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村の人気者。

「おーープリューラー!元気んなったんかー!」

「ティテトゥウスおじさーん!

げんきになったよー!」


ガタゴトと。

馬車にゆられています。


なんと。

今日はルキウスさまが、

プリューラのおうちに

しょうたいをうけたといいます。


なので、ルキウスさまと、プリューラといっしょに馬車でおやしきから、プリューラのおうちへ向かってます


ル、ルキウスさまが...

うちのあのせまくて、てんじょうがひくくて、かざりっけひとつない、なんにもおもしろくないわがやに...



ルキウスさま、プリューラのおうちみたら、びっくりしちゃうのではないでしょうか。

ルキウスさまのおうちでいったら、馬小屋よりせまいです!


そこに、おやこ8人でせいかつしています。

よるは8人でざこねです!


ルキウスさまがうちをみて、プリューラのことをきらいにならないか、ふあんです。

けっこん、とりけされたり、しちゃわないでしょうか...。


というか、とうちゃん...

うちは『ごしょうたい』

なんて、きどった言い方をして

許されるようなおうちなのでしょうか?


「おーい!プリューラ!俺も捜索隊に参加したんだぞー!」

「ありがとー!おやさいのおじちゃーん!」


プリューラが森にはいっちゃって、そうなんしたとき、村の人みんなで探してくれたと聞きました。

森に入った、見つけられた、はおぼえているのですが、森の中で何があったのか。をおぼえていません。

でも、ルキウスさまが、

『忘れたのなら、必要があれば思い出すよ』

って言ってくださったので、きっと今は忘れてていいのだとおもってます。

かくん、分からないことは気にしないも、

ぜっさんはつどう中です!


「プリューラちゃーん!

無事見つかってよかったねー!」

「ありがとうやぎのおばさーん!」


「プリューラ!ちゃんと親父と仲直りしたかー」

「まだだよー!」


いどうちゅう、村のみんなが

こえをかけてくれます!

プリューラをさがすのに、みんなが手伝ってくれたとはきいていましたが、ほんとうに気にかけてくれているようです。

ありがたいとおもいます。

ほんとうにありがとうです!


でも、こえをかけられるたびに、

ルキウスさまはブスッ。となさいます。


どうしたというのでしょう。


「おーい、プリューラちゃーん」

「はーい!プリューラでぇす!」


こえをかけられて、

またまどからかおをだします。


ごあいさつをして、ルキウスさまのとなりにちょこんともどると、あっ!ほら、やっぱりルキウスさまはふてくされ顔です!

ぶーたれてます。


「ルキウスさま、どうかしましたか?」


「...べつに。」


「あ、くるまよいしましたか?」


「...ちがいます。」


「うーん、ごきげん」


「うるわしいぼくですよ!」


うーん、どうしたというのでしょう。

ぜったい、ぜったいごきげんななめなのです。


「...きみこそ、ごきげんうるわしゅうございますね」


って、ルキウスさまが手にあごをのせて、そっぽむいたまま言いました。


「はい!プリューラ、ごきげんです!」


にっこにこしながらこたえました。


「むぅ...」


あ、ルキウスさま、ますますふきげんです。


「やっぱり、ルキウスさまは、プリューラのおうち、いやですか?」


ルキウスさまをのぞきこみながらききました。


「...プリューラのおうちは、嫌じゃないです」


「...うーん、じゃあなんですか?」


「だから、怒ってないです。不機嫌でもないです。」


「ウソです!ルキウスさまのふきげん、プリューラすぐわかります!」


「...もぅ。そういうこと簡単に言うし。

じゃあ、ぼくがどうして不機嫌だか、当ててみてよ。」


「それはわかりません!」


きっぱりとだんげんしました。


「...。わかんないんじゃん。」


ルキウスさまは、ますますふてくれてます。


「はい。わかりません。

ルキウスさまは、プリューラのまえでは、いつもニコニコです!なので、なにでごきげんななめになられるのか、教えてくれなきゃわかりません。わかりようがありません。

だから、おしえてください」


って、ルキウスさまのまんまえにいどうして、ルキウスさまの、おひざに手をおきました。


「わ、馬車は揺れるんだから、移動なんかしたら危ないよ!」


「かまいません!プリューラがそれでけがしても、べろかんじゃっても、かまいません!

