最終決戦は兄弟の全員の力を結束して!※ブラザーズside
古代ローマ時代を舞台に5歳の女の子プリューラと8歳の貴族の子息ルキウスは両想いになりました。
結婚の許可を、取ろうとプリューラの、実家にきた2人は、プリューラの兄6人に試されました。
今、6人の兄たちは会議中です。
※お兄さんたちは円陣を組んでヒソヒソで喋っていると脳内補正をお願い致します
「なー、欠点見当たらないんだけど」
「あいつ、絶対将来イケメンになるぜ」
「資産云々いってたし。もう市民権取る気だし。最短で15才で市民権取得でしょ?何が不服なの?父ちゃんは。」
「おれ、おとうとできた!おとうと!」
「体が弱いとか関係なくね?肉体労働すんの?あいつ」
「そんなことよりなによりさ、めっちゃプリューラ愛さてるし、めっちゃ丁寧に扱われてるじゃん!」
「それ同意」
「髪の毛サラサラだは、皮膚はすべすべだは、どんだけ手入れしてもらってんの?プリューラは。」
「うわ、金掛けてもらってんだ」
「それより、おれちょっと、感動したよ。プリューラの胸触らせようとしたんだけど、全力で抵抗してきたぜ」
「あ。おなじく。俺も太もも触らせようとしたんだけど、これ以上は骨折っちゃうかもって、くらい抵抗されてさ、ヒヤヒヤしたぜ」
「...2人とも調子に乗りすぎだ。見てみろルキウスの腕を。握った跡がついてる」
「...うわっ!ほんとだ!兄ちゃんらやりすぎ」
「あれ、明日痣になるんじゃねー...?」
「うわぁ...すまん」
「おれがルキウスだったら、にぃちゃんにそこまでていこうできないよ、おとうとのくせにやるな」
「...本当だな。あの小ささでよく頑張った」
「本気でエロい目で見てないんだな」
「しかし、プリューラは確かに可愛いけど、金とか体が目的じゃないならなんで結婚したいんだ?」
「......」
「......」
「サシで話をしてみたくはあるな。リーウィアさんの話じゃあ、そうとう寂しく暮らしてきたっぽいから、プリューラのアホさが新鮮だったのかもな」
「新鮮さって...じゃあそのうち飽きるのか?」
「うーん...」
「にぃちゃんたちがなんていおうと!おれはルキウスおうえんするよ!おとうとはおれがまもる!」
「ははは。お前はよっぽどルキウス気に入ったんだな」
「うん!あいつたよりないから、おれがまもってやるんだ!」
「お前のがよっぽど頼りないわー」
「「「「「 ははは! 」」」」」
「わ、わらうなよー!」
「...そういや、プリューラもルキウスも両想いなのはよく分かったけど、いつのまにーって感じだよね」
「確かに」
「あ、おれしってる!たしかプリューラはかあちゃんの墓参りのときだよ」
「「「「「は?」」」」」
「詳しく話せ」
「え?プリューラ、墓参りのかえりに、きんぱつのおとこのこ、きんぱつのおとこのこって、ずっといってたじゃん」
「...そういえば...」
「プリューラ頭がお花になってたな」
「じゃあ、プリューラの一目惚れ?」
「まじかー...」
「せっかく見出してもらったのに、親父は邪魔するところだったのか」
「これは、俺らはGOでいいんじない?」
「逆に心配要素ある?」
「うーん...」
「あるには、ある」
「なになに?」
「皇帝血族の若い王子たちは、だいたい暗殺されてんだ」
「えっ!?」
「じゃ、じゃあルキウスも?」
「そしたらプリューラも危ないんじゃ!」
「だだだ、ダメじゃん!」
「うーん、それで気になったのが、ルキウスの金髪。親父は気にしてたけど、逆に俺は気になったね。純血じゃないから狙われないんじゃってさ。」
「「「「「 ??? 」」」」」
「あー...だから、王位継承権みたいなのを持ってないのかと。だから、プリューラみたいな貴族じゃないド平民を嫁にしようとしてんのかと。」
「「「「「.........?」」」」」
「...お前ら...少し勉強しような。とにかく、プリューラを嫁にとることで、ルキウスも安全な立場になるってことだよ」
「にいちゃん、わからん。」
「...お前は本当にバカだからな。勉強、頑張ろうな。」
「おればかじゃないやい!!」
「はいはい。ルキウスを見習おうな。」
「ルキウスよりおれのがすごいもんねっ!」
「...そうだな。」
「よし、じゃあ、まとめるぞ。」
「「「「「おう!」」」」」
「親父の話聞いて、最初俺らが心配してた高飛車なぼっちゃんだったか?」
「「「「「 違いマース! 」」」」」
「礼儀を知らないような、身分を鼻にかけるような嫌な奴だったか?」
「「「「「 違いマース! 」」」」」
「プリューラの身内の俺らを蔑ろにしたか?」
「「「「「 してませーん! 」」」」」
「プリューラにエロいことしたいだけのクソガキだったか?」
「「「「「 違いマース! 」」」」」
「プリューラを人身売買しようとする、悪徳の組織だったか?」
「「「「 違いマース!」」」」
「なにそれ?」
「プリューラを食わせていけないようなヒモ男だったか?」
「「「「「 違いマース! 」」」」」
「結局親父はルキウスの何を見てたのってレベルだよね」
「「「「「 それな。 」」」」」
「じゃあ最後。ルキウスとプリューラの結婚に賛成なやつは、挙手!」
「はい!」
「もちろん!」
「...」
「反対するかぁ?」
「おれは、にぃちゃんだからな!」
「ふむ。もちろん、俺も賛成だから、全員一致だな」
「やったー!!」
「ひとつ気になるんだけど...」
「なんだ?言ってみろ」
「プリューラは一目惚れだったのは俺もわかった。じゃあ、ルキウスは?」
「...」
「...おぉ...」
「えっ!ルキウスはプリューラに好き好き言われて言いなりになってるってこと?プリューラわがままだからなぁ」
「「「ありえる」」」
「うわ、じゃあルキウスはプリューラ好きじゃないじゃん」
「それはないだろ」
「おれは逆かなと。もしさ、2人ともあんなちっさいのにお互い一目惚れとか...どんだけってさ」
「ははは!ないない!あれただの、お転婆だぜ?」
「無いかな?おれが夢見すぎ?」
「...」
「うーん、おれがおぼえてるのは、プリューラはかぁちゃんようにお花いっぱいつんでかえってきたってことかな」
「花を抱えた少女...」
「「「「「「 ...ありえる 」」」」」」
「プリムスにぃ!聞いてよ!」
「...聞くとしたら俺だろうけど...なんか恥ずかしいな...」
「わー!ドキドキする!にぃちゃんたのんだ!」
「マジか...」
「とにかく。俺らは全員一致でルキウスとプリューラの味方だ。それでいいな?」
「「「「「 おぅ!!! 」」」」」
ここまでお読みいただきありがとうございます。
なんか、すみません。




