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ルキウスさまの世界

古代ローマを舞台に5歳の女の子プリューラと、8才の貴族の子息ルキウスが日常生活を送っています。


ルキウスはプリューラが大好きで結婚しようといいました。

そんなふたりを屋敷の使用人たちが見守ってたり出しゃばったりしてます。

詳しくは33話、活動報告10/31の小話を。

「それではぼっちゃま、私は出掛けて参ります」


と、じじょちょうのリーウィアさんが

かしこまってルキウスさまに、

あいさつしました。


プリューラのうしろで、

プリューラに文字を

おしえてくれていた

ルキウスさまは

本からしせんをはずして

リーウィアさんにしょうめんを

むけました


「うん。よろしく頼んだ。」


「はい。」


「ではプリューラ。

頑張ってね」


「はい!

ありがとうございます!」


わたしにもやさしくこえをかけて

くれました!

うれしいです!


リーウィアさんは

ごえいさんをなんにんかつれて、

おそとへでていきました。


リーウィアさんが外へ出ていくのを

みまもると、ルキウスさまは

またわたしにピッタリくっついて


「じゃあ、続き、やろうか?」


と、おっしゃいました。


「はい...。」


「返事に元気がないね。

もしかして、疲れた?」


そうなのです。

だんだんとおぼえるものがおおくなり、

かたちもややこしく、

いみもふくざつなのです。

あたまがいぞかしなのは

さいきんなれました。

でも、むずかしいことをおぼえるのは、

まだまだなれないです


「えへへ、プリューラダメですね」


って本にむかってにがわらいです。


「そんなことないよ。逆にここまでよく集中してたってほめなきゃいけないくらい頑張ったよ!」


っていってくださるから、

ルキウスさまのほうをむきました。


ルキウスさまは、いつものように

ニコニコしてくださってます。


そしてちかいです!


これがおにぃなら、

つかれたーっ!

って言ってだきつくきょりです!


ルキウスさまにも

そうやってあまえても

よいのものなのでしょうか?


とってもおこられる気がするので、

やめます!


プリューラがむずかしいかおを

していると、ルキウスさまは


「うん。ぼくもつかれた。

休憩にしようか。」


って。

ぜんぜんつかれてるように

みえません。

なので、

じーっ。と、ルキウスさまを見ました


「うふふ。本当だってば。」


ってニコニコしながら、

あたまをなでなでしてくれました。


なので、あまえることにします。


「はい!きゅうけいほしいです!」


「うん。飲み物と軽いスナックを。」


と、手をパンパンされました。


「それにしても、プリューラは本当に頑張ってるね。偉いよ」


「えへへ、ありがとうございます!」


「うん。これじゃあ、あっという間にぼくに追いついちゃうね。」


「ほんとうですか?」


「うん。ほんとうです。

さっきの先生はもう呼ばないけど、ほかの先生はまた明日からいらっしゃるよ。

プリューラと一緒に勉強するの、楽しみ。」


「うわぁ...。

ちがう先生がくるですね」


すっかりあきらめていた、

先生のじゅぎょう、

まさかまだできるとは!

たのしみで、目がキラキラです!


「うん。今日は哲学の先生だったけど、明日は歴史の先生がくるよ。」


「てつがく、れきし...」


「うん。ほかにも、経済学、心理学、戦術学、人体学、農業論に、地理と博物学に...」


と、ルキウスさまはゆびおりで

かぞえてます。

おおいです!

だから、ルキウスさまは

おくぶかいのだなぁとおもいました。


「あ!あと、占星術も!」


「せいせんじゅつ?」


「うん。星を見て、占いをするんだよ。

この勉強だけは、午前中の務めでなくて、夜、星が見える時間にやるんだ。」


「へー...。

よる、おきてるの

たいへんそうです...」


「そうだよね。太陽と一緒に寝ちゃうもんね。

でも多分、きみが文字の次に好きになりそうだと思うよ」


「?」


「星と一緒に、神話も教えて貰えるから。

それもギリシア正教のほう!」


「!」


なんでしょうなにか、

思い出しかけたような...


「それにね、きみのお母様も探せるかもよ?」


「うわあぁ...!!!」


よる、おほしさまを見るということが

じつはあまりありません。

お日さまといっしょにおきて、

お日さまといっしょにねてしまうからです


それが、

べんきょうもできて、

かあさまをさがせるなんて!

うれしすぎます!!


「うふふ。すっごい笑顔!

本当は、ローマに帰ってから月1回の授業なんだけど、特別に来ていただけるか相談してみるね」


というと、

ルキウスさまは

手紙をかきはじめ、

じじょのカウディーヌさんに

なにかしじを出しました。


カウディーヌさんは

パタパタとなにかをとりに行き、

小さなそれを手紙をしばった

ひものしばり口にペタンとつけました。


するとルキウスさまは、

カウディーヌさんからうけとった

なにかをそれにペタンと

おしました。


するとどうでしょう!

