なろう作品の底力を感じた2023年夏アニメの紹介と感想、そして歴代最強かもしれない秋アニメの展望
2023年夏アニメが終わりました!
私はなろう系・異世界物のアニメが特に好きで、それを中心に楽しんでいました。
皆さんはいかがだったでしょうか?
なろうエッセイをお借りし、いくつか紹介と感想を書かせて頂きます。(ネタバレはなるべく抑えます)
個人的な満足度という形で点数付けもします。私の中では50点いまいち、60点まあまあ、70点良作レベル、80点名作レベルで満足したというイメージです。
(評価基準についてはどくアニというアニメレビューサイトに大きく影響受けています)
個人的に作画よりストーリーが合うか重視する傾向があるため、個人的満足度で評価する以外に、作画やアニメの演出が良く、より多くの視聴者に薦められると思った度合いについてはおススメ度と、2つの基準で評価する方式を取ります。
※かなり長文になってしまったので気になるタイトルだけ見て頂いても大丈夫です
夏アニメで小説家になろうで連載している、あるいは連載していた作品は全10作品でした。現代ラブコメは合わない作品が多いということで視聴しなかった夢見る男子以外の9作品についてまずは五十音順に紹介します。
・おかしな転生
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
天才パティシェ職人だった主人公は、貧乏貴族のモンテールン伯の子、ペイストリーとして転生する。この世界でもお菓子作りに励もうというペイストリーだが、枯れた土地、財政難、盗賊の襲来、腹黒貴族たち、様々な困難に見舞われながら、知略を活かして奔走していく。
見始めた当初は異世界食堂みたいなグルメ物か、もしくは「おかし」ということでカミカツみたいな色々おかしい作品を予想していました。ところが序盤はお菓子要素がほとんどなく、あげくのはてに戦争まで始まるというギャップにとまどっていました。
あえて重要な場面以外は顔を描かない独自演出があるのですが、最初は単に手を抜いた低予算作品なのかとも感じていました
ところが中盤あたりからでしょうか。真面目で丁寧な貴族内政物と気付き、引き込まれていきました。キャラ萌え要素は序盤は少なくヒロインのリコリスは登場遅い上、当初地味な子という印象が強かったのですがどんどん可愛くなっていった気がします。 父親のカセロールも終始活躍して良いキャラだったなと。ここまで父親が仲間として活躍するなろう作品は少ないのでは?
というわけで合わない作品と思いきや、予想外に楽しかった作品でした、これだからなろう作品はやめられません(´▽`)
・実は俺、最強でした?
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆4
引きニートだった主人公は、女神に異世界の王子の赤子として転生する。圧倒的な魔力と王族の地位を活かし、悠々自適の引きこもりライフを謳歌しようとする主人公だが、いきなり遠くの森に捨てられる大ピンチを迎えてしまう。その後辺境伯ゴルドに拾われた主人公は、新しくできた妹シャルや家族達に再び引きこもりライフのための計画を図る。
視聴開始前は、タイトルからよくある最強物かな?と全く期待してなかったのですがめちゃくちゃ面白かったです。異世界行ったらニートが本気出す、無職転生への反骨心からか、「絶対に働きたくないダンジョンマスター」とか異世界行ってもニートを貫こうとする作品がいくつか出ましたがこの作品もその一角。
ストーリー物はどうしてもバトル展開が入るので、ニートを貫こうとする主人公と矛盾が生じるはずですが、この作品は家族を守ろうとする導線が自然だったので感情移入しやすかったです。ニートもあの手この手で貫こうとするし、緩急が付いてる。そこまで高予算の作品というわけではないですがスタッフが優秀なのか演出も所々文字が緩く入ったり良かったです。
そして義妹シャルロッテの圧倒的な可愛さ、声優の演技に加え頭も良いですし、今期最萌ヒロインといっても過言ではない。ロリキャラはそこまで専門でない私でもそう言わざるをえない可愛さでした(´▽`)
・自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
個人的満足度 80点 おススメ度 ☆3.5
