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プロローグ

 俺のスキルは、女と1回イチャイチャしたらレベルが1上がり、俺とイチャイチャした女も一緒にレベルが1上がる。


 それが、魔法やら魔族やらモンスターやら勇者やら魔王やらが存在するファンタジーな世界に異世界転移とやらをした俺、志鋼しこう英成えいせいに与えられた能力だった。


 かつて生まれ育った街ではトップクラスに手の付けられない不良高校生と呼ばれて喧嘩三昧。そして自他ともに認める女好きの俺は、色んな女をこまして、イチャッた経験人数は数知れず、都合のいいイチャイチャフレンドも何人もいた。


 そんな俺が異世界ファンタジー世界に転移するなど、オタクにしか得がない憂鬱でメンドクサイものだと最初は思ったが、今では違う。俺はこの世界でも日本に居た頃と同じように、いや、それ以上に自分の思うがままにやりたいように生きる。


 ケンカも、そして女も……



「かっ~~、つえ~、なんだあのトンでもねえバケモンは……ドラゴンってのはみんなあんなにスゲーのか?!」



 巨大な岩山で身を隠しながら、傷ついた体を摩りながら、俺はもはや呆れるしかなかった。

 そんな俺の傍らにいた美しき女騎士は頭を抱えている。


「だから言ったであろう。アレはただのドラゴンではない。ドラゴンの中でも上級種! その宝石の鱗があらゆる攻撃をはじき返してしまう、宝石竜・エメラルドドラゴンだ! 鱗一枚で超高額で取引されるあのドラゴンの首を狙って数多の戦士が挑むもそのほとんどが返り討ちに合っている。今の我らのレベルでも……悔しいが、まだ及ばぬ」


 ギリっと悔しそうに唇を噛みしめる女。

 凛々しく、女とは思えない鋭く厳しい眼光と、街の不良たちとは桁違いの威圧感。

 何よりも、日本だったらコスプレのような格好……とは言わない。

 そんなチャチなごっこ遊びの偽物ではなく、それほどまでに身に纏っていた白銀の鎧や深紅の騎士装束は重厚感漂うものであり、「本物」だったからだ。


「ま、確かにな。だが……もうちょいでどうにかなるんじゃねえか? お前の剣ならもう少しであいつの鱗を貫通できたろ?」

「ああ。しかしその僅かが……」


 女でありながら男の俺とあまり変わらない高身長に、吸い付くような白い素肌。

 鎧を剥げば、膨らんで柔らかさも帯びて揺れる美巨乳に、白いミニスカートから見えるムチムチの太ももと、肉付きよいぷりぷりの尻が素晴らしく、それでいて全身は鍛え上げられた女騎士様であるがゆえに、余計なぜい肉もなく引き締まり、くびれた胴や腹筋などは大変良き。

 

「なら、その僅かをレベルアップで補おう」

「ふぁ!? お、おい!?」


 俺はその白いミニスカートをペロンと捲って、王道純白ぱんちゅを秒で……


「ま、まて、エイセイ! こ、こんな状況でナニを!? おい、なぜ私のパンティーを!?」

「何って、イチャイチャしてレベル上げだ!」

「ば、バカか貴様は! こ、こんな状況下でイチャイチャだと!? や、やめ――――んちゅ……んーーっ!?」


 そして、抵抗する女騎士を顎クイからのキスで黙らせる。


「き、きさま、わ、我がキスさえされれば抵抗できなくなるチョロい女と思って……」

「愛してる」

「ふざ!? き、貴様は、昨日だって姫様たちにもそのようなことを、あ、ちょ……待っ……ん♥」


 年齢は俺より少しだけ上だが、これだけ男好きするような体でありながらも、こんな気が強くて堅物で騎士の仕事一筋だったようで、恋愛経験レベル1の貴族のお嬢様……だった……ので、最初は抵抗されるが今では俺とキスしたらふにゃふにゃになって、結果的に何度も俺たちはイチャイチャしまくる。



「よし、おーーーい、お前らーーー!」



 女騎士の抵抗がなくなり、受け入れ態勢になったのを見計らって、俺は散っている仲間たちに向けて叫ぶ。



「今からレベル上げの作業に入る! ワリーけど、時間稼いでくれ!」


「「「はっ!!??」」」



 そして、その声に散っている三人の女たちの声が届く。



「ちょ、ふざけんじゃないわよ、エイセイ! あんたこの状況でレベル上げとか、しかも私らに時間稼げとか鬼畜だっつーの!」


「そうよ! それなら私のレベルを上げなさいよ! べ、別に私はあなたとイチャイチャしたいとかそういうことじゃなくて、レベルに差が出るのは私のプライドが許さないというわけで……」


