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8/8

紹・介

「は、はぁ。こちらこそよろしくお願いします。」


「今回のクエスト、私どもは初クエストですが安心してください。ここには粒揃いのエルィートばかりです。あなたには傷一つつけることなくお守りして....てててて!いってぇぇぇぇ!」


なんだ!?この背中をナイフで刺されたような痛みは!?

すぐに後ろを振り返る。しかし違和感はない。

なんだ?この痛みは?まさか、刺客?超エリートである俺に?暗殺を目論む奴からの刺客?


「す、すみません。少々取り乱してまいました。ごほん、それでこのパーティーの中でもとりわけ優秀なのがですね...ねねねねね!いってぇぇぇぇ!」

またか!今度はタイムラグなしで振り返る。

するとマリアがとっさに両手を後ろに移動させたのを見逃さなかった。ついでに魔法陣の残光も。


「犯人はおまえかぁ!マリアァ!」


「ふん、なんのこと?」

顔をプイッと横にして目を合わせない。

こいつしらを切るつもりか。


「ちっ。まぁいいや。すみません、また取り乱してしまい!」

フェイントだ。後ろを振り向く。やはり、犯人はマリアだった。

が、マリアが目の前で両手を俺に向け発動させている魔法陣は止まる気配はなく、マリアも、「あっ。」とこぼし、驚き顔のまま魔法陣は発動した。


「うぉ!?うぉうぉうぉうぉうぉ!?」

六発、俺は正面からもろにマリアの攻撃を受けて気絶してしまった。


ーーーーーーーーーーーーーー


「う、うーん。ここは?」


「あっ、大丈夫ですか?次郎さん。」

俺の目の前には、大きな山が二つとそこからかすかに覗く依頼人さんの顔があった。


「みなさーん。次郎さんおきましたよぉ。」


え?俺また気絶してたの?

ゆっくり起き上がると少し遠く離れた野原でシートを広げて弁当を食べている四人の姿が目に入った。


「もぐもぐ、ようやくー?」


「もぐもぐ、全く、初クエスト出発前に気絶するなんてほんとおバカさんですね、次郎くんは。」


「あはは...」


「あっ、じろうーこれあげる。」

俺が起きたのは皮切りに、それぞれが思い思いの愚痴をこぼした。そんななか、ミチルちゃんは俺のほうにおむすびをもって走ってきた。


「ミ、ミチルちゃん...ありがとう!やっぱり俺の味方はミチルちゃんだけだよ!」


「ぐへへ...」

思いっきり頭を撫でた。俺がいた世界でやったら即通報案件だが、ここは異世界で俺は主人公、なんも問題なしだ。多分。


「あのー、次郎さん。よろしいでしょうか?」


「はい?なんでしょう?」


「あの、私まだ自己紹介というものをしていなくてですね...」


「そ、そういえば!」


「他の皆様には先ほどさせていただいたので、あとは次郎さんだけです。」


「それでは改めまして.....初めまして、今回の同行クエストを依頼させていただいた、ロコンと申します。よろしくお願いします。」

ありがとうございます

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