自動販売機マニアだった男は、自動販売機を守るために交通事故にまきこまれ異世界に転生する。しかし転生したのはまさかの自動販売機だった!商品を販売しないと電源が落ちるピンチに加え、しかもしゃべれるのは限定した機械音声のみ。しかし怪力少女ラッミスとの出会いが自動販売機の運命を変えていく。
昨年の、「転生したら剣でした」に続く異世界無機物転生アニメ。ぱっと見、出オチアニメに見えますが、いや面白かったです。
昔から原作楽しんでいましたが内容がしっかりしていることが大きい。原作の特徴として、多種多様な自販機が出て飽きさせないこと、自由にしゃべれないためいかにコミュニケーションをとるかということ。どちらも画像や音声で映えるので、元々アニメ化に向いていた作品ともいえます。見出したスタッフ、GJとしかいいようがない。
普段の作画は普通でしたが、ただ何度か遭遇する大型モンスター戦だけは得意なスタッフがいなかったのか、やや低クオリティだったかもしれない。あまり動いてなかったです。でも最終回はかなり頑張ってた上、二期も決定!終盤になっても大食い大会とかのんびりやってるからどうなるかと思いきや二期の伏線だったのですね!楽しみにしています。
・聖者無双
個人的満足度 55点 おススメ度 ☆2.5
元サラリーマンで凶弾に倒れた主人公は、15歳の治癒士、ルシエルとして転生する。しかし転生先では治癒士は嫌われており、身の危険を覚えたルシエルは冒険者ギルドの門を叩く。訓練は予想以上に厳しく、物体Xとして謎の物体を飲まされる日々。しかし地道に成長していく。
一言で長所を言うとストーリーがまっとうだなと。努力系主人公というか、チートですぐ強くなるのでなく徐々に強くなって、目的も高価な治癒を一般の方にも受けられるようにするというまっとうなもの。
問題は作画が悪いというかなんか筋肉質な感じなのと、ギャグ的な演出も癖があって好みは分かれる印象。ネットでは好きだという意見も苦手という意見も多い感じでした。
私はなんかださいと感じてしまった部分はあります。癖がある演出なら冬の冰剣、春のカミカツの方が好きです。ただし何度も言いますがストーリーはまっとうだしキャラクターもそこまで人数多くなく丁寧に描けていて普通に楽しむことができた作品でした。
・悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします
個人的満足度 60点 おススメ度 ☆3
8歳の王女プライド・ロイヤル・アイビー。そんな彼女は前世は日本の一般的な家庭に生まれた、どこにでもいる普通の少女。そして今は乙女ゲームの極悪非道ラスボス女王なのだと気付く。 転生していたのは、乙女ゲーム「君と一筋の光を」の世界。ゲームのストーリーで、プライドは国と民を苦しめる最悪の女王となる。そんなラスボスだと気付いた彼女は、ゲームをやりこんだ記憶を頼りに、自分にしかできない悲劇の回避を目指す。 登場人物みんなが幸せになれる世界を目指すため、国のために、民のために全力を尽くしていく、ハイスペック悪役王女のラスボス回避ファンタジー。
同じ悪役令嬢物のはめふらと比べ全体的に暗めのタッチになっている気がします。でもそれは悪いことではなく、シリアスなストーリーを貫けている、その中でプライドがたまに破天荒な行動とるのも面白い。
ただ1クールではとにかく尺が足りずキャラ紹介で終わってしまっているんですね。
だからこのアニメ単体で評価すると満足度は低めになります。女性キャラも可愛かったはめふらに対し、妹のソフィアがよく分からないキャラで終わってしまいましたが、今後焦点はあたりそう。2期が決まって、きり良い所までやってくれるなら1期ももっと評価できる作品になるなと。エピソード的には前半プライドが大立ち回りする所や、終盤の救出回が面白かったです。
・魔王学院の不適合者
個人的満足度 70点(80点) おススメ度 ☆4.5
二千年前、魔王アノスは勇者カノンを魔王城に招き、戦争を終結させるため自身の命と引き換えに4つの世界を千年間見えない壁で隔て、自身は二千年後に人間夫婦の子供として転生する。その世界で魔法レベルが比べ物にならないほど低次元になっていることを知ったアノスは、現魔王アヴォスと対峙することになる。
延期でそこまで話題にならなくなったのがもったいないくらいこだわっている作品。1期は突き抜けた最強物として人気の作品でしたが、2期も作画・演出ともに非常に丁寧に描かれています。ストーリーは伏線も設定も練ってありこだわりあるのですが、やや分かりにくかったです。またアノスの活躍が1期に比べ減ってサブキャラに焦点があたっているので1期の時とは面白さの質は違うなと感じました。
