第35話︰砂漠の国で、御用心!?(3)
その日は快晴であった。
鏡 緋色は、いつもの通りに学校から家へと帰路に着いていた。
その帰路は、いつもと変わらない街の光景、歩いて通うにしても味気ない通学路の光景ばかりで、緋色はひとつ溜め息を吐く。
何故なら、そんな味気ない通学路の様に緋色の学校生活は、あまり良いものとは言えなかったからだ。
なんというか、近頃、緋色の周りではあまり良くない事が多かった。財布を落とした事を始めに、緋色の通う高校には化石かとも言われる様な不良が多くいて、最近、その不良たちが荒ぶっていたり、何故かその事で緋色が警察に補導されかけたりと、どうもツキがない様だった。
そもそも、緋色はどうやら昔からそんなに運が良い方では無いらしかった。
小学校での運動会ではリレーで大ゴケにコケて大怪我をしたり、遠足では弁当を何処から現れたか大鷲に奪われたり、中学校の修学旅行では旅行中に季節外れのインフルエンザを移されて強制帰宅と入院を余儀なくされたりと他にも様々、所々で不幸が着いて回るのだ。
高校に入れば変わるだろうと一縷の望みを掛けて良い高校にと挑戦しようとするも担任がそこに願書を出し忘れるという最大のチョンボをしてくれやがり、結局、緋色はまだ願書募集中だった高校を受ける羽目になり、その高校には化石と言いたくなる様な不良たちが闊歩しており、順調に緋色の人生は日陰をひた走っている状態だった。
まぁ、それでもその高校では一人の友人に恵まれて、楽しくやっていけていたのだから問題は無かった。
無かった筈なのに何を思ったか、その友人が不良の先輩に憧れて、己のも化石が如くの不良になると言い出したのだった。
そして、最近、とうとうその頭をリーゼントヘアにさせて現れて、不良の仲間と遊び始めたのであった。
故に緋色の今の高校生活は、灰色と化した色褪せた物となってしまっていた。
「はぁ、葛西のやつ、馬鹿野郎が」
緋色はその友人の名前を呟きながら悪態を吐く。
「誰が馬鹿野郎だって?」
そんな緋色の後ろに長ランと呼ばれる校則違反の服装とこれまた服装違反のリーゼントヘアを轟かせて、一人の少年が彼へと声を掛けてきた。
「お前だよ、葛西ぃ…」
それに疲れた様に答えながら緋色は葛西と呼ぶ友人の方へと顔を振り向かせる。
「だぁれが馬鹿野郎だよ!」
「だから、お前だよ、お前!」
何が悲しくて時代を逆行するセンスの服装と準社会のはみ出し者の汚名を背負って生きて行かなければならないのかと、緋色は葛西の姿を見て、疲れた表情をさせて溜め息を吐く。
「あぁん? 格好いいダルおおぉっ?!」
…
…
…
…
…
…
「いや、格好良くないし」
「え? 何だい急に?!」
「あれ?」
がばりとその身を起こして声を上げるヒイロ。
そんなこ彼の言葉に短い髪の毛を整える様にしながら、ロックウォードがヒイロを驚き見る。
「あ」
夢か、とヒイロはかつての懐かしい故郷の姿を思い出して、何だか気持ちを沈み込ませてしまう。
「か、格好良いいだろう、僕は? これでも魔術学院ではなかなかの美男子だと有名なんだからね?」
だが、そんなヒイロの落ち込む心など分からないロックウォードは、ヒイロが発言した言葉にショックを受けた様で、先ほどからススっと身嗜みを整えたり、自分で思うらしい格好いいポーズを取っては、また、ポーズを変えたりとして己の言葉の肯定をさせる為に忙しなく動き回る。
「………」
「な、なんだい? これでどうだ!! 格好いいだろおおっ?!」
「ぷっ」
「えええええっ?! な、何故だぁああっ!?」
だが、そんなロックウォードの滑稽な姿が前の世界の友人の姿にダブってヒイロは何だか可笑しくて、吹き出してしまう。
「こう? いや、こうか? こうだね!?」
「いやいやいやいや」
しかし、そんなヒイロの様子に己のプライドが許せないらしくクルクルとその身を翻し、翻し、しながらロックウォードはポーズを取り続ける。そんな、彼の姿にいまは何をしても面白いとしか言えないヒイロは、どうしても笑うことを止められない。
「て、あれ? そういえば、ここは…」
と、そんなよく分からないコントの様な事をロックウォードとしていたヒイロだがふと自分が居る場所の違和感に気が付いて、辺りを見渡す。
「ここ、あの大穴の中なんじゃ」
そして、目が覚める前に起きた出来事を思い出して、自分があの大穴の中に居るのではと首を傾げる。
何故なら、あの底の見えない真っ暗な大穴にしては、ここは明る過ぎたからだ。
「あぁ、気が付いたかい? ここは、ビッグワームが作った大穴の横穴だ」
