今後の予定。
古代ローマを舞台に5歳の平民の女の子が頑張ってます。
ルキウスさまは8歳のお偉いさんの息子さんです。
あらすじ
すったもんだがあったあと、2人で朝ごはんを食べてます。
「えっ?
そんなことを気にしていたの?」
ごはんあとのイチジクをたべながら、
ルキウスさまがきょとんとされました。
「そんなことじゃないです!
だいじです!
おしょくじのマナーしりたいです!」
わたしが手をぎゅってにぎって、
りきせつしたのですが、
ルキウスさまは
たのしそうにくくっと
わらうばかりです。
「ごはんは、たのしくおいしくたべられれば、それでいいじゃない。マナーやルールと一緒に食事してるわけじゃないよ。」
「うー、そうなんですけど...」
「それよりも誰と食べるか、の方がどれだけ食事を美味しくさせるかって、ぼくは今日体感したけどね。」
って、わたしをみて、にっこりなさいました。
「そうですかー、
それはよかったですねー」
ってきがつけば、
ほっぺたぷっくりしてました。
「じゃあ、逆に聞くけれども。
キミは、ぼくとたべたこの朝ごはん、
おいしくなかったの?」
と、キリッとまじめなおかおになられました。
「そんなことないです!
パンも、スープもはちみつも、
ぶどうのジュースも、ヨーグルトも、
このくだものも、
みーんなおいしかったです!」
って、だいこうふんでこたえました。
「うん、それは料理がおいしかったんだね。」
「はい!とっても!」
「...」
「...?」
あれ?
ルキウスさまのえがおが、
くろいです...?
「コホン、話を変えようか。
キミは普段の朝ごはんは、
どんな感じなの?」
「プリューラですか?」
「うん、そう。」
「うーん。そうですね。
プリューラのおうちのごはんは、
たたかいです!」
ルキウスさまが、
手につまんだ
ぶどうをぽとりとおとしました。
「た、たたかい?あさごはんが?」
「はい!たたかいなのです!!」
と、はなからいきを
むふーっ!とはいて
こたえました。
「プリューラのおうちのごはんは、
おにぃ6人と、
とぅちゃんと、
プリューラで
あさごはんそうだつバトルなのです!」
「そうなんだ、
それは壮大なバトルだね?」
と、ルキウスさまが
ふーん?ってかんじでこたえました。
「そりゃもう!
パンにしても、なんにしても、
はやいものがちなのです!」
「そうなんだ、
大変だね...?」
「ルキウスさま、わかりますか?」
「うーん、ちょっとわかんない。
ぼく、そんなに大人数で
ごはん食べたことないから...」
って苦笑いされました。
「じゃあ、
こんどはプリューラのおうちで
ごはんしましょう!
ルキウスさまも、
たたかいにくわわるです!」
って、めをキラキラさせながら、
ワクワクしながら、
おさそいしました。
「う、うん、機会があったら...」
って、
あれ?
じゃっかんひいてるですか?
「まぁ、きみがルールやマナーを尊守したいと言うのなら、これから学べばいいと思うよ。
僕にとっても一石二鳥だし。」
って、こばちみたいなのに
はいっているお水で
手をあらいはじめた
ルキウスさまのうごきは
とてもゆうがです。
プリューラも、ルキウスさまのように、
ゆうがになりたいのです!
「わぁ、ありがとうございます!
プリューラ、がんばります!」
「うん。少しずつ、覚えていければ
いいと思うよ。」
って、またにっこりです。
「それでね、今後の話なのだけど...」
って、すこしまじめなかおをされました。
「きみは今、怪我をしているし、
医者に診てもらいたいから、
当面の間はぼくとこの屋敷で過ごす。
いわば、きみをお預かりしている状況です。
そこまでは大丈夫だよね?」
「はい。よろしくおねがいします。」
って、ぺこりとあたまをさげました。
「うん。なるべく、医者には、
ゆっっくり治すように伝えるからね。」
「?」
「それで、ずっとお休みしていた、家庭教師の先生を、明日からまた呼ぼうと思ってるんだけど、いいかな?」
「え?」
「きみが、先生について、勉強したいって言ってたんだよね?」
「わ...」
そうでした、すっかりわすれていました!
プリューラ、もじをならいたくて、
本をよめるようになりたくて、
おやしきにきていたのでした!
「ルキウスさまといっしょに、
ならっていいんですか?」
「うん。もちろん!
ぼくも嬉しいし。」
って、ルキウスさまが
とってもうれしそうに
わらってくれました!
「わぁ、わぁ!
