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28、哀戦士と地震と津波とわたし②

 で。


 哀戦士篇というのは、初代機動戦士ガンダムの話で言うと中盤の地球を舞台にした話がメインですよね。


 そこに現れる主要キャラクターというのが、


 ジオン軍兵士ランバ・ラル隊隊長、ランバ・ラル大尉。

 そしてその内縁の妻、クラウレ・ハモン。


 地球連邦軍補給部隊隊長、マチルダ・アジャン中尉。

 その婚約者で、同軍ジャブロー整備部隊隊長、ウッディ・マルディン大尉。


 民間人でありながら、ジオンに雇われた少女スパイ、ミハル・ラトキエ。


 ホワイトベース部隊の主要パイロット、リュウ・ホセイ。


 もっと挙げれば枚挙にいとまがないぐらいなのですが、哀戦士篇で散っていった人たちの名前をつらつらと挙げてみました。

 これもいつものように、ネットで検索しながら書いているのではなく、拙い記憶を呼び起こし呼び起こし書いているので何か間違いもあるでしょうが、そこは少しだけ目を瞑っていてください。


 ☆☆☆


 それでですね。


 上記に挙げた登場人物に共通していることがあるわけなんですが、これを読んでいるみなさんはおわかりになりますでしょうか?


 実は彼らに共通することとは、

【自分の為に死んでいない】

 ということなんですね。


 人気キャラ、ランバ・ラルは、追い詰められて自ら爆死するのですが、彼の目的の命令と大義名分は、

【ガルマ様の仇討ち】

 という、なんとも政策と戦術が入り混じった微妙な作戦行動だったわけですが、職業軍人としての彼自身の本来の目的は、

【自らの昇進によって、部隊の隊員の生活が向上する】

 というものでした。


 彼は、シャアやセイラの実父であるジオン・ズム・ダイクンに使える家柄の出であるがために、ザビ家には冷遇されていたといわれています。よって、階級も実績が有るにもかかわらず大尉止まり。新型のモビルスーツ“ドム”ですら補給できなかったという始末。

 それでも実直に作戦を遂行するという、これほど日本人的な考え方の管理職はありますまい。

 実力も人望も兼ね備え、しかも我が身より部下を思いやるという、これぞ日本人的美徳を追及したキャラクターがこの人なんです。

 そこに惚れ込んで付いてきた謎の美女、ハモン。

 この人も、ランバ・ラルに劣らぬ情に長けた気高い女性。


 そう、お気づきの方もおられるでしょうが、未来戦争を描いたガンダムストーリーでありながら、彼らランバ・ラル隊は、時代小説的な何かを匂わす、少なくとも今風ではない価値観を持った登場人物なんですよね。


 もうこれだけ書いただけでも、彼らを主人公に一本かけるのではないかという重厚で魅力的な人たち。


 そんな彼らが、主人公たちのホワイトベース隊と相見えるというのが凄まじいポイント。


 ☆☆☆


 どうです?


 ランバ・ラルだけを簡単に解説しただけでも、何か今風なストーリーとかでは意味合いが違うでしょう?


 それを一言で言い表すなら、

「彼らはサラッと当たり前のように自分の為に生きていない」

 ということですかね。


 ☆☆☆


 次の項では、そこんところを詳しく解説していきたいと思います。


 では。





 


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