「ビッグワーム?」
「そうさ」
ここ砂漠の国ドライドアッド王国にはビッグワームという魔物が多く生息していて、よく災害を起こす害獣として毛嫌いされているらしい。
「でも、町長はそんな事は一言も言ってなかったぞ」
だが、とヒイロはロックウォードの言葉に否を唱える。もし、これがそのこの国で害獣とされて有名なビッグワームという魔物の仕業ならば町長がいの一番にその事を言う筈である。いくら、ヒイロが犯人だと盲目に信じていたとしても、町長は腐っても砂漠の民だ。その犯行が歴とした前列のあるビッグワームだとしたならば、即座にそれを看破する筈でなのではないだろうか。
「あぁ、ビッグワームといっても普通は人の大きさなワームだからね。こんな大きな大穴を空ける様な大きさのビッグワームが居るなんて、砂漠の民であるテタリスの町長でも気が付かなかっただろうさ」
と、そんな深く考えを巡らせていたヒイロの疑問にロックウォードがそういって答える。
確かに、ヒイロが落ちた大穴の大きさは人一人処か家一軒が入りそうな程に大きかったのをヒイロは思い出す。
「そうなのか。いや、でもなんでお前がそんな事を知っているんだ」
しかし、疑問が一つ解けると次に浮かぶ疑問が出て来て、ヒイロは何故にロックウォードがそれを知っているのかと問うた。
「あぁ、それはそのビッグワーム…いや、メガワームかな? それを僕は直接、見たからさ」
ただ、その疑問もロックウォードの素直な証言に直ぐに氷解してしまう。
「見たっていつ?」
「数日前かな。実はね、ちょっと前からおかしな大きさのビッグワーム…これがメガワームだね。それが目撃されているという噂を僕独自の情報網で手に入れていたんだ」
そのロックウォードの情報網によれば、ビッグワーム改めてメガワームはドライドアッド王国の中央でも地震を起こして、その場を荒らして、このドライドアッド王国の端、テタリスの町方面へと逃げていったとの事だった。
「それで、ちょっと僕の…えーと、家の事情…かな? それで、そのメガワームの発見と出来れば、討伐をとね、それを僕が担う事になってしまってね」
それで、テタリスの町に向かう途中でロックウォードは一度、そのメガワームの姿を見たのだと言う。
「なるほどな。そうか、昨日、お前が言ってた困り事の手助けってコレの事か!!」
それを聞いてヒイロは昨日のロックウォードの言っていた手助けとやらの内容に納得がいって、ウンウンと一人で頷いた。
「いや、まぁ、確かにこれもその一つと言えば、そうかもしれないけど」
だが、対照的にロックウォードはヒイロの様子に少し戸惑って右手でその頭を掻いた。
「でも、びっくりしたよ」
「ん、何がだ?」
「だって、僕がこのメガワームの作り出した横穴を調べてる時にいきなり君が上から落ちて来たんだから。いや、助けるのにはちょっと苦労したよ」
「あっ」
ロックウォードのその言葉で、ようやく何故に自分があの底が見えなかった場所から大穴はと落ちたのに助かったのかをヒイロは知ることとなった。
どうやら、ヒイロが落ちた真下に丁度、ロックウォードが居て、何らかの方法で助け出してくれたらしいかったのだ。
「す、すまん…手助けをするとか意気揚々に言っといて、いきなり足を引っ張ってしまった」
「いや、まぁ、土魔法で柔らかなクッション材を作って受け止めただけだから、何て事はないんだけど。それを、あの瞬間で考え付く事に苦労したってだけだけどね」
いや、まず魔法という何か力の使いそうな方法で助け出して貰った事が、あの我が儘お嬢様のカレンお嬢様の凄まじい魔法を目の辺りにしていたヒイロにとって、大変、気にする所であった。
しかも、急に落ちてきたであろうヒイロの事をどうにかして助けようと一瞬の判断を余儀なくされたロックウォードの心情を鑑みると、ヒイロはロックウォードに対して、とても申し訳なく思うのであった。
「すまーん!!」
「わぁ!? びっくりした…いや、そんなに深々と頭を下げなくても。ホント、大丈夫だから、頭をあげてよ」
あまりの良心の呵責にヒイロは上を向いて謝罪の言葉を叫び、その後に深々とロックウォードへと頭を下げる。
そんなヒイロを見て、ロックウォードは何でもないと彼に頭をあげる様に言う。
「いやでも、本当に申し訳なくて」
「んー、じゃあさ、これからその分を挽回するって事でどうかな?」
「というと」
「うん、メガワームを討伐しようと思うんだ。その為に君の力を僕に貸してくれよ」
「勿論だ!!」
