キミと朝ごはんを。
「うわぁ、
やきたてのぱんって
ふかふかです!」
もつとほかほか、
ちぎろうとゆびにちからをいれたら
あっついあたたかさのぱんを、
なんとかちぎりました
「ふふ、さぁ、お食べよ。
せっかく焼き立てを運んできてくれたんだから。」
「はぁーい!
いただきまぁす」
ちぎったパンをふーふーして、
ひとくちでぱくっ!
そしてもぐもぐっとしました。
「うわぁー...!
ふわふわで、やわらかくて、
ほんのりあまくて、
かおりがふわっで!
お、おいしいです〜〜!!」
「うふふ。それはよかった
バエビウスも喜んでるよ。
昨日のごめんなさいを言いたがってたからね」
ルキウスさまが
ちらっとみたそのさきには、
バツがわるそうに、
こっちをみている
りょうりにんさんの
バエビウスさんがいました。
「バエビウスさん、
パン、おいしいよ〜!」
ってえへへってわらったら、
バエビウスさんもわらってくれました。
「さ、特製のスープもそろそろ口をつけてあげて?
バエビウスが君のために、昨日の夜から仕込んでいたんだよ」
って、
ルキウスさまがスープをとりわけて
くださいました。
「うわぁ、これもいいにおぃー...っ
すごくトロットロですね」
「このスープはね、手間がかかるし、たまーにしか食べられないんだよ。
胃腸が弱ってる体には噛まずに食べられるし、あったまるんだ。」
「はぁい」
どうしてわたしがルキウスさまと、
ごいっしょにあさごはんを
いただいているのでしょうか。
それはきのうの、そうなんじこまがいの
せいなのですが。
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「ここは...?」
しらないてんじょうがみえます。
ぼーっとするめをこすると、
よこにはきれいなきんいろの...
「る、ルキウスさま!」
「...ん...。
おはよう。めがさめた?」
と、ルキウスさまも、
おめめをこすってます。
と、いいますか、
ルキウスさま、おふとんにすら
はいってません!
おいすでねんねでしたか!?
「ルキウスさま、わたし...?」
よくみると、わたしのても、あしも、
なんならからだも、ほうたいでぐるぐるです!
これがエジプトでいうところの
ミイラでしょうか!
「あわわわ、プリューラ、
ミイラになるですか?!」
と、あわててほうたいをとろうとしました。
「うふふ、そんなはずないじゃないか。
あわてんぼさんだな。」
って、ルキウスさまが苦笑いしながら
わたしのてを、そっとさげてくれました。
「ここはぼくの部屋だよ。
昨日、キミがあんまりにもよく寝てるから、ぼくのベッドを貸してあげんだ。」
「うーん...
はっ!
きのう、わたしもりで...」
「うん。危ないとこだったね。
もう、1人で勝手に森に入らない。
ぼくと約束してくれる?」
ルキウスさまは、おこったような、しんけんなおかおで、メッ!ってして、わたしにこゆびをだしてきました。
「はぁい...
おやくそくします」
って、
ルキウスさまのこゆびに、
わたしのこゆびを
からめたかったのですが、
ゆびがいたくって、
ゆびきりげんまんは、
できませんでした。
「うん、じゃあ代わりに...
約束破ったら、どうしようかな」
って、にがわらいしてます。
「う、どうするです?」
「うーん...
森は本当に危ないから、
1人では行って欲しくないんだけど...」
「だけど?」
「もし、約束破って1人でまた行ったら...
そうだなぁ」
ってあごにこぶしをあてて、
かんがえるポーズです。
「ぼくもやぶろうかな。」
「えっ!なにをです?」
「さぁ?
フフフ。」
って、くろい、
えがおをうかべられました
「な、なんですか?なにをやぶるですか?」
「ふふ。内緒」
ってニコニコするからきになるです!
「もー、ないしょ、よくないですっ!」
ってポカポカベッドをたたきました。
そのとき、わたしのおなかが、
「グーッ」
ってなりました。
まっかになるわたし。
ぷぷってふきだすルキウスさま。
「お、おなかがすいたです...」
っておなかをきゅーってかかえると、
ルキウスさまは、まじめなおかおで
「もしかして、昨日から食べてないんじゃ?」
ってきいてくれました。
「...はい...。」
って、したをむきました。
が、ルキウスさまは
にっこりされて
「よし!それじゃあ朝ごはんにしよう!
さぁ、立てる?歩けそう?」
って、わたしをベッドからひっぱりだしました。
「あさごはん...
ルキウスさまとですか?」
「うん、そう。
いや?」
って、不安そうにのぞきこまれました。
「いやじゃないです!
でも、とうちゃんたちが...」
「うん。
それも全部お話するから、まずは腹ごしらえしよう!腹が減ってはなんとやら、でしょ?」
って、
またにっこりわらってくださいました。
ルキウスさまのえがおは、
キラキラかがやく
ステキえがおなんです。
みていてしあわせです。
つられてわたしもにこにこです!
「はい!ごはん、たべるです!」
って、おててつないで、
ごはんをたべるおへやに
いどうしたのでした。
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ところで。
ごはんをたべるにしても、
ルールやマナーというものが
あるそうです。
いままで、
とうちゃんたちと
ごはんをたべていたときには、
ぜんぜんいしきしたことは
なかったのですが。
ルキウスさまは、
えらいおひとなので、
ルールはかんぺきなのでしょう。
なので、わたしはびっくりしました。
だって、ゴロンってしてごはんを
たべるです。
せいしきには、
よこになって、
ひだりひじをつき、
みぎてでたべるのが
マナーらしいです。
えらいひとのマナー...
これは、プリューラがルキウスさまと
いっしょにごはんをたべても、
しつれいなことをしてしまいそう。
ふ、ふあんです...
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
やっとルキウスがニコニコしてくれました。
プリューラは表情がコロコロ変わるし可愛いです。
嬉しいです。
可愛くないのはわたしのイラストだけっス。なんかすみません。
イラスト、細かいし、見づらくないですか?なにかいい方法があれば良いのですが...。
話変わりますが、活動報告の方にちょいちょい小話のせてます。
よろしかったら、そちらも見ていただけると嬉しいです。
なぜあとがきにそれを書かないかというと、書かないと言うより、後から書きたくなって追加するからです。
手際悪くてすみません。
次回、ダラダラと1日の流れとなります。
なんかもうすみません。
がんばります。
よろしくお願いします




