テルマエ
古代ローマを舞台に5歳の少女プリューラと8歳の貴族の子ルキウスが頑張ってます。
プリューラの自宅にはお風呂はありません。
庶民なので。
「はい!拭き上がりました!」
「ありがとうございます!」
おふろにはいりました!
じじょのカウディーヌさんが
ねんいりにからだをあらってくれたのです!
おくすりがヌルッとするから、
なかなかあらいおとせなくて、
たいへんそうでした。
だから、
プリューラもてつだいたかったのですが、
『プリューラは怪我人なので!』
ってじぶんのからだなのに
さわらせてもらえませんでした
でもでも、びしょぬれになるほど
がんばってくれた
カウディーヌさんには
大、大、だいかんしゃです!
からだがスゴくさっぱりです!
おふろって、きもちいいんですね!
うみにながれこむ川のお水に
ドボンっ!てはいるのと
おおちがいです!
川のお水は
体がきゅっ!
ってなります。
おふろのおゆは
体がほわーっ!
ってなるんです!
ローマの市民さんたちは
みんなおふろが大好きというのも
うなずけます。
ローマのみんなが入れるおふろを
テルマエって
いうらしいです!
プリューラのおうちにも
おふろあったらいいのにな。
それよりも、
村の人みんながはいれる、
テルマエがあったらいいのに!
「入ってもいいかしら」
と、
ドアの外からリーウィアさんの
こえがきこえました。
「少々お待ちを!」
と、カウディーヌさんが
布ですっぽりプリューラを
おおってくれて、
そのままよくしつの
ドアをあけに
いきました。
「どうぞ!」
「ありがとう。
プリューラ、テルマエは気持ちよかった?」
とじじょちょうのリーウィアさんが
やさしくきいてくれました。
「はい!とってもです!」
「そう。それはよかったわ。
傷にはしみなかった?」
「はい!
プリューラもういたくないです!
キズが水にしみたとしても
へいちゃらです
なれっこです!」
とげんきよくへんじをしました。
「そう。プリューラは強いのね
幼いのに偉いわ。」
とほめてくれました!
やったです
「ではプリューラ。
湯冷めしてしまうまえに、背中と足の薬の追加と、包帯を巻いてしまいましょうね」
「はい」
カウディーヌさんの
おくすりのぬりかたは、
やさしいです。
キズのうえに、
ちょん、ちょん、ちょん。
です。
これはこれで、
おくすりがヒヤッとつめたくって
くすぐたいです
でも、わらったらしつれいなので
がまんです。
「さ、次は足を出してね」
「はい!」
と、あしをだすと、
カウディーヌさんのふとももの上に
プリューラの足をのせてくれました。
「うん。お風呂で少しふやけてしまったけどもう心配はないわね」
と、まだちがでそうなところだけ
ちょんちょんとおくすりをぬって
ほうたいグルグルしてくれました。
そしてさいごに、
ぬのぶくろのようなのに
あしをかたっぽずつ
いれてくれました。
「歩きづらいとおもうけど、寝ている間に包帯がほどけるのを防いでくれるから我慢してちょうだいね」
って、
そっとゆかにあしをつけてくれました。
「はい!わかりました。
ありがとうございます!」
ってぺこーっておじぎをすると、
クスッとわらって
「本当になんて良い子...
ずっとぼっちゃまのおそばにいて欲しいわ」
っていうので、
「もちろんです!
プリューラはルキウスさまが大すきなので
はなれません!」
って、えっへんってしながらいいました。
リーウィアさんも、カウディーヌさんも、
まんぞくそうです?
「そうそう、プリューラ。
ぼっちゃまが手の方は怪我の処置をしますけど、その前に私にも、見せてくれるかしら?」
と、リーウィアさんが言って手をだしてきたので、わたしの手をそのうえにのせました。
「ちょっとゆびのまたを見せてね」
といって、
ゆびのつけねをひらかれたので
「いたっ!」
と、こえをだしてしまいました。
びっくりがおのリーウィアさんと
カウディーヌさん
「ごめんなさい!」
ってぺこっとあたまをさげたのですが、
リーウィアさんはまだおどろいています。
「あの...おおきいこえをだして
ごめんなさい...」
「いいえ、違うのよプリューラ
その指の割れはいつから?」
「これは、もうずっとです。
かあさまの変わりにおせんたく
で、なおったりまたわれたり...」
「そうだったのね...」
「はい
でも、おぼっちゃまがたっぷり
おくすりぬってくださったので、
いまはいたくないです!
ほんとうです!」
とりきせつしました!
だってほんとうです!
ぼっちゃまは
くすぐったいくらい
たっぷりおくすりぬりぬりです!
「そう」
とクスリとまたわらわれました。
「じゃあ、その手の割れが治るまでは、ぼっちゃまにしっかりお薬ぬっていただきましょうね。」
ってまたまたやさしくわらってくれました。
リーウィアさんのほほえみは、
どこかかあさまのようです。
プリューラは嬉しくなって、
「はい!」
って元気よくお返事しました。
「プリューラは、
1日になんかいもぼっちゃまにあえて、
とぉってもしあわせです!」
おもわずニコニコがあふれだします。
リーウィアさんも、カウディーヌさんも、
にっこにこしてくれます。
「プリューラが幸せならぼっちゃまもとっても幸せよ。ありがとう。」
って。
ルキウスさまがしあわせなら、
プリューラはもっともっとしあわせです!
ところでプリューラには
ふしぎにおもっていたことがあるのです。
おもいきってきいてみても
いいでしょうか?
「あの、リーウィアさん」
「はい?」
「プリューラ、どうしてこんなに
あちこちおけがしてるんですか?」
ここまでお読み頂きありがとうございます。
テルマエ・ロマエは私も大好きです。阿部さん単体でも好きですが、あの映画はたまりません!
ギャグもロマンスも素晴らしいです
古代ローマでは、銭湯よりも大きくて立派なテルマエが大人気だったそうです。それも使用料10円!
で、料理が食べれる、スポーツジムやら図書館が併設されてる、垢擦りやマッサージもある、マッサージよりエステもある、と至れり尽くせりだったそうです。
う、羨ましい...
皇帝も市民の人気とりに尽力を注いでいたらしいのです。小麦配ったり、テルマエ作ったり。
日本でも見習って欲しい...
そして、相変わらずの次回予告通りに進みません。自分でびっくりです。
このまま進めば間違いなく予告通りに行く予定です。
という訳で、
次回「プロポーズ」プリューラsideかもしれません。