そこにはもようが生まれました!


「うわぁ、なんですかそれ!」


「ん?これはハンコだよ。

ぼくの家の家紋が入ってるんだ」


「かもん?」


「うん。もしかして、初めて見る?」


「はい!はじめてみました!

おもしろいです!」


「...そうか!」


ルキウスさまはうれしそうに

そういうとよしっ!と

ガッツポーズをとりました。


「はは、ルキウス様、初めてゲットですな!」


と、手においしそうな

のみもの、たべものを

もったバエビウスさんが言いました。


「バエビウス!またそれを...。」


「キミの初めてをぼくに!」


と、りょうりにんさんの

バエビウスさんは

ポーズをつけていいました。


どこかできいたきがします。


「...もう。バエビウス。

ぼくもさすがに怒るよ?」


とルキウスさまは

ほっぺたぷーくっとして、

はっ!としたかおをしてから

わたしをバッ!とみました。


「また、ブッ!ってやつ

やられたらあぶないからね」


ってにがわらいです。

プリューラ、チャンスを

のがしたようです。


「そういえばぼっちゃん、俺のことをプリューラに紹介してくださいよ」


とバエビウスさん


「おまえを?」


「はい。おれのことを。

さっき小耳に挟んだんですけど、プリューラってギリシア好きなんですってね?」


「!」


ピーンときたおかおのルキウスさま。

2人はいそいそと

プリューラの前にいどうしました。


「きみにバエビウスを紹介してもいいかな?」


と、ワクワクされています。

なんでしょうか?


「?はい。おねがいします」


「うん。バエビウス!こちらは、ぼくがいま求婚中の大切な女性。プリューラだ。」


「バエビウスです。プリューラさま。」


そう言うとバエビウスさんは

プリューラのまえに

かたひざついてくれました。


「よ、よろしくおねがいします」


今日はていねいなあいさつを

されることがおおいです。

あせります。

びっくりです。


「うん。プリューラ、このものはバエビウス。うちの屋敷の料理人だよ。ぼくの薬の準備もしてくれてるんだ。」


「は、はい!しってます」


「うん。プリューラ、バエビウスのパン、美味しいって言ってたよね?」


「はい!バエビウスさんのパン、サイコーです!」


「うふふ。すっごい笑顔!

バエビウスが作るパンが美味しいのはね、

バエビウスがギリシア人だからなんだよ」


なんと!

なんとなんと!!


プリューラがルキウスさまから

いただいた、

あのギリシアしんわの

お国のかただったとは!


「うわぁ...!!!」


かんどうです!

とおい、とおい国だとおもったいたのに

みじかにかんじます!


「いつも、俺の焼くパンをおほめいただいてありがとうございますプリューラさま。

はやく正式に俺の女主になってくださいね」


「はい!プリューラがんばります!」


「...」


「...」


プリューラなにかへんなこと

言いましたか?

ふたりとも、むごんです。


「こ、こほん。

プリューラは、ギリシア人に会ったのは...」


「はじめてです!

かんどうです!」


と言ったとたん、

またもぼっちゃんが

ガッツポーズです。


ルキウスさまがニコニコなので

とってもうれしいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

ひらがな多用で読みづらいと指摘されてから、2000文字ぐらいを目安としておりますので、1度ここで切らせて貰いました。なので、次回は比較的はやく更新予定です。

もっと、長くてもいいよーとか、アドバイス頂けたら助かります。


のぺーっと、した話が続いてすみません。

次の話に進むのを迷っているというか、惜しんでいるというか...。

はやく話を進めたいと思う気持に反比例です(苦笑)。


バエビウスがギリシア人という設定がやっと出せました!嬉しいです。

古代ローマ時代には征服したギリシアからも奴隷が沢山いて、ローマ中のパンを焼いていたのがギリシア人だったそうです。

本編で言えてませんが、御屋敷にいる使用人たちは、元は奴隷身分だったのですが、ルキウスから報酬をちゃんと得ていて、自分の身分を買い戻せた人達ばかりです。なのでルキウスの事が好きですし、その噂を聞いた奴隷身分の人達はルキウスの元で働きたがっています。

今回出番なしでしたが、プリューラの胸像を作りに来ているプッロも奴隷身分ですし、職を失った前回の哲学の先生も奴隷身分です。

調べれば調べるほど、奴隷身分って、何?って、思いました。


次回、ルキウスさまの世界2に続きます。ルキウスはお昼すぎに1人で外で何をやっているのか。そこまで、辿り着けたら挿絵が入ります。

よろしくお願いします。

がんばります。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おおおお。 元奴隷さんなんですね。 このお話はほっこりすることだけでなく、学ぶことが多いので勉強になります。 なんだか、まるで読む時の私はぷりゅたんのように、興味津々、楽しみいっぱいという…
感想一覧
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