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ぐるぐるぐる

古代ローマの世界観を舞台に、5歳の少女プリューラと。8歳の貴族ぼっちゃまルキウスが頑張ってます。

ルキウスはプリューラが大好きです。

プリューラは怪我人です。

「ルキウスさま?」


ルキウスさまが、

そっぽをむいちゃったので、

のぞきこもうとしました。


「わわ、待って、

ちょっとだけ待って!」


っておあわてになります。

おかおをかくされてます。


むぅ...

プリューラにおかおを

みせたくないのでしょうか。


「はぁーい。

おまちしまぁす。」


って、

ちょっとふてぐされぎみに

へんじをすると、

またルキウスさまが、

ちらっとこっちを

みました。


目があったので、

にこってわらってみたのですが、

ルキウスさまは

目を見開いて、

またそっぽむいちゃいました...。


むむむ...。

おいかりですか?


しかたがないので、

ルキウスさまのおへやを

キョロキョロみてます。


いつもの、

みしたったおへやなのですが、

ひとつだけしらないものがあります。


おうどいろ?きみどりいろ?

のまじったようなぐにっとしたやつです。


あれはなんでしょう?


「よし」


そういうと、ルキウスさまが

ようやっとくるっと

こっちをむいてくれました。


こころなしかにやけて

らっしゃいます?


「さて、いちど、きみのへやにもどろうか。」


「はい」


いわれるがままに

またまるいかいだんをのぼって、

わたしのへや

といわれたところに

もどってきました。


「さ、手の治療をしてしまおうね」


そういうと、ルキウスさまは

おけにお水をためて、


「大丈夫?しみてない?」


と、こえをかけてくれながら

ていねいにわたしのてを

あらってくださりました。


そして、やわらかぁいぬので、

これまたていねいにふいてくださって、

なんこうをべっとりぬりぬり

してくれました。


これがまたくすぐったくって、


「くふふ、ルキウスさま、

くすぐったいですっ」


ってわらっちゃいました。


「うふふ、そうか。痛いよりましだよ」


っていいながら、

もっとていねいに

ゆびさきから、

ゆびのみずかきまで、

けがのないところまで

ぬりこんでくださいます。


その手つきたるや、

なんだかたからものを

さわるような、

てざわりのよい

ぬのをなでるような、

やさしい、やさしいしいてつきで、

それがまたまた

こそばゆくって、


「くすぐったぁーいっ」


ってキャッキャッいうと、

ルキウスさまもおもしろそうに

キャッキャッとわらうのでした。


それから、ぬのをいちまいあてて、

まっしろで

ほそながいぬのをおもちになったと

おもったら、

それをクルクルプリューラにまいてくれました。


あ、これがほうたいの

しょうたいのようです!

プリューラ、こんどこそミイラになるの?

と言うのをがまんしたほど、

ぐるぐるです!

ぐるぐるぐるです!


「あれ?」


「こうかな?」


「うーん、もう一度!」


ってなんどもなんどもまきなおして

くれました。


「さすがに包帯は難しいね。

夜のお風呂上がりまでには、

上手になっておくからね」


って、少し残念そうにいいました。


プリューラは、ルキウスさまが

一生懸命してくださったことが、

すごく、すごくうれしくて、

ぐるぐるぐるになった

プリューラのてをみて、

うふふってうれしくなるのでした。


挿絵(By みてみん)


「よし!じゃあ治療はおしまい!

あ、もう包帯巻いちゃったから、

お昼ご飯は、ぼくが食べさせてあげるからね」


そういうと、ルキウスさまは、

ニヤッでくろくわらうのでした。


「わぁ、ありがとうございます。」


ってプリューラも、

にこおぉ。ってわらいかえしました。


それから、

ルキウスさまのせんげんどおり、

おひるごはんはかいがいしく

おしょくじを


「はい、あーん」


「あーん」


って、

くちもとまではこんでくださったり、

のみものをのませてくれたり

くだものはかわをむいて

ひとくちにしてくれたり、

よごれたくちもとを

ふきふきしてくれたり

したのでした。


ルキウスさまは、けんしんてきな

かたなのだなぁと

しんそこおもいました。


「どうしてこんな良くしてくれるのですか?」


ときいてみても、


「だって、恩を返してからじゃなきゃ、

次を申し込めないでしょ? (あと楽しいし)


「はい?」


「なンデもないでふ。」


ってかみながら

またおかおをあかくされました。


またおねつでるちょうこうですか?

ちょっとしんぱいです。


これから、よるごはんまでのあいだは、

リラックスしているといいよっていって、

ルキウスさまはおやしきのそとへと

いかれたのでした。


ルキウスさまがお外にいかれると、

いままでどこにいたのかわからなかった

おやしきのみなさんが

わらわらとでてきて、

プリューラをかこみ、

たのしいティータイム

といわんばかりに

きょうルキウスさまとはなしたこと、

したことを

ねほりはほりされ、

みんなでわいわいとはなしあったのでした。

カウディーヌさんも、リーウィアさんも

みんなニッコニコだったのが

みょーにいんしょうてきでした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


前回に引き続き性的なニュアンスっぽい表現をいれてみました。

2人の知識レベルが知れてよかったです。

安心しました(笑)


時間枠的に、あと2日くらいのぺーっとした展開が続きそうです。

ルキウスが辛いのは辛かったので、今のうちに幸せを堪能して欲しいです。

次回、リユース挿絵つき

「ぼくたちの日常」

ルキウスsideの予定です。

よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ぷりゅたんの挿絵がいいアクセントになって非常に可愛いですね( *´艸`)♡ イチャラブ具合も読者的にありがとうございますでした!(๑>◡<๑)
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