22、鉄血のオルフェンズとっても応援してますよ。
どうもお久しぶりです。矢暮です。
出雲の国から帰ってきて一週間以上が経ち、この間にも様々な動きがあったわけですが。
鳥取のみなさん。色々と大変だとは思いますが、気持ちだけはしっかり持っていてください。今は大変でもどうにかなりますから。
そりゃあ、どうにかならないこともあります。僕らもそうでしたから。
ハッキリ言うと、僕の住んでいる所は、あそこ(※1F)からまあまあの距離であるにもかかわらず、ギリギリ賠償とかに無縁の地域なんです。それでもなんとかやってますから、命と気力さえあれば何とかなる確率は高まります。だから、気力だけは捨てないでくださいね。
それと、日ハムの優勝おめでとうございます。
一応僕は巨人ファンですが、それでもひたむきに戦う両チームのプレーは素晴らしく感じました。
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などと、なんからしくない【いい人ぶった】というか【良識人】ぶったことを書いてみましたが、僕のような【はぐれ人間】だって、こんな気持ちはあるんですよ。
なんでもかんでも斜め読みや、人の心をぐさぐさえぐり突き刺すようなことばっかり語るのが日常ではないんです。ただ二重人格的な何かを持っているのも事実ですが……
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てなわけで。
今回は、
【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
観てますよ! ってな話です。
今現在、二期4話(29話)まで観たんですがね。僕は好きだから楽しんで観てます。
ただ、この時点では「何をしたいのか?」があまり見えてこないせいか、当初の『熱』のようなものが薄いかなってかんじです。
一応、オルガ君が、
「みんなの幸せのためにのし上がる」
的な発言を見せていますが、そこがまだオボロゲすぎて、視聴者の感情移入ポイントに付け込んでないんです。
簡単に言うと、前の【ゆとり】の項で書いたように【切羽詰まっていない】感じが緊迫感を生んでいない。
前は必死になって【生きるぞ! 生き残るぞ!】的な匂いが充満していたせいか、少々の」血なまぐささも演出の妙となって、そういうのが好きではない視聴者の心もグイグイと引っ張っていった感じなのですが、今回は少しだけ手ぬるいような感じがしてしまうんです。
二期4話でのマクギリス君の立ち位置もすごくわかるし、アレなんですけど。
今回のオルガ君にしろマクギリス君にしろ、制作側は、
【明確なビジョン(彼ら的な理想の未来、もしくはその裏にあるルサンチマン)】
を視聴者に強烈に知らしめないといけないかなあ、なんて思うんです。
なんてったって、これはエンターテイメントですからね。あのネットに転がっている、
【某カルト集団のオモシロプロモアニメ】
ぐらいのインパクトがあったっていいんです。しつこいようだけど、それがエンタメなんだから。理想なんてそれぐらい妄想に満ちている方が、かえって人間臭いんですよ。
僕なんか今だって若くてピチピチのカワイコちゃんに囲まれたい、ってそういうの心の片隅(?)にありますからね。
みんながみんな、教科書通りの遠慮気味の理想を掲げるなんざ、有り得ないでしょ。
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そういう意味で4話のラストシーンで思い出したのが、僕の記憶の中でもインパクト十分だった名作漫画というと、
【サンクチュアリ(聖域)】
かな。
これはもう二十年以上前に連載されていた“政治・ヤクザもの”劇画の名作中の名作なんですが。
原作は史村翔ネームで中身は、【北斗の拳】でお馴染みの武論尊先生。劇画は劇画界の大御所、池上遼一先生というすんごいタッグのお話し。
僕はこの漫画、若い時分、溜り場的な友人宅で手にし、
「ああ、それ一回読み始まったら中毒になるよ」
と言われ、まんまとハマってしまった漫画なんです。
しかし、僕はいつの間にか仕事の方が忙しくなってしまい、最終巻を読まないままでいたんですね。
そしたら、三十路に入る手前に仕事のしずぎで一度体を壊し、病院に通ったんですね。その病院の帰りに昼飯を食べるべく入った横浜の反町というところにある何の変哲もないラーメン屋さんで、
【サンクチュアリ(聖域)】
の全巻が揃っていたんです。
僕は、
「なんで今までこんな名作の存在を忘れていたんだ!」
とばかりに最終巻を手にし、ラーメンそっちのけでそれに没頭したんです。
今でもあるのか分からないが、そのラーメン屋の湯気の漂う空間で僕は一人、そのラストシーンに涙を溜め込んでいたのを今ごとのように思い出してしまいます。
とにかく熱い。熱いギリギリのラインで戦う男たちの話がそこにあった。
自分たちの理想と信念を貫き通すために、表の世界と裏の世界を突っ走って行く二人の主人公の姿。そしてそれに追随する群像劇。
こういう物語はなかなか今じゃウケないかなあ。特に今の若い世代には。
☆☆☆
でもさ。
オルフェンズの一期が好評だったんだから、多分そういうの今の若い人たちだって好きなんじゃない? 実は。




