9、ローリングダンシング②
奇特な読者の皆様、ごきげんよう。
『ローリングダンシング』の二回目は、好循環や回転の説明をするために、逆説的な例を挙げて語ってゆきたいと思います。
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さて。
いわゆる逆説的と言いますのは、好循環というものを、以前語った【強烈なルサンチマン】を持った【第二者の視点から見たら】どうなるのか、ということです。
そもそも、このエッセイもどきを書こうとした切っ掛けは、あのテロ集団の事件があり、その異様で強烈な矛先が、
『自分たちの集団以外の“夢の中”までも』
というところにまで及んでいることからだったんです。
そしてまた、先だっての南フランスでの事件。
僕はあのテロ事件をニュースで知った時に、
【ああ、この集団は世界に、武器が無くとも大それたテロが出来る】
という事を実行し証明したということ。
その上、
【どこでも誰でもテロは起こせるからな! お前らもやれよ!】
と、同朋を鼓舞し呼びかけている動きがあるのだな、と勝手に読んでいます。
というか、もし僕があのテロリスト集団の幹部の一人だったとしたら、間違いなくそういう意図を持って実行犯を洗脳し行動させると思います。
なぜなら、テロというものは直接恨みのない関係のない人たちまでも殺してしまう虐殺であり卑劣なものですが、目的としては虐殺がメインではないからです。
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じゃあ、何が目的かと申しますと、大概のテロ行動の目的は、
【標的となる集団、または国家等の“循環”の破壊】
であるからです。
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もし、自前の集団と相手の集団の戦力を比べ、一目で雲泥の差があると分析できているならば、先ず戦略として一番に思いつくのは、
【相手に揺さぶりをかけて動揺させること】
でしょう。
それはもう、これを読んでいる皆さまにもお分かりになる通り、言わずと知れた常套手段なわけです。
じゃあ、動揺させる意味はと申しますと、
【相手の好循環を崩し、機能不全にさせる】
ということです。
僕が前述した、
【誰でもどこでもテロが出来る証明をしてしまった】
ということは、つまり、
【どこでも武器も無くともテロが起こるかもしれない】
という不安を相手方に持たすことによって、それぞれにある【循環】を機能不全にさせる意味合いがあるということです。
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別に僕は専門家とかではないので、これ以上詳しくは書けないのですけれども、以前のエッセイもどきにも書きましたが、一番に憶測でもいいから考えたいのが、
【相手の目的(動機)は何なのか?】
ということなんですね。
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