君の道しるべ 2話
それから時間が過ぎ
彼、月島とは仲良くなれた
メアド交換出来たし、1回だけどお昼を一緒に食べる事が出来た。
彼、月島は本当に陽気って言うか…明るいって言うか…
私の恥ずかしがりながらのアピールも月島にとっては大した事ではないようだ
「月島…一緒にお昼食べ…ない?」
私は真っ赤な顔で誘うと
「いいぜ!たくさんで食べた方が飯も美味いしな!!」
と、なんか手応えがない…
これからどうなるのだろう
ため息をつくと月島は
「ため息つくと幸せがにげてくぞ」
と、笑顔で言った
また顔が熱くなる
私は月島の笑顔に惚れてしまった…
まぁいっか…焦ると失恋になるかもしれないし…
そんな感じで…時間がまた過ぎていく…
そして…ついに体育祭が来てしまった
私は運動オンチで月島は運動神経抜群である…
学校のきまりで1人が一種目出なくてはならない…
まぁ大縄跳びに出ればいっか
そんな甘い私の考えは…大いにハズレたのだった…
メンバー決めのじゃんけん大会が始まった
大縄跳びは10人でやる
じゃんけんは私を入れて11人
勝てる!!絶対に大丈夫!!!
皆で一斉に…「じゃんけん!ぽん!!!」
………
私は目の前の光景を疑った
私はグーを出していて、皆はパーを出している
………
最悪だ…
いやっ!まだ玉入れが!!
黒板の玉入れの字を探すと
…メンバーが決まってる
残ってるのは…
私は死ぬのだろうか…
残っている競技は…<魔神レース>!?
噂で聞いた事がある…魔神レースは一番キツくて、死ぬほど疲れると…
放心状態で席に戻って行く
月島が笑って言う
「魔神レース出んの!?スゲーな!頑張れよな!!」
助けてよ…誰か…
私は体育祭まで脱け殻のように過ごした