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18、そいつの癖は生きるため?

 どうもこんばんは、矢暮どす。

 今夜は、

「そいつの癖は生きるため」

 と題して語ってみようかと思います。


 というのも、ここ一、二週間ぐらいに、身の回りで様々な出来事がありました。

 なんというか、僕自身も自分で大した人間ではないという自覚はあるのですが、こうも身の回りに悪い癖を持つ輩がいて、自然に足を引っ張られてしまうという現象が起こると、膝から崩れてガックシ来てしまうもんなんだなあ、なんて考えてしまうんです。


 そりゃ、詳しいことは書けませんがね。


★★★


 その男。社会的に何かを代表する身でありながら、やたら小さな嘘を吐くんです。

 さらに、そんな小さな嘘をこつこつと重ねるんです。そしてどうやら、本人はその行為に悪気がない感じなんです。


 僕はその人物に、

「小嘘はやめろ」

 と言いました。しかしその男は、《小嘘》という言葉が気に入らなかったらしく、

「小細工」

 だと自分から言い直してきた次第です。


 その小細工がもとで、身の回りが大変な事態になっているにも関わらずにね。


★★★


 前にも《病的な大嘘を吐く》人物のことを書いたことがありますが、今回は《病的》というほどではないにしろ、彼にとってその《小嘘》は、


【生きるために必要な、生きてきた証、そしてテクニックなんだ】


 という、目先の物しか認知出来ない愚かなニュアンスが伝わって来てしまうんです。


★★★


 僕が以前に書いた、


【価値観のやじろべえ理論】


 にもあるように、その人の考え方の中心は、生きてきた環境に於いて、苦労の絶えない部分か、幸せを感じる部分によって変わります。


 嘘を吐く行為の大半の理由は、イタズラ目的でさえなければ、何らかの対価を得ようとする行為であると考えられます。


 無論そいつは、後者の理由で小嘘を重ねている感じがひしひしと伝わって来るんです。


 悲しいかな、どうやら本人はその重要性にさえ気づいていない状況です。


 人の癖というものは、そいつの生きてきた証そのものである場合が多いです。


 だから彼には、

「小嘘を重ねる」

 という行為に戸惑いがなかったんです。


 つまり彼は、

「小嘘」

 によって、自分自身の立場を構築してきたのだという臆測が成り立ちます。


 しかし、本人は生きるために行ってきたことで、悪気がありません。

 だから、

「小嘘」

 という言葉に反応し、

「小細工」

 なんて洒落っけのある言い回しに変えたりなんかしたんだと思います。


 でもはっきり言わせてもらう。

「それは違う。下手な小細工は身を滅ぼす原因だぞ」

 と。


 そして、最初から完全犯罪すら思い浮かべられない能力の持ち主であるならば、

「端から嘘はつくな」

 そんなふうに言いたい。


 でもそれは癖。


 一生治らないかもね。




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