だからプリューラに、ルキウスさまのおこころ、おしえてくだい!」


しんけんに、しんっけんにおねがいをしました。

プリューラは、ルキウスさまとけっこんするのです。だんなさまの、おきもちひとつ、わからないでどうするというのでしょうか。


「お、あれは丘の上のぼっちゃんの馬車だな!

おーい!プリューラちゃーん!!」


「...」


プリューラはまたまたよばれました。


馬車はガタゴトと止まらずにすすんでいきます。


「...よんでるよ...」


ルキウスさまは、ぶすっと声のはんたいがわにぷいってむきました。


「はい。よばれました。でも、いまはルキウスさまとおはなしちゅうです。」


「...。通り過ぎちゃうよ...?」


「かまいません。プリューラには、ルキウスさまのがだいじだいじです。」


「.....」


「......」


「...もぅ。

すぐそうやって...」


「?そうやってなんですか?」


「( (ぼくの気持ちを) (鷲掴みするんだから))」


「?なんですか?」


「なんでもないです!」


「あ、ごきげんなおったです!

よかったです!」


ルキウスさまがわらってくれました。

よかったです!


でもけっきょく、ルキウスさまのごきげんななめのりゆうはわかりませんでした。

ルキウスさまは、ときどきこうやって、ごきげんななめになることがあるんです。

おやしきのだれにきいても、

「それはプリューラちゃんだからだよ」

っていうばっかりで、りゆうをおしえてもらえません。

もっといえば、だれもが言うんです。

「そんなルキウス様を見てみたい!」

って。

ふだんはごきげんななめにならないのでしょうか。

プリューラの前でだけごきげんななめになるのだとしたら、プリューラのせいで、ごきげんななめになられるのだとしたら...。

プリューラちょっとしょっくです。


「お、あれプリューラちゃんがのってるんじゃないか?

おーい!プリューラちゃーん!」


またよばれました。

でも、プリューラはもうおかお、ださないです。

そんなことでルキウスさまがごきげんななめになるのなら、プリューラはみんなにお礼なんて、言わなくていいです。


って、自分のふくのすそを、ぎゅっ。てにぎりしめました。


「...ごめん、いいよ、挨拶してあげて?」


「え?でも...」


「うん。ぼくはいいよ。さぁ。」


って、ルキウスさまがわらってくれました。


「じゃ、ルキウスさまもご一緒に!」


「え、ぼくも?うわっ!」


「おじちゃんこんにちわー!これからいちばにいくのー?」


「そうだよって、うわ、ぼっちゃま!!」


「...こんにちは。」


「...!!!こここ、こんにちは!

あ、ぼっちゃん!先日は大層なご馳走と土産をありがとうございました!!」


「...こちらこそ、プリューラの捜索をお手伝いいただき、感謝する。」


「...!!!!」


ルキウスさまのおかおをみて、おじちゃんは真っ赤なかおをして、プルプルとふるえています。

まるで神様をみたかのような、光栄だーっておかおです。


ルキウスさまも、すこしキョトンとしながらもいやなおかおはなさってないです。


「ルキウスさま?」


「...うん。」


「...(にこっ。)」


「...うん。この村は、ぼくを好奇の目でみないんだね」


「こうき?」


「...ぼくが頼んだんだから、ぼくがお礼を言うべきだったね」


「ルキウスさまが、お礼を言ってくださるですか?」


「こほん。当然です。きみがちゃあんと返事くれたら、きみはぼくのお嫁さんになるんだから。」


って、ルキウスさまは、まっかっかなおかおをなさいました。

プリューラはうれしくって


「はいっ!!」


って元気なおこえでへんじをしたのでした。


...あれ?へんじ?

プリューラおへんじしてなかったですか?

ここまでおよみいただき、ありがとうございます。

寝ぼけすぎてて、なんにも書かずに投稿するところでした。

それもシンプルでいいのかもしれません。


ルキウスは、人に嫌われていると思い込んでます。なので、できるだけ人と接したくないと思っています。

そして、プリューラを独占出来ずにいると不機嫌になります。もっといえば、プリューラが他の人に笑いかけているとごきげんななめです。

プリューラはといえば、末っ子体質発動でめっちゃ甘え上手なのでしょうね。羨ましいです。


次回、プリューラのおうちと家族と。

挿絵付きです。人数多くて詰んでます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんて可愛らしい独占欲なんでしょう♡ 微笑ましいですね( ^∀^) 本当に色んな意味でぷりゅたんはルキウスの心をワシッと掴んでますね( ´ ▽ ` )
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