「ふぅ~……罰として、今夜は私たち三人だけと死ぬほどイチャイチャしてもらいますのでご覚悟を」



 罵倒、文句に、交換条件。三者三様でこの岩場に散っている仲間にして俺の女たちから声が聞こえる。

 可愛いやつらだ。



「ああ! ベッドで朝までな♪」



 望み通り夜は頑張らせていただこう。

 その前にまずは……


「というわけで、イチャイチャするぞ」

「ふぁ……は!? あ、いや、ちょっ、ちょっとま!?」

「待たねえよ。お前の大事なお姫様も時間稼ぎしてんのに、無駄にする気か?」

「んな!? い、いや、そういうわけでは……し、しかし……」


 やれやれ。別に互いに初めてってわけじゃねえのに、この期に及んでゴニョゴニョと……


「ったく、早くヤろうぜ? お前だって俺のこと好きだろ?」

「んな!? だだだだ、誰がそんなことをいつ言った! わ、我は、し、仕方なく、仕方なくだ! だいたい、貴様の本性を知っていれば我だって……」

「え……お前……俺のこと好きじゃなかったのか? 嫌いだったのか……?」

「あ、……い、いや、き、嫌いというわけでは……あ~~~、もう、分かった! さっさとイチャイチャすればよかろう! ほら、来い!」


 何だか投げやりになって両手を広げてくる女騎士。

 いやいや、それでは燃えない。


「おい、イチャイチャするんだからもっと心を籠めろよ」

「ぜ、贅沢を言うな!」

「俺は互いに両想いで、自分に惚れてくれた女以外は抱かねえ純情な和姦主義者なんだよ。レベル上げのためだけの作業のようなイチャイチャなんかしたくねえよ。だからお前は、『ダーリンのこと大好きだから、いっぱい可愛がってラブラブイチャイチャしてね、にゃんにゃん♥』……って言ってくれよ」


 俺がそう言うと、誇りやら精神を尊ぶ気高き女騎士は、顔を真っ赤にさせながら俺に開いた口が塞がらないという様子だった。

 


「き、きさまは……あ、頭がおかしいのか? 我が貴様なんぞに惚れてなど……こ、これだって……って、姫様たちピンチだ、さっさとしろ!」


「じ~~~~~」


「う、ううう、うわあああああ、わ、我は、だだだだ、ダーリンのこと、だ、大好きだから、ら、い、いいい、いっぱい可愛がって、ラブラブイチャイチャしてね、にゃんにゃん♥ い、言ったぞ! これでいいのか! これでいいだろう!」



 この瞬間、俺も120%準備完了。


 

「ぐっ、もう、いっそ殺してくれ……あ――――――♥」


 必殺・イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥ イチャ♥



 そう、これが俺の日常。


 イカした女たちとイチャイチャしまくって……





「ふ~……よっしゃ、レベルアップ」


「……ああ……」


「どーだ?」


「…………黙れ……今なら……誰でもいい気分だ……この屈辱を晴らせるならなあああああああああああああああ!!!!」



 

 そして、喧嘩やバトルの日々。



「うおおおおおおおおおおおおお、そこの石ころドラゴンめええええ、我の怒りの剣をくらえええええい!」


「あっ、どうやらイチャイチャタイム終わっ……ん? レベルが3も上がってるんだけど!?」


「ちょ、私たちが時間稼ぎしている間に3回もイチャイチャしてたというのかしら!?」


「これは許せませんねぇ……では、私たちの夜のイチャイチャは4回ですね」



 初めてこの世界に来たときは、正直「なんで俺がこんな面倒なことに巻き込まれるんだよ」と嘆いたものだ。

 しかし、今は違う。


「かかかか、おーこわ。また強くしちまったな……そして俺も」


 俺はこの世界にハマっちまった。


「うおおおおお、どうだドラゴンめ! 宝石の鱗だと? チーズのように容易く斬れるわ!」

「カカカ、スゲースゲー! どれ……俺も強くなった自分を試させてもらうか!」


 親も、学校も、大人も、社会も、この世界に俺を縛るルールはねぇ!



「俺にもやらせろ! カカカカ、動物愛護団体も、モンスター愛護団体もいねーだろうから、容赦なくやらせてもらうぜ!」



 極上の女たちを口説いて(?)イチャイチャ三昧。



「ドルアアアアアアアアアアアア!!」


「ガギャアアアアアアアッ!!??」



 

 その女たちと思う存分暴れまくり毎日が充実している。


「あ、エイセイ! キサマおいしいところを!」

「ひゅ~、拳で宝石竜の鱗を破壊するとか……やるじゃない」

「またヤッて強くなったのね……」 

「ドラゴンも悲鳴を上げてますね……かわいそうに……」


 そして俺はこれからも好きなことだけをして生きていく。



「っしゃぁ! テッペン目指してどんどんヤリまくって行くぞゴラぁああ!!」 

初めまして、作者アホで上品ですがよろしくお願いします。


ご興味持っていただけましたらブクマしていただけたらとても嬉しいです! よろしくお願い申し上げます!

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