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台本置場  作者: スミシー
16/16

こもれびの一日

彼女:「あふ・・・・あれ、いない」

彼氏:「あ、起きた?ちょっとそのまま待ってて」

彼女:「え?なになに寝起きドッキリ?」

彼氏:「いや、この前映画見てたらさ、ベッドで朝食を食べるシーンがあって」

彼女:「やってみようって?」

彼氏:「そ、正解」

彼女:「ふーん、で、何を作ったの?」

彼氏:「ふっふっふ、パンケーキ」

彼女:「最高かよ」

彼氏:「何かける?マーガリン?ハチミツ?」

彼女:「ブルーベリージャム」

彼氏:「選択肢に用意してなかったんですが」

彼女:「冷蔵庫にあるよ」

彼氏:「え、いや、買った覚えがないんですけど

彼氏:・・・・あったわ、え、こわ」

彼女:「昨日、実家から送られてきた」

彼氏:「実家、ブルーベリー農家だっけ?」

彼女:「違うけど。多分、どっかのお土産」

彼氏:「ふーん。さ、食べよ」

彼女:「うーい、ありがと」

彼氏:「どういたしまして~」

彼女:「それじゃ」

彼氏・彼女:「「いただきます」」

0:食事が終る

彼女:「ごちそうさまでした」

彼氏:「あい、お粗末様でした」

彼女::「今日、どうする?」

彼氏:「溜まった家事を片付けます」

彼女:「ええ~」

彼氏:「文句言うじゃありません」

彼女:「でも、オカン」

彼氏:「誰がオカンじゃ」

彼女:「はぁ、えーと、風呂掃除と洗濯と買い出しかな、やること」

彼氏:「そだね」

彼女:「とりあえず、皿洗ってくる」

彼氏:「あ、お願い、じゃあ、俺は洗濯機回してくる」

彼女:「あいさー」

0:台所にて

彼女:「ねぇー!洗い物多くない?」

彼氏:「あー、昨日出来てなかったから、まぁ、ガンバ」

彼女:「せめて拭いてー」

彼氏:「はいはい」

0:洗いながら隣あって会話を始める

彼女:「そういえばさー」

彼氏:「んー?」

彼女:「この前、出かけようと思って玄関までいったけど、財布忘れたのに気が付いたの」

彼氏:「うん」

彼女:「財布を持ったと思ったら、スマホを忘れてるのに気が付いて」

彼氏:「うんうん」

彼女:「スマホも持って完璧だって、家を出たんだけど、そこでマスク忘れてることに気が付いて」

彼氏:「忘れすぎだろ」

彼女:「そーなんよ、自分でもヤバいって思った」

彼氏:「歳じゃね」

彼女:「二十代ですぅ」

彼氏:「かわいそうに、自分の歳も正確に言えないなんて」

彼女:「憐れみの目を向けないでもらえます?」

0:洗濯機が回り終わった音が聞こえる

彼氏:「お、洗濯が終ったな」

彼女:「おい、話を逸らすな」

0:洗濯物を一緒に干す

彼氏:「はいはい、それよりさー、俺、変な夢を見たんだよね」

彼女:「夢?」

彼氏:「異世界転生、いや、転移っていうのか?まぁ、そんな感じの夢」

彼女:「やば、主人公じゃん」

彼氏:「なんか、工事現場の猫を助けようとして鉄骨に頭潰されて死んでさ」

彼女:「え、死に方がエグくない?」

彼氏:「俺もそう思うけども、一旦置いといて、それで、神様っぽいのにあったんだよ」

彼女:「おー、王道だ。どんな神様だった。お爺さん系?美少女系?獣系?」

彼氏:「玉」

彼女:「ホワイ?」

彼氏:「球体、ボール、マリモ」

彼女:「いや、丸いのは分かったってば、え、なに、球体が喋るの?」

彼氏:「そ、めっちゃ不思議だった」

彼女:「いや、夢だから何言ってもあれだけどさ、そういう趣味だったの」

彼氏:「どんな趣味だよ」

彼女:「球体に欲情するタイプ?」

彼氏:「ハイレベルが過ぎるわ」

0:洗濯物を干し終わる

彼女:「はい、洗濯終わり」

彼氏:「お疲れさん」

彼女:「えーと、あとは風呂掃除と買い物か」

彼氏:「買い物は俺が行ってくるわ、風呂掃除お願い」

彼女:「イエッサー」

彼氏:「なんかほしいもんある?」

彼女:「あー、アイス食べたい」

彼氏:「了解、チョコ系でいい?」

彼女:「うん、ありがと」

彼氏:「んじゃ、前みたいにコケて濡れないようにな」

彼女:「もうそんなことないって、アイス賭けてもいいよ」

彼氏:「そのアイスを今から俺が買ってくるんだけどな。

彼氏:まぁいいや、行ってきます」

彼女:「いってらっしゃーい」

0:彼氏買い物へ、彼女は風呂掃除を始める

彼女:「さて、アイスもあるし頑張りますか

彼女:・・・というか、そんな何度も転ばな・・・ああ!なぜか都合よく石鹸の欠片が!?

彼女:うぅ、いたた・・・フラグ回収が早すぎる」

0:彼氏帰宅

彼氏:「ただいまー」

彼女:「お、おかえりー」

彼氏:「え、なに、何故にドアから半身なの?」

彼女:「ご、ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も」

彼氏:「・・・・・・はぁーーーーーー」

彼女:「ちょ、なに、そのくそでか溜息!」

彼氏:「風呂場で速攻転んだけど、アイスは食べたいから、色仕掛けで胡麻化そうとしたな」

彼女:「状況把握が完璧すぎるんだが、私の彼氏」

彼氏:「全部把握したうえであえて言おう。賭けは絶対である!」

彼女:「そ、そんなぁ!」

彼氏:「ほい、荷物運んで冷蔵庫に詰めて」

彼女:「・・・・うぅ」

彼氏:「あー、そういえば、なんか安かったらチョコのロールケーキも買ったんだよな」

彼女:「え!」

彼氏:「ほら、さっさと片付けて食べようぜ」

彼女:「いえーい、愛してるー」

彼氏:「はいはい、愛してる愛してる」

彼女:「って、あれ?ビールなくない?」

彼氏:「あ、やべ、買い忘れた」

彼女:「もー、しょうがないなぁ、ちょっとコンビニで買ってくる」

彼氏:「いや、別に買いに行かなくても」

彼女:「私の彼氏なら覚えておきな、ビールは水だ」

彼氏:「そんなキリっとした顔で言われましても」

彼女:「水を飲まなければ人は死んでしまう」

彼氏:「麦茶ならあるぞ」

彼女:「人は死んでしまうのだ」

彼氏:「スルーすんな」

彼女:「というわけで、いってきます」

彼氏:「ちょっ、はぁ、いってらっしゃい」

0:彼女が家をでる

彼氏:「行っちゃったよ

彼氏:・・・まぁ、いっか、流石に疲れたしちょっと休もう」

0:彼女が帰ってくる

彼女:「ただいまー・・・あれ?お帰りがほしんですけどー」

彼氏:「すーすー」

彼女:「っと、ありゃ、寝てる」

0:彼氏の頭を起こさないように優しく撫でながら

彼女:「最近いろいろ頑張ってたもんねぇ。今日も朝からパンケーキ作ってくれたし

彼女:というか、子供みたいな寝顔しちゃって、

彼女:かわいいなぁ、こんちくしょうめ

彼女:ふぁー、なんか私も眠くなってきたし、寝ちゃお

彼女:・・・・・・・・・・・・・・・・・・にひひ、あー、幸せだなぁ」

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