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私を仲間にしてください!



「ははっ、ま、まさかこんなところで精霊魔導士を殺せるとはな」



魔導士の男がアックスを見て自分の震えを武者震いだとでもいいたそうに呟く



「そうか、けど、俺は強いぜ?」



アックスは静かに構える





「くっ…俺は5大元素魔法の内三属性使えるんだ!精霊魔導士は基本的に1つの魔法しか使えないはずだ!!」



5大元素魔法…それは魔法の属性の内の最も基本となる5つの属性である


火、氷、雷、風、土である



ここから、火と氷を組み合わせた水の魔法など、様々な属性が生まれる


例外的に光、闇、それから無属性なんてものもあるが、それはまた別の機会に…



「そうかそうか、確かに俺は火の魔法しか使えないな…」




アックスは笑顔で答える





「くらえ!『フレイム』!!」


男が放ったのは火属性無詠唱初級魔法だ





「なんだお前、知らないのか?」



アックスが右手を開いて前に出す



すると炎は右手に吸い込まれたのであった




「精霊魔導師に、同じ属性の魔法は、通じないぜ」




「な、なんだと……」



「んじゃ、反撃〜」




アックスが両手で宙に円を描くと先ほどアックスの足元に出来た謎の模様が現れる



「あれは…詠唱魔法の発動時にのみ現れるはずの魔法陣」




「あぁ…しかしそれは俺には関係ない『フレイムバースト』!!」




「そ、そんな…ばかな…」





壮絶な爆音と共にあたりは爆風に包まれた








-それからしばらくして-



「いや〜旅の魔道士様、本当にありがとうございました」



町の長と思われる老人が感謝の言葉を述べる



「俺はただ向こうが攻撃してきたからやっただけで」



アックスは苦笑しながら困ったようにそういう




「いやいや、我々は今まで魔導士はみんな先ほどの男のように唯我独尊、己の欲望のために好き勝手する奴らばかりかと思ってました」




「その…かしこまった言い方やめてよ、同じ人間だろ?それに……」



「それに?」



「なんか、俺のが年寄りみたいで……」



アックスは静かに精神的ダメージを受けていた




「あ……あの!!」



アックスの後ろから女の子と思われる声がする




「ん?」



アックスが後ろを向くとそこには15,6と思われる女の子が


背はアックスと対して変わらなくて、黒の髪に、ラフな格好をしている




「あの…………わ、私を連れてってください!」




「………トイレに?」



「違います〜!!」



アックスの返事に女の子の鋭い返しが入る




「めんごめんご…で、どこにだ?」




「あなたの旅にです…私、もっと強くなりたいんです」



アックスを見るその女の子の瞳は真剣に、そして輝いていた





「こ、これ!シル!何を言うんだ!」



長がすぐに止めに入る



「ほぅ、俺と…旅にねぇ」



「お願いします!!」




真剣なシルの瞳をじっと見るアックス




「よし、いいぜ」



「ほんとですか!?」




「あぁ、それにお前、魔法使いだろ?」




「…………そうです、私は『魔法(マジック)指輪(リング)』によって魔法を使える、準魔導士です」




魔法(マジック)指輪(リング)

それは、中に込められたそれぞれ一種類の魔法が入っていて、魔導士、精霊魔道士はもちろん、魔法の杖を使えなかった下等人間の中に魔力を秘めているものでも使える魔法道具





シルの指には右に1つ、左に1つの計2つの指輪がはめられていた



左の指輪は炎のマークの赤い指輪、右の指輪には鳥が描かれた黄色の指輪が




「しかも、魔獣指輪(ビーストリング)もあるのか、指輪は全部で2つか?」



「いえ、4つあります」



「よし、ならなおさら来い……」





そういうとアックスはシルに歩み寄る




「ただし!!」



そして言いながらシルの顔に近づく



思わずシルの顔が真っ赤に染まる




「………(まさか…あんなことやそんなことをしろっていうんじゃ…)」



「俺とお前は対等になるんだ、ならもっと普通に話せ」



ニコッと笑うとアックスはシルの頭を撫でる


これはシルには一撃必殺の魔法だったのか固まってしまった



「てなわけで町長、こいつ借りてくぜ、安心しな、仲間になったからには絶対死なせねぇよ」



「よ、よろしいのですか?」



「もちろんだ、行くぞシル!」



固まっていたシルの時間が再開する



「は、はい!」



「はいじゃねーだろ?」



そういって笑うアックスの姿に、少し赤くなるシル




「…………うん♪」




こうして、アックス達は町を後にした







-少し歩いて-


「ねぇ、アックスさ…じゃなかった、アックス?」



「なんだシル?」



「今どこに向かってるの?」




「それがさ……」



そういうとアックスは歩みを止めてシルの見つめる



「な、なに……?」


シルも思わずドキッとする



「俺迷子でさ…仲間探してんだよね」




「へ?」




シルの抜けた声が茂った森に響くのであった



ひとつ質問なんですが、こんな感じなら別にR15とかいりませんよね?



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