鈴木美菜はウザ可愛い
月曜日、それは学生にとって憂鬱な時間の始まりだ。日曜日がもっと続いて欲しい、ゲームがしたいそう思う人達が多いだろう。だが俺は.......
「せーんぱいっ!」
「なんだよ」
俺を先輩と呼ぶ女の子は鈴木美菜、一つ下の後輩で顔は可愛い。しかしコイツを見た目で判断してはいけない。なぜなら
「自分の事呼ぶなんて俺に気があるんじゃないかって思いました?ねぇねぇ?思っちゃいました?」
そう、とにかくウザいのだ。性格がおかしいくらいウザいのである。
「思ってねぇよ」
「ほんとですかねぇ(ニヤニヤ)」
「なんだよその可愛いニヤケ顔は」
「私が可愛い事なんて知ってますよ」
「いや、ウザ可愛いの方だったわ、てかむしろウザいだけあるわ」
まぁそんなウザ可愛い後輩と話しながら、いつも見慣れた光景の通学路を歩いていく。
教室に入ると
「おはよ」
「おう、おはよう。まーた朝から美菜ちゃんといちゃつきやがって滅べよリア充が」
滅べリア充とか言っているこいつは園田透。俺の親友と呼べる奴だ。
「アイツとは付き合ってもいないし、イチャついてもいない!」
「まぁ、いつもの事だし、滅べとしか思ってねぇよ」
「滅べとは思ってんだな」
「はい、皆さん席についてくださぁーい」
と優しい口調で席に着けと先生が入ってきたので俺らは席に着いた。
一方1年の教室では、
「華奈ちゃんおはよー」
「あっ、美菜おはよー」
「朝からセンパイに会えて最高だよーでも学年違うから一緒にいれないから最悪ー」
「どっちなのよそれ、てかいつも一緒に来てるじゃない」
「私はずっと一緒にいたいのーむしろ一生くっついていたい」
「ほぼ同じ意味じゃない、一生は無理でしょ。アンタってほんと先輩の事好きよね」
「うん、ウザいとか言うけど優しくしてくれるし可愛いとも言ってくれるし私の話にちゃんと返してくれるし、んーほんとすきっ!」
「さっさっと告ればいいのに」
「うっ、いやーセンパイ私の事好きじゃないだろうし」
「そうかなぁ、まっ先輩か他の誰かにとられてもいいんならいいんじゃない?」
「それは嫌っ!」
センパイが他の女の人といちゃついているのを想像してみると胸が苦しくなるような気がした。ほんと私ってセンパイの事好きだなー
「だったらデートにでも誘って告りなさいよ」
「うぅ告るのは難しいけどデートに誘ってみるっ!」
本当はセンパイに誘って欲しいけど今の状態じゃ無理だろうし私から攻めていくことに決めた
放課後になり私はセンパイの教室に向かう
「せんぱい、デートに行きましょう!」
放課後、帰宅しようと教室を出ようとしてら、ドアの前に後輩がいた。
「せんぱい、デートに行きましょう!」
いきなりデートのお誘いが来た。
「い、いきなりだな、いつものウザ絡みのためか?」
「ち、ちがいますっ。私の将来の為です。それでデ、デートに行ってくれるんですか?」
なんかいつもと違って可愛いな、ってそうゆう事じゃない
「俺でいいのかよ?」
「せんぱいがいいんですよ...((ボソッ…」
「そ、そうか」
俺は別に難聴系ラノベ主人公じゃないので聞こえてしまった。
「それじゃ行くか、さすがに教室の前では恥ずかしいしな」
「は、はいっ」