とはいえ最終話はアノス様活躍やら話が大きく動くやらで素晴らしい作り。
アニメは毎話めちゃくちゃ面白い必要はなく最終的に心の隙間を埋めてくれる存在になればいいと考えていて、そういう意味でカッコ内の点数は加点しています。3期が決定済ということで楽しみにしています。
音泉の公式ラジオ・しそラジも2期から知ったのですが、アノス様構文ということで様々な事象をアノス様のセリフにするコーナーなど面白かったです。
・無職転生Ⅱ
個人的満足度 90点 おススメ度 ☆5
ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に赤ん坊ルーデウスとして生まれ変わる。前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。2期では成長したルーデウスがラノア魔法大学に入学する学園編が描かれる。
なろう累計ランキングで長年1位に君臨した作品。1期も楽しんでましたが相変わらず素晴らしい作品でした。1期と比べて作画落ちたという声がありましたが私は気にならなかったし、1期は好きなミリス編が短かったのが不満でしたが、今回ナナホシなど重要なエピソードには尺がとられていて良かったと思います。
序盤は書籍版の追加ストーリーで読んではいましたが繰り返し読んだなろう版と違って忘れている部分があったので新鮮な気持ちで楽しむことができました。
4話からのラノア魔法大学編は私がなろうでリアルタイムで追い始めたエピソードなので思い入れ深いですが、無職転生の中では比較的緩急の少ないエピソードと言われてます。それがめちゃくちゃ面白かったのは、1つはアニメならではのキャラの可愛さかなと。フィッツやジュリの可愛さに尋常じゃないくらいこだわっていました。これは海外のAA級タイトルにはない、日本アニメの強みでもありますね。
4月からの2クール目はついにあの話が来るのかと楽しみにしています。
・レベル1だけどユニークスキルで最強です
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆2.5
ブラック企業に勤めるサラリーマン・佐藤亮太は、ある日ふと気がつくと、見知らぬダンジョンの中にいた。そこは、あらゆるものがモンスターからドロップされる不思議な世界。 偶然出会った少女・エミリーの助けで自身のステータスを確認するも、体力や魔力などのステータスはすべて最弱、レベルは1で固定。絶望の淵に立たされた亮太だったが、最強のユニークスキル【ドロップスキル・オールS】の持ち主であることが判明。最弱で最強の冒険が、今始まる。
謎の面白さを秘めた作品。キービジュアルを見れば分かると思うのですが、クオリティは今期のアニメ、いや令和のアニメの中でもかなり悪いです。
でもなぜか面白いんですよ!当然原作の良さがあると思います。原作の三木なずな先生はたくさん作品を出しているのでその中からアニメに選ばれただけある、独自の世界観があったなと。
また、作品性が低予算作品に相性良かったなと。ブラック企業で過労ししたサラリーマンが転生し、またヒロイン達も色んな問題を抱えていて、恵まれないキャラ達が身を寄せ合って生きる作品という印象です。それは予算不足・人材不足に苦しんでいる現代のアニメ制作に通じるものがあるのでは。低予算でも面白いものを出してやるというスタッフの意地を見せられた気がします。
女性向けを意識した作品が増えたためかハーレム系のなろうもだいぶ下火になりましたがしっかり続けているのも良かったのかもしれません。配信人気はかなり高かったです。
・わたしの幸せな結婚
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
名家に生まれた美世は、実母が早く亡くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられるが、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく。
