プロポーズ
古代ローマを舞台に5歳の女の子プリューラと8歳の貴族の男の子ルキウスががんばってます。
ルキウスはプリューラにメロメロです。
やっとプロポーズまでたどり着けました。長くなりすぎて、最後蛇足になりました。多分書き直すと思います
管澤捻さまに、イラストを描いていただきました!
この世に、神は確かにいる。
と実感しました。
管澤捻さま、本当にありがとうございます!
詳しくは2019.11.02の活動報告にて!!
くる、くるです!
ゴチンと、いたいのが!!
プリューラのおでこに!!!
ルキウスさまのずつきが!!!!!
プリューラはかくごをきめて、
ギュッて目をつぶって
はをくいしばり、
きたるしょうげきにそなえました!
「......」
あれ?
『ゴッチン』なかなきません。
ルキウスさま、ためますね?
「......?」
おでこへのしょうげきが
なかなかこないので、
そっと目をあけてみました。
そこには、びっくりするほどちかい
ルキウスさまのおかおが!
ほんとうに、
くっつくくらいちかいです
はないきが
かかっちゃうんじゃないかと
しんぱいするくらいちかいんです!
ルキウスさまのおかおは、
あかくそまって、
めはうるるっとうるんで、
なにか言いたげなくちもとは
つやつやで...
いろっぽいです!
ドキドキします!
...これが大人のいろけという
やつなのでしょうか...。
プリューラが目をあけたことで、
ルキウスさまとばっちり目があいました。
うるっととした青いひとみには、
プリューラが
ばっちりうつりこんでいます。
ちかいのでうつっているのは
プリューラの目だけですが!
とうちゃんが、
「目は口ほどにものをいう」
なんていっていましたが、
ルキウスさまのおめめは、
なにかいいたげではあるものの、
プリューラのお耳には
聞こえてきません。
ただただ、
プリューラのほっぺたをつつみこむ
ルキウスさまのおてても、
だんだんねつをもったかのように
あっちっちです。
「プリューラ...
きみの初めてをぼくにちょうだい?」
って目ではなく口でささやかれました。
ルキウスさまは、目をとじて、
おおいかぶさるように
ちかよってきます。
(ふわっ)
ルキウスさまのきんいろのまつげが
プリューラのまつげとかさなって
すれちがいました。
そして、
(つん)
て、ルキウスさまのおはなが
プリューラのおはなにくっきました。
そのきょりのまま、
ルキウスさまはぱっと目をあけて、
プリューラをみつめてきます。
なんでしょう。
めせんがあついというのでしょうか?
めせんではなくて、しせん?
あついというか、
せつなげ?
とにかく、
そのめせんにたじろいでしまいます。
プリューラの、
なにかをつかまれそうな、
もっていかれていまいそうな
そんなかんじです。
ちょっとだけ、ルキウスさまが
こわいです。
「...ね、どうせきみは、ほっぺたちゅーとかもしたことあるんでしょ?
...ほかのダレカと。
まつげとまつげ、はなとはなのちゅうは?
いまぼくがしたのは?
ほかの人としたことある?」
ってはくいきさえ
ねつっぽく、そして
あまったるく
かすれるこえで
ささやかれました。
よくわからない
ルキウスさまのはくりょくに、
おおあわてでこたえます
「したことないです!
こんなにちかくで、
みつめあったこともないです!」
そういうと、ルキウスさまは
「そっか。じゃあぼくとおなじ。
きみの初めてを3つゲットだね」
って、いつものえがおにもどって、
プリューラのおかおを
ぱってはなしてくださいました。
しょうじき、
ほっとあんしんしました。
なぜでしょう?
『クワレルっ』
てかんじたのです。
いっしゅん、
本気でこわかったのです。
「ルキウスさま、
ちょっとこわかったです...」
「...うん。
ごめんね。」
って、もうしわけなさそうに
ルキウスさまはわらいました。
「ぼく自身、止められない。
胸が、熱くて苦しいんだ。
これが、ぼくの独占欲みたい。」
って、またうるんだ目で
みられました。
「ねぇ、きみを独占したいよ。
ほかの誰にも渡したくないんだ。
...ダメ?」
って、トロンとした目で
じっっと見つめられます。
プリューラも、ほっぺがあついです。
さっきからドキドキがとまりません。
ルキウスさまは
プリューラにささやくように、
はきだすように
いいました。
「プリューラ...。
キミが好きです。」
「...!」
「きみは?」
「?」
「きみは、ぼくのこと、スキ?」
って、ふあんなおかおをします。
プリューラは、もちろん
ルキウスさまがだいすきです!