ロックウォードの申し出にヒイロは快く返事をした。ここで、恩を返さなければどこで返すというのだと、ヒイロは思ったのだ。
「それで? まず、どうする?」
「そうだね。中央から追いかけて来たメガワームの移動がこのテタリスの町で止まった。つまり、ここら辺りを次の棲みかと決めたんだと思う」
通常のビッグワームの習性的には水辺を探し回り、砂土の中を移動し、たまに地上の動物を補食する為に地上へと顔を出すのが普通のビッグワームなのだとロックウォードは言う。
そして、だから、このメガワームも通常のビッグワームと同じくテタリスの地下水を嗅ぎ付けてやって来て、ここら辺で棲みかを見つけて、腹を空かせれば地上の動物を補食する為に地上へと顔を出す筈だと彼はそう続けた。
「まぁ、それで地上で被害が出る前に始末を着けたいかなって、僕は奴の作った横穴を調べて、その棲みかを見付ようと思って、ここに居る訳なんだ」
「なるほどな、てか、地上で動物を補食するって…もしかして、そいつ人も襲うのか」
「場合によるね。彼が地上へと顔を出したときに人間が居たなら、その補食の餌食にはなる」
「まじかぁ」
ビッグワームの習性を聞いてヒイロはドン引きしてしまう。
本当に完璧な害獣であった。
しかも、まさに駆除指定されるに値する程のヤバさを持っている奴である。
「討伐するって言ったよね?」
「言ったねー」
「か、勝てるのか?」
人を襲うこともあるという事実にヒイロはやや尻込みをする。しかも、その相手のサイズは普通ではなくて、家を一軒飲み込む程の大穴を空けていく代物。これで、尻込みするなと言う方が無理である。
「そうだねぇ、僕一人だと無理かなって思ってたんだけど」
「だけど?」
「君が加勢してくれるっていうならなんとかなりそうな気がしないでもないようなあるような」
「どっちっ?!」
ケラケラとヒイロのその反応にロックウォードは笑いながら、その手のひらに光を放つ石を作り出す。
「うぉっ!? なんだ、それ?」
「ん? これは光石というものでさ。土属性の魔法の適正を持つ僕の魔法で作り出した光る石さ」
「あ、そういえば、ここが明るいのって」
「そうだね、こうやって僕が光石を所々に嵌め込んでいって光源を取っているからだね」
辺りを良く見れば、横穴の壁に等間隔でその光石とやらが嵌め込まれていっている。足下は薄暗いまでも、ちゃんと見えて、しっかりと光源を取っている様子であった。
「な、なんて使える奴なんだ」
「え? そうかい?」
あの我が儘お嬢様カレンお嬢様の魔法やペンギンの買い主であるフローアといった面々の激しい攻撃魔法ばかりを見てきたヒイロにとって、今回はの様に補助的で心底、人の為になるであろうロックウォードの魔法は優しさに溢れている様で、感動さえ覚えてしまう。
「ロック、お前って本当にすげぇ奴なんだな」
「え、そうかい? やだなぁ、誉めすぎだよ」
だから、素直にヒイロはロックウォードのその凄さを誉め称えた。それにロックウォードはまた、右手で頭を掻きながら、先ほど作り出した光石をすぐ近くの壁へと嵌め込む。
「さて、僕は一度、ぐるりと横穴を廻ってきたんだけど」
そうやって、ロックウォードは向こう側からこちら側まで嵌め込まれ続けて光源としての役目を充分に担っている光石たちを指しながら、肩を竦める。
「メガワームとは出会わなかったんだよね」
ヒイロ、君とは出会えたのだけど、とロックウォード。
「なるほど。それならさっき俺が落ちる原因となった地震があったんだけど、それでロックが探してない新しい横穴が出来たんじゃないか」
「あぁ、そういえば、確かに地下に居て感じ辛かったけど地面が揺れていたね」
なるほど、新たに地面を削って新しい横穴を作って移動したかもしれないのか。
そうロックウォードは顎に指先をあてて、そう呟く。
「だから、もう一度、ロックが来たって道を探ってみよう。それで、ロックが作る光石がない横穴が、メガワームが新しく作った穴で、そっちにソイツが居る筈だ」
「なるほど、確かに」
ヒイロの推理に、ロックウォードは否は無く。彼の言うとおりに、今まで回った道をまた、一から探索する事を選んだ。
それはロックウォード自身もその可能性を考えていたからであり、また、黒目黒髪の神話を信じるロックウォードが、その姿を形取るヒイロに少なからず期待をしているからこその即決であった。
「じゃあ、行こうか」
「ああ!」
そうして、ヒイロとロックウォードの二人は薄暗い洞窟と化したメガワームが空けた横穴を探索していく。
でこぼこと所々が隆起した道にヒイロは悪戦苦闘するが、ロックウォードはそんなものは何のそのと淀みなく歩いていく。
