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豪華な夜ご飯

じつは、

ひそかにおもっていたことがあります。


それは

「おかねもちさんもふつうのごはん」


ってことです。


きょう、はじめて

あさごはんと、おひるごはんを

いただきました。


おいしかったです。

すっごく!!


こうきゅうひんのハチミツとか、

あじのこい、ぶどうジュースとか、

めったにみられないものも

たしかにごちそうになりました。

ふっかふかのやきたてぱんは

そりゃあもうぜっぴんです!


なのですが、

その...

なんというか...?


みにまとうトーガやチュニックの

ごうかさや、

おうちをそうしょくする

ちょうこくやレリーフかいがが

あんまりにもごうかなので、

たべものもいじげん

だとおもっていたのです。


だから、なんとなく

ひょうしぬけしたというか、

あんしんしたのです。


これなら、プリューラも

えんりょなくごはんいただいても、

おだいをおしはらい

することが

できると!


おしょくじのルールさえまなべば、

ルキウスぼっちゃのおとなりで

どうどうとごはんが

たべられると...!!


そうおもったから、

ルキウスさまがいらっしゃらないうちに、

じじょちょうのリーウィアさんに

マナーをおそわったのです!


たべるときは、コの字がたに

ならべられたベンチによこたわり、

ひだりひじをついて、

みぎてでたべる。

ゆっくりと、

しょくじとかいわを

たのしみながら。

ゆびがよごれたら、

フィンガーボールであらう。

さかなやおにくのほねは

なげすてる

おとしたものは、

もうあくまのものだから

ひろっちゃダメ。

できることなら、

ゲップをするといい。


おおまかにはこのくらいだそうです。


しょくじは、せんそう!

6人のおにぃたちととりあいながら、

ほら、はやくくえー!

でそだったプリューラには、

ごはんをゆっくりたべるというのは

びっくりでした。

かるちゃーしょっくです!


そして、リーウィアさんは

おしょくじのようすをみながら、

そのつどしょくごに

おしえてくれるってやくそくしてくれました。


ほんとうにありがたいです。

リーウィアさんにかんしゃです!


まんをじして、

いざよるごはんとたいめんせん!

とおもったプリューラは

みごとにざんぱいしたのでした。


なんとなんと!

よるごはんはごごご、ごーかです!

というか、みたことないたべもの

まんさいです!

おさかな?がそのままなのにやさいのなかにおよいでいたり、おにく?くだもののにおいをさせたちゃいろいかたまりに、ぴんくいろのたれ?がかけられてまわりにいろとりどりのおはながかざられていたり、みるからに白いふわっとしたやわらかそうなのが、たぶんヤギのミルクのなかでフワフワしてるけど、においはスパイス?でこきゅうをするとおなかがなりそうです!

ほかにも、このへんじゃみたことないおやさいが、どーん!くだものもばーん!!おにくも、お肉の中にいろいろ詰まったのががーん!!どどーん!!とぜんぶで...なんさらしゅるいがあるですか!?


いすに、こしかけるのを

ためらいました!

ちょっとあじがそうぞうできません!


わたしがオドオドしていると、

ルキウスさまがおいでになり

わたしをみて


「どうしたの?」


ってキョトンとされ、

なにごともないように

いすによこたわられました。


そのいちれんのながれが

ほんとうにきれいで!


ルキウスさまがよこたわられると、

あとにひかえていた

じじょのカウディーヌさんや

りょうりにんのバエビウスさん、

じじょちょうのリーウィアさん、

ほかにもすうめいのかたが、

かべぎわにさがられました。

おひるごはんのように、

どっかに行っちゃわないです。

よかったです。


「さ、キミもおいで。」


って、ルキウスさまは

おひるごはんとおなじように

プリューラにてをのばし、

ごじぶんのすぐみぎがわに

わたしをすわらせてくれました。


「ぷ、プリューラもよこたわるです!」


「そう?」


と、よこをひろくあけてくれ、

プリューラをそこにゴロンさせて

くれました。


「さぁ、よるごはんは『ゆでたまご』からだよ」


って、またおひるとおなじように

たべさせてくれようとします。


「ゆでたまご...!」


なんてかんびなひびき...。

おかねもちのごはんでは

まいにちたべてると

ウワサにはきいていましたが、

まさかほんとうにお目にかかるとは...!