今は読めませんが一時期小説家になろうで連載されていた作品。この作品の魅力は何といってもキネマシトラス制作の作画で、大正~昭和初期くらいの時代がモデルの世界が生き生きと描かれています。同じキネマシトラスの盾の勇者が好きなのでEDの水彩画演出も懐かしくて気に入っています。
ストーリーはシンデレラストーリーとOPで唄っていますがむしろなろうの追放物に近い気がしてあまり奇抜さは感じませんでした。でも典型的な追放物は追放側のキャラの扱いが雑だったり悪かったりしますが、この作品はキャラクターを大事にしているなと。人によって誰になるかは違うと思いますが好きになれるキャラが見つかるのでは。私も何人か好きになれたキャラ、最初は好きでなかったけど印象変わったキャラがいて良かったです。
ネットフリックスなど海外の配信人気を見ると高かったし、2期も決定ということで今後も楽しみにしています。
以上が小説家になろうの作品で、この後はそれ以外に見た6作品を五十音順に取り上げます。
・英雄教室
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
魔王を倒し、世界を救った最強の勇者ブレイド。彼は普通の学生生活と友達作りを目指し、ローズウッド学園に入学する。しかしそこは英雄を養成するエリート学校であり、個性あふれるクラスメート達と様々なハプニングにまきこまれていく。
原作は少年ガンガンの漫画原作。セクシー要素あり、友情あり、アクションありの明るい作品で、1昔前の学園バトルファンタジー、いわゆる石鹸枠にも近い感じです。作画はかなりこだわっていました。
サブキャラも個性あるキャラが非常に充実していて飽きさせず良かったなと。
反面ストーリーは学園内で解決する単純なストーリーで、主人公もサブキャラを立たせるためか単純な性格になっているのは好みが分かれるところです。
この作品は良い意味で中学生男子くらい(あるいはそうした少年の心を持ってる人)に1番おすすめできる作品かもしれません。もちろん大人層も楽しめる作品です。
・スパイ教室
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆3.5
各国がスパイによる影の戦争を繰り広げる世界。凄腕スパイ、クラウスは死亡率9割を超える不可能任務に挑むため、機関・灯を設立する。そこで集められたメンバーは実戦経験のない少女ばかりだった。クラウスは彼女たちを成長させるべく、自分に打ち勝てと騙し合いを要求する。2期では新たな出会い、新たな不可能任務が描かれる。
1期は原作人気の割には賛否が分かれてそこまで話題にならなかった気がします。スパイ物ということでリアリティ突き詰めた作品というより異能力で強引になんとかしてしまう所があるし、キャラ萌え物としても豪華声優をそろえたとはいえ、いきなりヒロインが8人も出たので1人1人に思い入れがわく作品でもないし。
でも2期になって明らかに1期より面白くなっているなと。これまでの蓄積で1人1人にようやく感情移入できるようになり、また非情な決断や予想外の展開などスパイらしい要素も出てきて良かったです。ただやや強引な部分は残っているので割り切れる方向きではあります。
・七つの魔剣が支配する
個人的満足度 75点 おススメ度 ☆4.5
キンバリー魔法学校。 ここでは卒業までに2割の生徒が、再起不能や行方知れず、または発狂した末死に至る。その入学式、覚悟と共に学園の門をくぐる1人の少年・オリバー=ホーン。仲間と出会い、様々な困難に立ち向かうオリバーを待ち受ける運命とは。
ハリーポッターをリスペクトした作品ですが、面白さの種類はだいぶ違うのでハリーポッターを知らない人や苦手な人も大丈夫です。あちらは生徒が教師に守られる立場ですが、こっちの生徒は自主性ありすぎでそれだけでストーリーも全然変わってきます。
魔法関係の細かい演出が丁寧な所はハリーポッターと共通で良いですね。製作委員会筆頭がハリーポッターの映画作ったワーナーブラザースなので怒られるどころか公式リスペクトともとれるし。
ストーリーですが友情物かと思いきや、まさかの復讐物要素もあって引き込まれるものがありました。現状かみ合ってない気もしますがいずれ交差する気がします。
性転換とかキャラ萌え要素も色々攻めてて、良い意味で色々欲張った作品と言えます。キャラクターの数も多く、1つ1つの描写が薄いと思いのが弱点と思いますが色々なキャラ・要素あるので必ず好きになれる部分あるはず。ラノベいける人はぜひ抑えてほしい作品と思います!