しばらくは、ロックウォードの嵌め込まれて光る光石が並ぶ回廊が続いていき、何ら目新しい発見は無いようだった。
「はぁはぁ、なんかちょっとここ酸素薄くねる?」
それでも、結構な距離を歩くと次第にヒイロの息があがって、彼は息も絶え絶えにロックウォードへとその様な事を言う。
「あぁ、地下だからね。空気の供給が追い付かないんだね。大丈夫かい?」
それにロックウォードが何でもない様に答えて、酸欠になりそうなヒイロの身を心配して、そう声をかける。
「うーん、なんとか。やっぱ、薄いんだな。息がし辛い筈だぜ。ふぅ、てか、そういうロックは平気そうだな」
「あぁ、僕は魔法で土からその中に入ってる空気を貰っているからね。地下でもそうそう息が切れる事はないかな?」
「ず、ずるっけー」
流石の万能たる魔法である。
土の中から空気を取り込むという事がどういう状態をいうのかヒイロには分からなかったが、それでも、その効力でロックウォードがこの酸素の薄い地下にて酸欠にならず、軽やかに歩いてみせるのを見て、やっぱり、魔法はヤバい物だと確信する。
「むっ、あった! 新しい横穴だ!」
「うん、そのようだね」
魔法の凄さに改めて気付かされたヒイロであったが、それでも探索に余念はなく。出来たばかりであろう、真っ暗でロックウォードの光る光石が嵌まっていない横穴を目敏く見付ける。
ーーーーグオォオオオッ
と、そんな真っ暗な大きな横穴から身の内から震える様な重低音な魔物の雄叫びがヒイロたちの耳に聞こえてくる。
「どうやら、メガワームは近いみたいだね」
「あ、あぁ…」
その規格外な怪獣の様な雄叫びにヒイロは尻込みしそうになりながらロックウォードの言葉に返事を返す。
(やべぇ、ここまで来て何だけど、本当に良かったのか俺…)
ヒイロは近頃忘れていた何故か巡ってくる不幸の連鎖の事を今更ながら思い出していた。
魔剣アイゼルを手に入れてから、その巡ってくる不幸とやらを、その魔剣アイゼルの力によってねじ曲げてきた様な気がしないでもないが、しかし、本当の不幸がここで起きないとは確約出来ないのだ。
それ故に、ヒイロはこれ以上の歩みを進める事に躊躇する。
ーーーーグオォオオオッ!!
そして、そのヒイロの嫌な予感は当たった様で、
「っ! これは、メガワームの咆哮がこちらに近付いて来ている!?」
と、ロックウォードがその様な事を言う。
ーーーーグオォオオオッ!!!
また、その言葉を裏付ける様にヒイロの耳にもメガワームの咆哮がかなり速い速度で近付いて来ていることを捉えた。
「この目の前の横穴からこちらに戻って来ているのか!?」
ロックウォードは即座にその腰に差しますた脇差し然とする中型の剣を引き抜き、メガワームの出現に備える。
「うっ、うぅう」
それに対して、ヒイロも魔剣アイゼルを目の前に構えて用意するが、その気力は著しく低かった。
ーーーーグオォオオオッ!
「離れた!?」
再び、聞こえたメガワームの咆哮。
しかし、ロックウォードが言うように先ほどから一段階、小さく聞こえて、ヒイロたちから距離を置いた様な弱さの咆哮だった。
「に、逃げたのか?」
完全に尻込みしていて戦う気力の見せられないヒイロがその様な弱気な言葉を放つ。
ーーーーグオォオオオッ!!!!!
「なにッ!!?」
しかし、そんなヒイロの淡い希望も虚しくメガワームはヒイロたちの目の前に現れた。
しかも、その現れた先は目の前にぽっかりと開かれた大きな横穴からではなく。
ヒイロたちの真上。
正確にはロックウォードの真上から砂土をまた新たに掘り進めて、流れる様に現れたのだ。
「うぐぉおおおおっ!!?」
そして、メガワームはロックウォードの身体を飲み込みながら、また、地下へとその掘りを進めて、その身体を土の中へと吸い込まれる様にして突き進んでいく。
「ロック!? ロックウォオオーーードッ!!!」
地鳴りと共に流れる様に上と下とで地面に繋がり、見える場所は蠢く様にして身を動かせていくメガワームにヒイロはただロックウォードの名前を叫ぶ事しか出来ないのであった。
最近、投稿時間に悩んでいます。少しでも多くの人に読んで貰いたいと思っているのですが、なかなか、良い時間が分かりません。時間指定で試しに午前二時に投稿したりしたのですが、なんと、そちらの方がいつもより多く読んで頂いていたりして、うーん、深夜の時間が良いのかなとか思ったりしてます。基本的には出来上がり次第で近い時間での投稿にしているのですが…。うーむ、悩ましい。