


うれしくって、なんかいも

よんでしまいました。


ルキウスさまもにっこにこです。


気がつかなかったけど、

いつのまにかへやにいた

じじょさんたちも

クスクスわらってます


う、なんだか、

きゅうにはずかしです


「ルキウスせんせい...」


「うん。

聞こえてますよ。」


って、やっぱりルキウスさまが

にっこりわらってくれるから

わたしもやっぱりうれしくて。


「よろしくおねがいします!

ルキウスせんせい!」


って、

ぺこーってあたまを

さげました。


「はい。

こちらこそ、よろしくおねがいします」


って、ルキウスさまも

またにっこりしてくれて、

ふたりでうふふってわらっちゃいました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


次回、ルキウスさま、鬼教師になる(仮)です。


それと、多分次回から

気まぐれ的にイラストを入れようと思います。

色々拙いのですが、

どうぞよろしくおねがいいたします。


※次回タイトルは『初プレゼント』になりました。

(2019.10.30追記)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ふたりがわちゃわちゃ、いちゃいちゃしてて、 我が子を見守るような気分でした( *´艸`) 癒し系の物語、大好きです。
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