「はい、あーん」


「あ、あーん!」


プリューラの手は、

ほうたいでぐるぐるなので、

こうしておひるから

ルキウスさまがたべさせてくださいます。


「もぐもぐもぐ...」


「どう、おいしい?」


って、にっこりほほえまれる

ルキウスさま。


「がっごほっ!!」


「わ、大丈夫!?」


かたゆでのそれは、

よこたわってたべるのが

しょしんしゃなプリューラには

モソモソしてのどにつまって

はきだしてしまいました

なんてもったいない


「うぅ、もったいない〜」


ってもう、なきたいです。


「たべたかった?ぼくのもあげるよ?」


ってこともなげに

ルキウスさまは

ごじぶんのぶんを

くださろうとします。


「いいえ!いいえ!

プリューラ、そんなに

いやしんぼじゃありません!」


「うん。

キミはいやしんぼじゃないよね

しってる。」


って、ルキウスさまのゆでたまごを

はんぶんこしてくれました。


「ごめんね、さきに水分を含ませてあげればよかったね」


っていって、ポスカをのませてくれました。

ツンとすっぱくて、甘いこれは

りんごすとハチミツを

お水でわってつくったのみものだそうです。

おいしい〜!


おいしくって、えへへってわらうと、

ルキウスさまもほっとなさって

プリューラのあたまに

コツンとごじぶんのほっぺたを

あててこられました。


キャーっ!てうしろからきこえます

あれはカウディーヌさんのこえ?

きっとプリューラ、

マナーいはんしたのでしょう。

ガッカリ。


それからルキウスさまは、

はんぶんこにしたゆでたまごを

またはんぶんにして、

プリューラにたべさせてくれました。


「さっきのは、さすがにひとくちじゃね」


ってにがわらいしてます。


「もぐもぐ...

お、おいしい〜!!」


って、ぱあああ!ってわらうと、


「よかった!」


ってようやくルキウスさまも

ゆでたまごをたべはじめたのでした。


「うん、きょうのゆでたまごもよい焼き上がり。ぼくは固茹で派なんだ。とろっとした半熟もおいしいんだけどね」


「はんじゅく?」


「うん。あしたははんじゅくにしてもらおうか?のどに詰まることも無いよ。」


「はい!たべてみたいです!」


「うん。でも今日は固茹ででよかった。

きみにこうして、わけてあげられたから。」


ってうれしそうにほほえまれます。


お次はキャベツのすづけです。

それから、レタスのサラダ、

スープとつづき、

メインとして...


なんだコレ??

がつづきます。


「これはね、雄鶏のとさかだよ。

こっちは雌豚のちぶさ、

それからこれはうなぎ。

どれからたべたい?」


ってにっこりされても、

どうしたらよいのかわかりません


「る、ルキウスさまの

オススメを...」


と、ルキウスさまが

えらんでくれたのは

雌豚のちぶさです。


「はい、あーん。」


「...」


「どうしたの?」


と、言われましても、

さすがに、たべたことのないそれは

こ、こわいです


「わ、汁がたれちゃう!

プリューラ、はやく!」


「は、はい!」


あわてて

ぱくっ!

っといきました!


ルキウスさまのキレイなゆびに

したたったしるを

フィンガーボールであらうかとおもいきや、

ぺろりとなめられました。


それをみたわたしは、

いをけっして、

お口の中のコレをうごかします。


ぎゅうにゅうでにこまれたコレは

なんといいますか...

トロットロです!


「か、かめません!」


「え、硬かった?」


「いえ、おくちにありません!」


「あぁ...。溶けちゃったんだね」


ってうふふってわらって、

またプリューラのあたまに

スリスリしてきます。


きょうはルキウスさま

ちかいです!


「じゃあ、もういちど。

あーん」


「あーん!」


こんどこそ...!

ってもぐもぐやっぱりできません!

そしてあじは、

どうけいようしたらいいのか...

みちのあじです!

