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14、ローリングダンシング⑦

 それと、今日のうちに書いておきたいことがあるんです。


 それは、何ページか前に書いた、

【他人の為に動く人】→【器のでかい人】

 のことなんですが。


 これも、人を見分ける上で重要なポイントがあります。


 例えば、Aという人物が、いかにも他人の為に物事を行っているように振るまっていても、実は最大の動機が、

「自分の為」

 であるというパターン。


 これは、前項にも書いた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に於ける、シャアの行動理念そのものを言います。


 あのカルト宗教の教祖もそうですし、ヒトラーなんかもそうであると言えます。


 昨今の左巻き集団の【主張】も、津久井での容疑者の【要求】も、世界的テロ組織の【考え方】も、皆、

【他人の為に動く】

 を装った、

【エゴイズムの終局行動】

 のように僕には見えてしまっています。


 確かに、人は自分のメリットを優先順位の一番目に考えますが、いつの間にかそういうことを忘れて、

【他人の為に動く】

 という衝動に魅力を感じたりしてしまいます。


 それが、悪い循環に身を置くのか、良い循環だと判断して身を置くのかで歴史は変わってくるのだと思いますが、それ以前の問題として、

【他人の為に動くを装ったエゴイズムの終局行動】

 をする人物を見分ける感覚だけは身に着けておきたいものです。


 ☆☆☆


 カリスマって言葉があるじゃないですか。


 カリスマ性を持っている人ってのは、その循環を作れる人だったり、その循環を熟知した人だと僕は思います。

 けど、人間は勝手に錯覚する動物です。


 前のページにも書いたように、A→Eのような要素の中抜きを応用した【奇跡】を見せて、【似非えせ循環】を作る人物も、

「カリスマ」

 と勘違いしてしまうことも多々あります。


 これは絶対ではないんですが、その【奇跡】とやらの循環を逆算してやれば、その狙いも見破ることができます。


 ☆☆☆


 ついさっき某動画サイトを観ていたのですが、その動画の中で、近年よく見かける僕と同世代の評論家Aという人物が、何かについて評論めいたことを言っていました。


 僕は彼を見ていると恥ずかしくなります。立派な学校を出て、家族もいて子供もいて、それでいて評論家という職業を掲げていながら【客観性】がないことに。


 その動画では、あるサブカル作品を他の出演者との言葉を交えながら語り合うものでした。


 しかし、彼はあくまで、

「自分が……」

 という主観でしかものを語れないでいて、同じ出演者に、

「キミは鳥●と一緒だ!」

 とたしなめられていました。


 確かに僕も、

「こいつは●越と同じ種類の人間だ」

 と感じました。


 なぜなら、一般的な職業ならいざ知らず、客観性を求められる職業でありながら、自らの主観でしかものを語れないのでは、

【何かが欠落している】

 としか判断できない。


 無論それは客観性の欠落であり、発達に問題があるのだろうと感じざるを得ない。


 そういう人間ばかりが発信源になったりする世の中ってのは、本当に病んでいるような気がするのは、多分僕だけではないと思うんですよね。


 そこが、

「お山の大将製造機社会」

 の限界なんだと感じる今日この頃です。


 ☆☆☆


 


 

 


 






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