ありがとうございます!」
「うん、一緒にがんばろうね」
「はい!」
「では、先生にならうのは、午前中になるよ。」
「はい!」
「そして、お昼ご飯を食べたあとは、
夜ご飯まで自由に。
きみは、その時間に食事とかのマナーを学べるように手配しておくよ」
「てはい!?
またせんせいですか?!!」
「そうだけど...」
「じ、じじょちょうさんの
リーウィアさんとかにはお
しえてもらえないですか?」
「ん?そのほうがいい?」
「は、はい!
せんせいはきんちょうするです」
「わかった。じゃあ、リーウィアに頼んでみようね。」
「はい!」
「自由とはいっても、1人でまた森にはいったり、危ないことはしたらダメだからね?」
メッ!といわんばかりに
くぎをさされました。
「はぁい...。
もうみんなにしんぱいかけません。」
「うん。なら安心です。それとね...。」
「はい?」
「実は、きみの父君プリウスに、
きみのことについて、お願いをしてるんだ。」
「とうちゃんに、ですか?」
「...そう...。」
あれれ、ルキウスさま、
おかおが赤いです。
またおねつでしょうか?
「うん。じつは、
きみをローマに連れていきたいと
おもってマス」
「プリューラをローマに?」
「ハイ。」
なんでしょう?
りょこうでしょうか?
「?」
「うん、まぁ、なんだ、その...」
ルキウスさまのおことばが、
とつぜんはぎれがわるくなりました。
「ルキウスさま?
またたいちょうわるいですか?」
って、ルキウスさまの
おねつをはかろうと
おでことおでこをくっつけようとしました。
「わっ!!///」
ってやっぱりおかおが
まっかっかです!
「ルキウスさま、おねつなら、
もうねるですか?」
って、しんぱいそうに
のぞきこみました。
「ぅ...//////」
ますます赤くなっていく
ルキウスさまのおかお
だいじょうぶでしょうか?
「ね、ねつは、あるけど、
ない!
だいじょ!うぶっ!!」
うわぁ、かんでます
「とにかく、この話はまた後で!
ローマに行くってとこ、考えといて!」
ってそこまでいったときに
りょうり人のバエビウスさんが
おやくとうをもってきてくれました。
「さ、おまたせいたしました。
お薬湯ちゃあんと飲んで、体を治してくださいね」
って、にっこりしました。
バエビウスさんは、じぶんのせいで
わたしがもりにいったとおもっているらしく、もうしわけなさそうにしていたのですが、ごはんがおいしかったって、おれいをいって、なかなおりできたのでした!
「...じゃあ、一緒に飲もうか...」
ってルキウスさまが
いやなのをひっしで
かくそうとなさってます。
「ルキウスさまは、
まだおくすりきらいですか?」
「きらいです。
でも、きみは、ぼくのあのまずい薬を一緒にのんでくれたから。今度はぼくが付き合う番。」
って、だらっとあせをかきながら
いわれました。
「つきあう?」
「うん。いま、薬が必要なのは、きみだから。」
って。
「怪我してるの。わすれてない?」
「わすれてました...」
って、ごくりとあのまずいあじをそうぞうしました。
「だいじょうぶ。
2人で飲めば、なんとやらだよ」
って、カタカタふるえてらっしゃいます。
「ルキウスさま...
むりなさらず...」
「む、むりなんてしてないよ!
じゃあおさきに!」
っていっきにごくごくいかれました!
「こっ!これは...!!」
ってのみほされたあと、
おどろいているルキウスさま
わたしもおそるおそる
ひとくちのみます。
「うわぁ、おいしいー!」
「えへん、そうでしょう!
これはのみやすく、はちみつと
スパイスをたしてあります!」
ってバエビウスさんが
じまんしました。
「な、ナゼ...」
あ、ルキウスさまがこんわくしてます
「医者からもらった薬ははちみつと相性がいいといわれたので、ミックスしてみました!
のみやすくなりましたね〜」
ってうれしそうにするバエビウスさんと
たいしょうに、
ルキウスさまからはくろいなにかが...?
「ぼくのときにはやってくれなかったじゃないか...」
なにかつぶやいていらっしゃるけど、きこえません。
なにはともあれ、
おいしいあさごはんを
ごちそうさまでした!
おひるごはんまで、
なにをするとしましょうか!
ここまでおよみいただき、
ありがとうございます。
おでこコッツンイベントがあったのに、挿絵かきそびってくやしいです。
この後の活動報告で、バエビウスさんの小話書く予定です。
よろしくお願いします