あぶらののったおさかなともちがうし

でも、おいしいのはたしかです!


「おいしいです!」


「よかった!」


ってほほえまれて、

それからやっとルキウスさまも

ごじぶんのぶんをめしあがられます。


それも、おいしそうに。

ごじぶんのゆびを

ぱくっ。ぺろり。

てしながら。


なにかいわかんをかんじます

よるごはんのルキウスさまは、

ゆうがさがはんげんです。


そしてそれにはんして、

なんだかいつもとちがった

キレイさ?しなやかさ?

つややかさ?

どういったらいいかわかりません。

いわかんです!


「はっ...!」


「ん?」


「もしかして、プリューラ

どくみですか!?」


ずるっとすべる

ルキウスさま。


「わー!

ルキウスさま、ゆかにおちたら

あくまにひろわれるです!!」


って、

あわててルキウスさまをひっぱりました


あれれ、

バエビウスさんもリーウィアさんも

うしろむいて

かたをふるわせてます。

カウディーヌさんはないてます


「ぼくはね!

きみに毒見させるくらいなら

最初から毒ぐらい飲んでやる!」


って、ほんとうにごりっぷくです

プンプンです。


「だって...

それくらいやくにたたないと、

プリューラごはんたべていいか

わかんない...」


って、ちょっとうるるって

なみだがでてきました。


「あぁ、泣かないで...

ごめん、ぼくが悪かったから!」


って、ルキウスさまが

ぎゅってしてくれました。


はわわ、さすがにはずかしいです。

ですが、ルキウスさま、いいにおい!


「ルキウスさま、

もうおふろはいったですか?」


ぎゅってされながら、

下からみあげます。


「うん。はいったよ。

汗かいちゃったから。」


「そうなんですね」


まだ5がつですずしいのに、

あせかいちゃったんですね。

おねつのあせじゃなさそうなので

あんしんですけど。


「きみも、ごはんたべたら

入浴してね。

お薬包帯タイムだよ」


「はぁい」


ってへんじをすると、

やっぱりにっこにこの

ルキウスさまでした。


おひるまえの、あのくすぐったかった

おくすりぬりぬりをおもいだして、

うふふってわらうと、

ルキウスさまもてれたように

うふふってわらわれるのでした。


ところで、うなぎととさかは

こぼねがおおくて、ほうたいぐるぐるの

プリューラのこの手では

じょうずにたべることができませんでした。

いつか、リベンジしたいです。


そして、さいごにりんごをたべて、

よるごはんはおしまいとなりました。

ルキウスさまはことなげに

おめしあがりになっていたけど、

プリューラにはドキドキびくびくの

しょくざいたちでした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


古代ローマでは、夜ご飯をたっぷり食べるために、朝とお昼は質素が美徳とされていたようです。成長期のふたりには、ちょっと物足りないですよね

一方で、平民とされている人達は、朝とお昼にたっぷりと食べて、夜は質素だったそうです。2人の生活習慣の違いが早くも出てきました。


プリューラ目線だと、色々ともどかしいところがでてきました。

きっと侍女のカウディーヌさん目線あたりだと、もっとルキウスさまのしどろもどろや葛藤赤面もどかしさが表現できるのかなとおもいました。

はやくルキウスsideで書きたいです。


前回、前々回で2人の性的知識レベルがわかったので、ルキウスもプリューラもエロさは意識していません。

ルキウスは無意識です。

でも、絶対デレデレしてると思います。

微笑ましいラブラブです。

少しでも長く続くよう、なんとか頑張って欲しいです。


話が変わりますが、ルキウスsideの話を書く時にイメージソングがあります。

創聖のアクエリオンというアニメの

『荒野のヒース』という曲です。

よかったら聞いてみてください。

なんか切ないけど、一生懸命です。


次回、プリューラ、お風呂に入る

です。23話で負った背中の傷にしみそうです

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自然体のイチャラブに侍従さんたちもたじたじに違いないでしょうね( *´艸`)♡ 微笑ましいイチャラブでした。 お貴族様はイチャラブ光景を見られてもビクともしないんですねぇ。慣れているのかな…
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