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カラスガナイタ  作者: 色十 華。
6/6

カラスガナイタ

「からすがないた、」




少年は、公園の木に乗って鳴いたワタシを指差して言った





鳴いちゃわるいのか

ワタシの勝手だろう。


ワタシは、一体何者なのだろう。

人間は、ワタシを見て「カラス」と言う


ワタシの体は、黒くて羽がある

そしてワタシは、嫌われものだ。

ワタシが食べ物を探すたびに人間たちは、ワタシを棒で叩いて追い払う、

ワタシを見るたび人間は、嫌な顔をする









ワタシは、人間が嫌いだ







自分勝手で臆病で弱いものが威張って

ばかりいる。


ワタシは、色んな場所に行って色んなものをみた。

汚いモノも綺麗なモノも

汚い人間も弱い人間も




あるときは、

些細なことで出ていった

恋人の帰りを健気に待つ女だったり



愛されてないことを知らずに

帰ってくるはずもない母親の帰りを待つ

少年だったり



またあるときは、

自分は、幸せだったと信じてる

ボケ老人だったり






夢を、理想を、

楽しそうに話して

それを叶わないと知っている恋人に

何も言うことの出来ない男だったり



この人間たちに共通して言える事は、

皆「弱い」と言うことだ、

そして自分のいいように何でも解釈して

先が見えない幸せにすがって生きている

愚か者たちだ。







「カラス~ご飯あげようか」



そんなワタシを呼ぶ声がした。


「カラス~」

そういう女の手には、食パンがあった



なんだこいつは、

物好きも居たもんだ。


ワタシは、そいつを見てみぬ振りをした



するとまた、

「カラス~!ほら、」

そういって女は、持っていた食パンを

小さくちぎって地面に置きだす。




「ほら、ほら~」


とこれ見よがしに食パンを地面に置いた。


ワタシは、誘惑に負けて地面におり

食パンを他の奴らにとられぬように

素早く食パンをつついて食べた。


すると女は、ワタシにむかって喋りだした。


「カラスは、いいなぁ本能のままに生きれて私も本能のままに生きてみたけど

やっぱりそんな自分に嫌気がさしちゃってさ、まぁ気づくのが遅すぎっていう

全部、自業自得なんだよね。」




話をしている女をよそにワタシは、

ひたすら食パンをたべていると



女は、公園にあるベンチに座って

笑いながら言った。



「なーんて、カラスに言っても分かんないか。」




するとその女を後ろから呼ぶ声がした。





「あ、純さん!こんなところに居たんですね。」



男だった。


男は、女の事だと思われる名前を呼んで

女に話しかける。


「いっつも昼誘おうと思ってもすぐ居なくなるから探したんですよ。」



「あー、ごめんね。」

女は、困ったようにワタシを見た。



すると男は、

「お、カラスだ。おーい、」

女の目線のさきにあるワタシに気づいて

ワタシを呼んだ


なんなんだ。

こいつらは、いつもは、嫌な顔をするくせに、今日は、変わり者ばっかりだ。

ワタシは、ある程度の食パンを食べ終え

また木の所に飛んで座る。



「あ、飛んでった。」


「も、もう昼休憩終わるし私行くね。」


「え、あ、俺も行きます!

じゃあなカラス、」



おかしい奴らだ。


そんな人間を嘲笑うかのように



























ワタシは、鳴いた。



最後まで呼んでいただきありがとうございます

カラスガナイタは、これで完結になります。

何事も途中でやめてしまう私が

最後まで書くことが出来ました。

皆さんの心をほんと少し動かすことが出来たなら

それは、私にとって今までにないほどの幸せです



次は、違う作品で会えることを楽しみにしてます



それでは、またいつか。



色十 華。




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