かあさまの願い
こんにちわ!
わたしはプリウスのむすめ!
5さいです!
「あのね、とうちゃん!
わたし、じがよめるように
なりたいの!」
ごはんのときっておもっていたのに
がまんしきれなくて
とうちゃんにそうだんしたわたし。
「字が読みたい?
また唐突だなぁ」
がははとごうかいにわらいながら
とうちゃんはわたしを
イスにすらわせてくれた
「字なんか読んでどうするんだ?」
と、てにもっていたにもつを
すこしらんぼうにかたづけて、
どかっとわたしのまえにすわった
「あのね、あのね、
わたし、ほんがよめるように
なりたいの」
「本?」
はて?といったかおをするとうちゃん。
そのうしろで、
ガヤガヤとよるごはんのじゅんびをする
6人のおにぃたち。
「本なんておまえ、
難しいものどうして読みたいんだ?」
「あのねあのね...
むかしかあさまが言ってたの
ごほんにはたくさんのしらないことが
かいてあって、
たくさんのすてきなことが
ぎゅぎゅってつまってるんだって!
ごほんをよめたら
かあさまがおしえたかったこと
つたえたかったこと
ぜんぶかわりにおしえてくれるよって」
『 かあさま 』
ということばに、
それまでりょうりのじゅんびを
していたおにぃたちのてが
ピタリととまる。
「だからね、あのね、
わたしがごほんをたくさんよんで、
すてきなことも、
かあさまがつたえたかったこと、
おにぃたちにもとうちゃんにも
たくさんつたえてあげたいの!」
ねつべんするわたしのまわりに
わらわらとあつまりだす
おにぃたち
「わたし、かあさまのこと、
あんまりおぼえてないから...
だから、ごほんをよめるように
じがよめるようになりたいの
おねがい、とうちゃん」
かおのまえでりょうてをあわせて
ぎゅってにぎり
おねがいポーズをとるわたし。
「親父!じをならわせてやってくれよ!」
「そうだよとうさん!
こんなにかわいい娘の願い
聞いてやってよ!」
「親父どの!」
「おとう!」
「とうちゃん!」
「とうさん!」
「俺らからも頼むよ!!」
と6人のおにぃたちまで
いっしょにおねがいしてくれた
7人きょうだいぜんいんそろった
おねがいパワーにいっぽうしろに
さがったとうちゃん
「そ、そんなにか
それじゃあ、少しかんがえてみるな」
「わー!!やったーー!!」
とみんなでおおよろこびしたよ!
さいごにはおにぃたちが、
どうあげしてくれたんだ!
「よーし!
それじゃメシ食って
今日は早めにねるぞー!」
っていうから、
おおあわてでごはんたべて、
ベットにはいったよ。
とうちゃんなんだか
よいことをおもいついたって
かおをしてたし
きっとあしたもよい1にちになるよね!
おやすみなさーい!
最後までお読み頂きありがとう存じます。
男兄弟わんさかの最後に
女の子一人というと、
フィンガー5を思い出すのは
私だけですね
リアル世代かとか聞かない。
言わない。
何故か幼児期からはじめてしまったもので、あまーいあまーいはなしを書きたかったはずなのに、全然甘く出来なくて困惑しております。
ですので、次回ルキウスに
力技で登場して頂こうとおもいます
よろしくお願いします
2019.9.13の活動報告に超短小話のせてます。
よろしかったらぜひ!
(2019.10.30追記)