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はじめにんげんのかぜのなれのはて

阿倍野ハルカスの

てっぺんからふくかぜは

めずらしい香りがする


とおい異国のオレンジ農園に

水まくホースにさす

錆びどめオイ〜ルの い〜い香り


三千マイル走り続けた

大陸横断列車のせんとう

その機関車のエンジンルームのなか

たべたハンバーガーの

トマトとレタスに

かけたごま油ドレッシングの

ちょっと香ばし〜い い〜い香り


阿倍野ハルカスの

真下の歩道橋でやってる

俺さまなうたうたってるボーカルの隣

今夜は長髪でかみふりみだし

たまの汗はじきとばせながら

かき鳴らしてるアコースティックギターの

ピックから匂う青春の

焦げくさ〜い い〜い香り


どこにでもありそうで

たったひとつを探そうとすると

だいがえひんのな〜い無二〜のもの〜


ふくかぜのなか百舌が空たか〜くを

すべっている〜〜


かたほほにえみをうかべて

あなたはわたしのこころを

わしづかみにした


ゴメンもないのね、許せない。


逢えない夜は、あやまるもんでしょ!


阿倍野ハルカスの

真下の歩道橋には

とおりすぎられるためかのよ〜な

ミュージシャンふた〜り

それはひと〜りでは立てな〜い

性〜根(しょ〜ね)な〜さ


でね、

かぜはふきおろす死神の異名を

両手にぎりしめたわたしのなか


ビュービュー

ビュービュー


吹き抜け 凍える


わた〜しは、

ど〜んな リ〜ズムも と〜れないで

た〜だ こお〜った え〜がおで

ハ〜ンバ〜ガ〜、をほ〜おお〜おばる。


ほおばって、かみくだき、かみしめて

あすの予感のよって立つところを知る


阿倍野ハルカスの

てっぺんからふくかぜは

はるか原始時代の

はじめにんげんゴンや

二足歩行えんじんドテチンもすった

あのかぜの

なれの果てかもしれないね。


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