「もちろんだいすきです!
ルキウスさま、だーいすきです!!」
「そっか...。」
って、うれしそうに
ふふってわらってます。
「うん。でも、たぶんぼくのほうが、
もっともっときみを好きだよ。」
って、とくいそうに、
ふふってわらいました。
そういうことなら
まけません!
「プリューラのほうがすきです!
このぐらい!
このぐらいだいすきです!!」
って、りょううでを
めいっぱいのばしました。
「長さで表現か。
じゃあ、ぼくはこのくらい好きだよ。
比べてみる?」
って、ルキウスさまも
りょううでをピーンとのばしました。
「じゃ、じゃあプリューラは
このぐらいです!」
って、のばしたてで、
まぁるく円をかきました。
「ふむ。面積で来たんだね。
ぼくだって、このくらいはすきですけど?」
って、やっぱりぴーんと
のばしたりょううでで、
円をえがかれました。
「うーん、ちがうな、こうかな?」
って、よくみたら、
空中にハートがたです!
「プリューラのが、
プリューラのぼうが、
ルキウスさまのことすきだもん!!」
ってくやしくてじたんだふみました。
そんなプリューラをみて、
ルキウスさまはうれしそうに、
くくくってわらってます。
「プリューラのが、
ぜったい、ぜぇったい
ルキウスさまをすきだもん!!
プリューラは、
とうちゃんとけんかして
いえでするくらい
ルキウスさまがだいすきです!」
「そうだった...。」
「なので、プリューラのほうが、
ルキウスさまのことをいっぱいすきです!」
「むぅ...。困ったね。」
と、ルキウスさまは
うでくみをして
考えるポーズです。
「こまりましたか?」
「うん。これはとても困ることだよ!
こんなに好き同士のふたりは
もう、一緒になるしかないと思うんだ。」
「いっしょに?」
「そう。一緒に。」
「ルキウスさまといっしょに。」
「プリューラ。これは、大事な、大事な話だから、よく聞いて。」
「はい!」
ルキウスさまは
すこしだけはなれて、
プリューラのまっしょうめんに
かたひざをつきました。
そして、
プリューラのひだりてを
そっととって、
りょうてでつつみこみました。
「きみが好きです。
大好きなんです。
結婚、してください。ぼくと。」
と、ルキウスさまが
まるで天使のようなほほえみで、
うるうるっとしたまなざしで
とろけそうなくちびるで
でも、はっきりとしたくちょうで
いうのです。
「ルキウスさまと、
プリューラが、
けっこん...」
さて、どうしたらいいのでしょう?
▶1 勢いに任せて「はい!」
▷2速攻で「え、無理です」
(※勢いに任せて「はい!」の分岐がBADEND2に解放されました20191117)
ここまでお読み頂きありがとうございます!
今回、ものすごく真面目にプリューラの学力に合わせた漢字を使用しました。小学1年生でも、結構漢字が書けるのですね、と関心しました。
そして、文中に何度も出てきた、プリューラの相手、ほかの男というのは、プリューラの6人の兄たちです。
兄弟で仲良しなのは良い事だと思いますが、兄弟のいないルキウスには理解できない&ヤキモチ焼きすぎて、お兄とは思わなかった&男とは、一言も言ってないという3つの勘違い発動中です。
どんなに、賢ぶって大人ぶってもまだ8歳ということで...。
賢く大人ぶってといえば、1つ前の小説の挿絵、手、ものすごくがんばって描きました!
あの手の組み方は、海外ドラマなんかでよく出てくるやり方で、自信のある上司、統率者タイプの人がよくやるらしいので使ってみました。
プリューラさえ絡まなければ、本当に優秀なんだろなって思います。
...友人に、「指の体操?」って言われましたが。人差し指同士でつんつんでもよかったかなーって、それ聞いて思いました。
次回「プリューラの答え」もしくは「ルキウスさまの世界」
そして活動報告に、「御屋敷の中での秘密会議」をあげる予定です。
女性陣はプリューラのドアの外で盗み聞きをしていましたが、男性陣はなんとルキウスの部屋(下の階で案外会話が筒抜け)から聞き耳をたてていたようです。
頑張ります!