先月なんと全15話で放送することが発表され、上記は途中までの感想になります。残りの放送も楽しみにしています。
・ライアー・ライアー
個人的満足度 55点 おススメ度 ☆2.5
学生同士がゲームでランクを決める決闘を繰り広げる学園島アカデミー。 主人公、篠原緋呂斗は歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗を転校初日で陥落させ、学園島史上最速で頂点に君臨する7ツ星セブンスターに成り上がる。 しかしそれは全部嘘。 緋呂斗は学園島で目的を果たすため、嘘でもトップに君臨しようと美少女メイド 姫路のイカサマと、彩園寺との共犯関係を使いつつ嘘と才知で学園頭脳ゲームに挑んでいく。
ライアーゲームやよう実のような頭脳戦を期待して見たのですが、どちらかというとイカサマでごり押し的な部分が大きくあまり爽快感が得られなかった部分はあります。ラノベだと問題なくても客観的な視点になると違和感出るのはなろう系アニメにもよく言われることですね。
原作の絵はめちゃくちゃ可愛いのでキャラ萌えに特化できれば良かったのですがアニメのキャラデザで十分再現できてないのも痛い。
とはいえ良い部分もあって、後半出てくる中学生キャラの紬は作画班がこだわったのか可愛く、また敵キャラも最終話まで見ると倉橋とか良いキャラしてたなと。全体のアニメのキャラデザも原作絵に及ばないだけで十分かわいいですし。
ラノベ系が好きだけど異世界物でない色んなジャンルを見たい人には、見るのもありだなと思います。
・ライザのアトリエ
個人的満足度 70点 おススメ度 ☆4
周りを湖に囲まれたクーケン島にある穏やかな時間が流れるラーゼンボーデン村。そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していた少女、ライザ。なんてことない農家の娘である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染み達とこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。 そこで錬金術という不思議な力を使う男と出会い、その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。
RPGゲームが原作ですが、世界を股にかけた壮大な物語というよりは規模は小さく島を舞台にした少年少女のハートフルな物語という印象です。1クール作品なら短所でなくむしろ長所と思いますし、脚本が灼眼のシャナの原作者ということで内容はしっかりしていて時に胸を打つ回もありました。
原作ゲームはふとももゲームと言われて大ヒットになったらしく(^^;セクシーな要素かなり力入ってました。あと採集や探索とか、アニメではそこまで映える要素ではないけれど、ゲームでやったら面白いだろうなと伝わってきて良かったなと。いずれプレイしようと思います!
・はたらく魔王さま!!
個人的満足度 50点 おススメ度 ☆2.5
異世界エンテ・イスラで勇者に敗れた魔王サタンは腹心と共に現代日本の東京に辿り着き、日本征服のため真奥貞夫と名を変え六畳一間のアパートを当面の魔王城とし、ハンバーガーショップで正社員を目指しながらアルバイトをする。そこへサタンを追って日本に来て、今は携帯電話会社で電話応対の契約社員として働く勇者エミリアがやってくる。2期では謎の幼女が出現し子育てに励んだり、続々と異世界から来訪者が来るなど波乱が続く。
1期から9年ぶりに放送された2期の2クール目。1クール目に続き見ましたが、全体的にテンション上がらなかった作品でした。作画はいまいちだしストーリーとキャラ設定は分かりにくい部分あるし。登場人物の1人の住所が私の地元なので1クール目は地元ネタを楽しんでましたがそれすらなくなるし。終盤ついに異世界編になりますがこの作品ならではのこだわりがあると良かったのですが。
良かったのは最終話より1つ前の回、ここは作画も演出も良かった。あと麦茶ネタが1クールと2クール目両方あってこんなしょぼいネタを繰り返すのかと感じてたのですが最後に伏線として回収されたのは正直やられたなと。
