15、遅ればせながら、あの映画観てきました。①
どうも、矢暮です。
ほんと、遅ればせながら【シン・ゴジラ】観てきました。評判どおり、とても面白かったです。来週にでも【君の名は】と合わせてもう一回観てこようかなと思います。
☆☆☆
それでですね。今回は、
『なぜ【シン・ゴジラ】の評判が良いのか?』
を、僕なりの視点で語ってみようかと思う次第です。
前評判はそれなりに聞いていたのですが、ネタばれされるのが嫌だったので僕は何の前置きもなしに純粋に観に行ったわけなんですが、多分こういうことはたくさんの方が書いておられると思うので、重複することもあるかもしれませんが、そこんとこはご容赦くださいませ。
それでですね。
ポイントはいくつかあるのですが、まず最初に思い浮かんだことは、
1、【良質なプロレスをやった】
ということなんですね。
なんと言うか、お気づきの方もおられると思うのですが、正直に言うと僕は【エヴァンゲリオン】があまり好きではないんです。
こんなことを書くと、
「嫌いなことでより、何が好きかで自分を語れよ!!」
なんて怒られてしまうかもしれませんが、実はこういう理由があるんです。
僕は、二十代の半ばに半年間の手術入院をしていました。
まあ、長期入院をされたことのある方ならお分かりになるかもしれませんが、そりゃあもう退屈な日々でした。
何せ、整形外科入院ですからね。肉体的にはピンピンしているのに、体の一部が壊れているのを治すのが目的ですから、二十代の僕には退屈以上の何物でもありません。
そんなころ、夕方になるとお決まりのテレビ東京のアニメが始まるわけです。
しかし、年齢的にその当時の番組を観ていても面白くない。同室の連中も口をそろえてそんな雰囲気を醸し出していました。
そこに始まったのが、
【新世紀エヴァンゲリオン】
でした。
お、これは。
と一話、二話、三話と見るうちに、僕はとてつもない不快感に襲われたのを思い出します。
というのも、
「全く誰一人として登場人物に感情移入できない」
というのと、
「なぜそうなる!!」
というもどかしさから、
「なんじゃこりゃ!」
となったんです。
端的に言えば、
【主要の登場人物の全てが病的すぎる】
と感じた事。
そして、いわば【ルサンチマン的】内容が、先天的にひどい、などの理由。
確かに僕も若いころに【強烈なルサンチマン】を抱えていたと書きましたが、その内容がまるで違う方向過ぎて、
「こんな考え方をする奴らがいるものなのか……」
と、口に出してまで考えてしまったこと。
大体こういう内容の話は、【アングラ芝居的】で、テレビで流すような内容じゃない。そう思っていたんですね。
だけど、そういうのに共感する人々が多数いることで、大ヒットに繋がったのも事実。
あの放送のニ、三年後に会社の後輩に【エヴァの大ファン】だという奴が入ってきたのですが、やっぱりなんというか、物凄く精神的に脆くて縁故入社であった奴にも拘わらず、何故か夜逃げしていったのを覚えています。
そんな奴の思い出として、
「●●さん、このエヴァの映画版観ました? 観ていないのなら是非観てくださいよ。そして、●●さんの感想を聞かせてください。お願いします」
そう言って、VHSテープを渡された覚えがあります。
当時、僕は寝る暇さえないほど仕事が忙しかったにも拘わらず、時間を割いて映画版のエヴァを観て、その彼にそれなりの感想を語った覚えがあります。
確か、その数週間後にそいつは消えていった記憶があります。
☆☆☆
とまあ、そういう感じで話は逸れましたが、あまりにも病的すぎるキャラクターについて行けず、あんまり好きではなかったんです。
でも、この前に書いたように、
「嫌いであるとか、好きでないとかという感情は、興味が無ければ沸いてこない感情である」
ということで、一応興味はあったんです。
だって、この庵野秀明という監督は、
「並々ならぬ才能の持ち主である」
ということは、僕が言わなくたって分かることなんですから。
☆☆☆