2期の製作発表があったのが2021年のらのすぽというイベントで、そこでジャンルごとのラノベの人気投票があったのですが、そこでは古参作品はおおむね苦戦してました。そこで思ったのがラノベは日々進化している、あるいはユーザーは新しい刺激を追い求め続けているんだなと。ラジオを毎週放送するなど丁寧にコンテンツを扱っていた昔と比べ1つ1つの作品が使い捨て状態ですが、それは制作側の都合というより本当は我々ユーザーが望んでしまっていることなのかもしれません。ですので昔の作品をアニメ化するならそのままアニメにするのでなく、現代風にアニメ映えするようアップデートして作ってほしい。予算の都合もあるし、結果それが空回りして原作を大事してないと批判されるような作品になっても制作スタッフの努力は受け止められるようになりたいです。
最後に夏アニメの総括について。
今期は他クールに比べ満足度の平均値は特に高いわけではないですが、でもなろう作品の底力を感じたクールだったなと。
序盤いまいちと思い途中で切ろうと思った作品はいくつかあったのですが、中盤・後半面白い!見てきて良かったというシーンが必ずあり最後まで追うことができました。考えてみればアニメになる作品は膨大な数の作品から選び抜かれたエリート作品なわけですから当然ですね。
(漫画原作だと序盤の読者アンケートで勝ち抜かないと打ち切られるので、なろうに比べて序盤は完成度高いけど、その後だらだら続いたり失速してしまう作品もある印象ですが、なろうはそういう心配少ないなと)
ゲームの話ですが春のゼルダに対し夏はFF16をプレイしたのですが、いまいち合わず中盤までプレイしたのですが脱落してしまいました。皮肉にも唯一切った作品が1番製作費かかったであろうFF16だったわけで、低予算でも原作の良さとスタッフのセンスでいかにカバーできるかも含めてアニメを楽しんでいます。
さて、10月から秋アニメが始まった所ですが、秋アニメ正直やばいです(^^;
続編も新規も話題作ばかり。なろう原作も13作で冬に次ぐ多さ。ファンタジー系はなろう以外にフリーレンやゴブスレもあるし質も量も歴代最強かもしれない。あらすじも興味引くものばかりで数えたら、なんと23作品追う予定になっていました( ̄▽ ̄;)
私の今までの上限が19作品でそれでも破綻しかけたので、3か月後どうなっているか、骨も残らない状態になってないか(笑)報告に、ご期待ください!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!長文になりましたが一部でも読んで頂けたなら大変嬉しいです。
よろしければ、気軽に評価・いいね頂けると幸いです。
(ご意見や好きなアニメの話など、感想欄の書き込みも大歓迎です)
異世界アニメ多めで、他クールのアニメ感想も書いています。タイトル上のリンク先「アニメ感想の部屋」からもどうぞ。
2023年春
https://ncode.syosetu.com/n5571ih/
2023年冬
https://ncode.syosetu.com/n8858id/
↓好きなyoutuberさんの秋アニメ何見るライブに参加して3時間語りました
https://www.youtube.com/live/oWnWwWF-Kz0?si=DpzD5qA0TEvkMA3M
↓2023年秋に追う予定の作品
好きな作品の続編4本柱 盾の勇者・影実・最パラ・ゴブスレ
事前評判すごいファンタジー物 薬屋・シャングリラ・フリーレン
原作楽しんでいた ポーション
評判良いしあらすじもPVも面白そう ティアムーン
豚とヒロインかわいい 豚レバ
事前特番良かった Sランク娘
ジャンプの人気作らしいし好きな声優がいる アンデッドアンラック
石鹸枠ぽくて気になる 聖剣学院
ぶっ飛んだラブコメは好きなので追いたい カノかの 100カノ
中国発の異世界物ということで比較して楽しみたい 攻略うぉんてっど
アニメ系youtuberさんの紹介とあらすじで興味出た 16bit
好きなアニメ系youtuberさんが同時視聴会するので追いたい ひきこまり吸血姫
なろう原作な上あらすじも面白そうで抑えたい とあるおっさん・イケナイ教・暴食・わた推し
あとはおそらく帰還者の魔法か、はめつのおうこくが入って合計23作品(^^;